スーパーカーブームの火付け役といえば、言わずと知れた"サーキットの狼"。といっても、若い人には言っても知らない人の方が多いとは思いますが。
- 地球防衛軍のジェット機のような感覚
- しかし火付け役の結末を知らない
- これからだエンドの初期型?
- ありとあらゆる便乗商法
- スーパーカー消しゴム
- キャラメルのオマケ
- 展示会
- コカコーラも便乗
- モーターマガジン
(注)このミニカーは当時モノではありません
地球防衛軍のジェット機のような感覚
やれ、カウンタックだ、512BBだ、最高速度はどっちがどうのとか友達同士で言い合っていたが、今思うと家の車はサニーなのに何言ってるのだろうコイツラというアンバランスさが少年時代の香りがして良い。これはつまり、ウルトラマンとかの地球防衛軍のジェット機や仮面ライダーのサイクロン号の感覚でスーパーカーを見ていたのだろうなと今考えると思える。
小学生年代だから、車の名前のみならず、最高速度や排気量、馬力とかのデータを丸暗記していたのだけれど、これは記憶力の鍛錬になったのだろうか。
しかし火付け役の結末を知らない
"サーキットの狼"と言いつつ、サーキットの外の公道を走っている時の方が盛り上がっていて、序盤も序盤の公道グランプリ辺りで既にピークアウト。肝心の、サーキットで風吹裕矢がフォーミュラカーにチャレンジし始める辺りで既にストーリー的な興味を失っていて、全く覚えていない。というか、読んだかどうかさえ記憶にない。もっと上の年代ならともかく、小学生はスーパーカーが出てバトルをするか否かが重要で、F1がどんなに描くのが大変でもF1のバトルに興味を持てなかった。これは多くの少年がそうだったと思うけれど、なんでなのか分からない。スーパーカーにはそれぞれの車に個性的な"顔"があったが、フォーミュラカーからは"顔"を読み取ることができなかったからかもしれない。例えばピカチューは個体名ではなくて、そういう種だからといって、10匹も20匹も同時に出てきて、それぞれが個として行動されても子供は困る。サーキットの狼にしても、フォーミュラカーのバトルは、例えるとペイント違いのカウンタック20台のバトルと同じように見えたのだろう。どんなに壮絶でもそれはつまらないから。ミウラだ!イオタだ!とわかりやすい"顔"でないと興味を持たなかったのだと思う。
これからだエンドの初期型?
典型的、ジャンプお得意の"これからだエンド"のセリフながら、実はまだ中盤戦で、あと1/3残っている。さすが"サーキットの狼"(写真は、残念ながらJC版ではなくMCCコミックス版第13巻平成9年8月)。
ありとあらゆる便乗商法
ブームの便乗商法としてスーパーカーカードのくじも何種類かあって駄菓子屋で熱心に引いていた。裏面のスペックの記載が英語でカッコいいカードもあれば、日本語の分かりやすいもの(柔らかく表現しています)まで何種類かあったが、いつの間にか捨ててしまって手元にない。これに限ったことではないけれど、人生の時々に熱心に集めたものは、熱が冷めても取っておくべきであるという教訓を、捨ててかなり経ってから気づく。
スーパーカー消しゴム
スーパーカー消しゴムというのもあった。こちらはガチャガチャでの販売で、大抵は小さい消しゴムとしての能力も、造形もひどいもので、当たると大型のものが出てきた。アタリも消しゴムとしての能力は同じだったが。
キャラメルのオマケ
あと、森永製菓の製品キャラメルにプラスティックのミニカーが付いているのもあった。これを遠足に持って言ったら、出てきたポルシェがおもちゃに当たるとして、その場で没収、学校に着いて帰宅時に返還となった。返してもらえないかと思って、遠足後半はブルーだったはず、もう覚えていないけれど。また、これは、変な手間をかけさせて先生ごめんなさいなどだけれど。
展示会
大型スーパーの屋上駐車場に何台かのスーパーカーを置いて、入場料を取って見せるというのもあって行った記憶がある。あと、国道沿いのディーラーに自転車をこいで見に行った。
コカコーラも便乗
コカコーラの王冠の裏蓋を剥がすとスーパーカーの絵が書いてあったりもした。コカコーラとペプシのコーラツートップは、昔も今もプロモーションは色々やっていた。ヨーヨーとかキーホルダーとか。
モーターマガジン
家の家計から見て全く縁がないのに、"モーターマガジン"を買ってもらったりもした。広告欄にT型フォードとかあったりした。当時も¥ASKにはなっていた。子供心にこれは普通に中古車ディーラーが売ってはいけない車な気がした。まあ、でも大量生産された車だから、よほどのコンディションでなければまだ普通に売っていたということかな。今もネットで検索すれば出てくるけれど、歴史の教科書で見るような奴でなくて、改造されていて、どこまでがオリジナルか分からないのが多い。1920年代までの生産のようだから、50年も前の車を売っていたことになる…年代の差から今で考えると1970年頃の車、ヨタハチやダルマセリカにあたるのか。セリカが当時のT型フォードのポジションなのか。流石に最近は見ないけれど、セリカは歴史上の車って感じはしない。それが歳をとったということなのだけれど。
【ダルマセリカのミニカー】