Golden Time

時はお金で買えません

【1970年代】キャンディ・キャンディ


はいからさんが通る、サーキットの狼と同時期、小学生時代に流行ったマンガ&アニメ。全9巻。主題歌、エンディングテーマそれぞれ良かったが、BGMも良かった。特に「テリュースのメロディ」というのが本当に良い。

男女とも読んでいた

女子のみでなく男子もハマった作品。単行本どころか掲載誌の"なかよし"まで学校に持ってくる子までいた。文房具とかもたくさん発売されたり付録についていたりして、学校中にキャンディのキャラの絵があふれていた。男であったので"なかよし"を買うことはなかったけれど、付録のメモ紙みたいなのをもらって喜んだりしていた。

伏線の回収

このマンガは、本当に多くの伏線が張られ、それらは、ちゃんと回収されていた。アルバートさんの絡みはエンディングにも関係するので、本当に多くの伏線があったし、テリィ関係もステアの決意についても早い段階でほのめかしがあった。

ウィリアム大おじさまの正体とか

最終回で、キャンディの良き理解者でありながら姿を隠していた大叔父様の正体が明かされるのだが、まだ子供だったので、衝撃を受けた。いまなら、もっと早い段階で気づいてそうだけれど。しかも、子供時代だから、えっー?ってなったわけで。ただ、あのシーンを以ってアルバートさんとキャンディの心が結ばれたという考えは違う気がする。アルバートさんは恋愛の対象とはなり得ず、父性の役割以上は担えないと思う。あるとすれば互いを干渉しないパートナーの関係。なぜなら、アルバートさんがキャンディに対してやってきたのは見守りと施しだから。そしてキャンディが記憶をなくしたアルバートさんに行ったのも見守りも施しだから。アルバートさんは全てを知っているから、記憶喪失の時以外はキャンディをキャンディとして見ることができるが、キャンディは気の合う人以上の感情を持ち得なかったのではないか。特に記憶を失ってからは、慈母としての愛をアルバートさんに与えているだけで恋愛感情的なものは感じられなかった。それ以前はそれ以前で、単なる優しい人としか思えないし。まあしかし、テリィとの激しい愛を経験した後で落ち着いた愛に目覚めるというのも理解できなくもない。でもそれではキャンディではないよなとも。

何故か収集始める

衝撃の結末を引きずったからか、大学生になって、古本屋でキャンディ・キャンディを見つけると、なぜか条件反射のように買っていて、何セット分か集めた。全巻揃った本棚を見た友人に呆れられたりしたが、押入れの段ボールにあと数セットあったことは黙っておいた。
キャンディ・キャンディは、大人気マンガであったので、友達に回し読みされたであろう、古本屋で入手すると、本に子供の名前が書いてあるものもあった。貸して返ってこなかったら嫌だからね…親が特に。
その後も愛蔵版とか文庫本が出ると買っていた。

"るんるん"版

平成になって"るんるん"という"なかよし"よりさらに対象年齢の低いと思われるマンガ雑誌の付録になった時も、本体は読まないのに迷わず買った(あまり気合は入れずに本屋で見つけた時に買っただけなので抜けが多い)。感覚的には、ライダースナックでスナック菓子は捨ててカードのみ手元に置くみたいなことをした。

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るんるん版最終巻。表紙は、キャンディとアルバートさん…なるほど。背後は文庫版。

CDーROM版なんてのも

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買ったけれど見ていないCDーROM版(背景はるんるん版)。MSーDOS3.1とWindows95に対応しているらしい。オリジナルのコミックスは実家の倉庫に眠っている。

とにかくキャンディ・キャンディは、見つけたら買うを気まぐれながら実行していた時があったのだが…働くようになって古本屋にも行かなくなり、単行本漁りは無くなって、"るんるん"や愛蔵版が出ると集めるくらいになっていたが…

前兆

あるとき、キャンディ・キャンディのグッズが、とあるショッピングモールに大量に出ているのを見た。常設というより、催事的な感じだった記憶がある。主にマンガ自体に関心があったので、あまりピンとこなかったが、またキャンディブームが来るのかな程度に思っていたら違った。ことは正反対の方向に向かっていた。

買えないマンガになった!

これが原因で、キャンディ・キャンディは、現在全く買えなくなった。いや、厳密には買えはするのだが、かなり高価なマンガになってしまった。メルカリやアマゾン見ると、全巻揃いが1万超えとかで出てる。1冊100円で全巻揃えても900円で買えたものが10倍超え。原作者と漫画家の間でトラブルがあって以降、再刊のメドが立たないらしい。アニメの再放送も結構やっていた記憶があるが、最近はもうない。
このトラブルの原因の1つに、あの大量に出ていたグッズがあった模様。供給が無くなったことによる中古価格上昇は、まあそういうものかなとは思うけれど。さすがに名作でたくさん売られたマンガだから、全く手に入れるすべがないわけではなく、一応流通してはいる。

【Columbia Sound Treasure Series「キャンディ キャンディ SONG & BGM COLLECTION」】

これ、今もアマゾンで購入可能な商品なのだが…キャンディのキャラが一切書かれていない。楽曲については、騒動が及ばなかったらしい。

良作だから誰でも読める漫画に戻ってほしい

あの頃一大ブームになったことが納得のストーリーと、「キャンディス・ホワイト・アードレーはコレ!」というキャラクターデザインの最強マッチングなコンテンツを誰もがまた気軽に楽しめる状態に戻って欲しい。
…とはいっても、もう40年以上前の作品だから、世の中の記憶から綺麗に消えていても別におかしくはない。そんな作品は山ほどあるのだから。しかしこの作品はそうなるのは惜しい。中だるみがないとは言わないが、ストーリーは本当に良いし、キャンディの絵の可愛さ強さは唯一無二のキャラクターだから。

立ちはだかる敵役

ニールとイライザ

敵役の存在が光るマンガでもある。ニールとイライザは、全編を通じて登場する敵役。思春期で自我に目覚め始めたニールは、物語の90%までとラスト10%で異なる性質の嫌がらせをしている。大部分が、母親と妹が嫌うから、それに同調して嫌がらせである。しかし、ラスト近くでは、思春期遅め?のニールさえもキャンディの魅力にとりつかれてしまう。

アードレー家の少年以外

アードレー家の少年3人プラスいつまでも少年の心を持った男以外は、みんな敵役になる。ラガン家では、ラガン夫人が、アードレー家全体ではエルロイ大おばさまが主となる。

フラニー

看護師時代の敵役ポジションだが、フラニーはキャンディに嫌がらせをするわけでもなく、行動も規律に従っており、看護師としては、模範的でさえある。単にキャンディが自由人すぎるためソリが合わないだけであるし、テリィの慈善公演のくだりでは、キャンディの行動が社会人としては非難されて当然である。

スザナ

テリィに対する関係で恋敵となるが、スザナもキャンディに嫌がらせをするわけではない。事故後の言動も、交渉しているだけであり、非難されるべきものではない。テリィが恋愛と誠意ある対応との区別がついていないだけである。その意味では、テリィの当時の正確な年齢は分からないが、せいぜい20歳くらいのはずである。そうであれば、テリィの行動もしかたないと思われる。その点で、スザナの母親が、事故当初、毎日病室を訪れるテリィの面会を拒否していたが、その後、来ない時があると、毎日来るように依頼するよう変化したのは、テリィの心を揺さぶる手法として考えると大人だなと。直情的なテリィより一枚どころか何枚も上手である。こういう物語をキャンディ・キャンディは、「なかよし」の連載でやっていたのである。少女まんが雑誌に連載するには恐るべきレベルの高さである。