俺の家の話
この物語、基本的に寿一の一人語りの視点であるが、これは寿一の話ではなく、やはりタイトル通り、「俺の家」つまり観山家の話だった。恐ろしいまでのその徹底ぶりが痛快でもあった。 寿限無と寿一だけでなく、舞も、そして踊介さえも、観山家の呪縛に囚われ…
完全ネタバレです。そもそもこのブログはネタバレ前提なのだけれど、『俺の家の話』最終回は、事前知識なしで観なければ、感じるべきものが感じられないと思うから。なので、このブログに限らず、先ずは最終回を観るべきと思います。 観た後の方は、ぜひ下を…
本当に大切な人…は、一人なのか?寿三郎が危篤に陥った際なのに何故か、寿三郎と兄姉弟の恋愛観の違いが微妙に表現されていた回。 2ギガ 寿一の頭の中の総ギガ数はいくらなんだろと、そっちが気になる。ギガ数が少ないか否かは、分母ありきだと思う。ま、そ…
寿一…寿三郎に色々言われても出ていかない。行くあてないから。 寿限無は行く宛てが有ったということか、良かった。まあ、行く宛てなくても、バイトがあるから、観山家にいるより楽しく生きていけるでしょ。 総取りの寿一 寿一の"一"は、一番の"一"とい…
家族が集い、広い居間もその広さを感じさせない観山家だったが、踊介も舞も寿限無も去り、寿三郎と寿一が残った。そして、寿三郎も去る。広い家に寿一1人。ここに介護のためではなく、恋人としてさくらは通うのか…なにか凄い状況ですねこれ。 別な見方をす…
寿が1つの寿一、寿限り無しの寿限無。 反語的な2人の名前 寿一 小さい時から長男としてチヤホヤされ、家を飛び出し、結婚し、子供を作り、家に戻ってきて家元を継ぐのが当然だと自分も周りも思っている…抑制的なことはなく、やりたいことをやって、相変わ…
家族旅行も終わり、日常がまた始まる…少し強引な感じもするが。しかも日常は同じように続いていくように見えて、少しずつ変わっていく。寿三郎の認知症も進むし、秀生の親権問題も進む。 スマホを少し遠ざける寿一 さくらに出されたスマホを少し離して見る寿…
家族旅行…なのだろうかこれ。舞が言う通り、これは家族旅行ではない。寿一が言う通り、寿三郎の好きにさせてやる旅である。末っ子で家族を持たない踊介はそれに気づかないまま旅をスタートさせている。踊介どんなに子供なんだよ!それを考えれば、自制しなが…
家族旅行。今度はこれか…家族旅行となれば、行く先々でのトラブルがつきものだが、観山家では、行く前からトラブルが続発する。第5話では出発してしばらくした旅の始まりまで描かれる。しかし、事前の最大のトラブルである、寿限無の傷ついた心は、誰も癒そ…
この第4話の早い段階で、寿三郎が全て分かっていると、さくらが言ってしまう。こういうの引っ張らないのは、良い…のだが、寿三郎の意識は日によってムラっ気があるようにも見える。それよりも寿限無の方が心配になる。おとなしいヤツがキレるのが一番怖いと…
寿一が留守にした理由 第2話で、寿一が家を空けてさんたまプロレスに出ることを決めたのは、お金のためという側面も持っているが、さんたまプロレスのピンチを救いたいという思いの方が強いと思えた。しかし、同じ第2話で、さくらは次のように言っている。…
まだ第2話なので、明らかになっていないことは多いだろうが、このドラマが『俺の家の話』となっていることの意味を考えてみる。 俺の家 俺の家というのは、「俺の」と付くので、視点、主観、もしくは主人公は、寿一であるということを表している。また、「…
お金の話が出てくると、コメディはもはやコメディではなくなるという典型的な回になった。全体的に見ていて辛いシーンがコミカルに描かれるの耐えられない。第2話は、お金で幸せを買う形になる寿三郎と、お金で幸せを失う形になる寿一の話だった。寿一は、…
第1話だけでストーリーがかなり進んだ。最初のプロレスシーンから、ラストの家族が集まった朝食シーンは想像できない。このままスピード感保って最終回まで行ってほしい。 能とプロレスと介護 別に介護の話ならば、寿三郎が弁護士で、寿一が塾講師でも成り…