Golden Time

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【未満警察ミッドナイトランナー】#05 まだ戦っているの?というほど間延びした戦闘シーン


いい話風だけれど、凛花が余りに堕ち過ぎていて冷静に考えるととんでもない話である。あと、全体的に話が間延びしてしまっていて、締まりというかキレというか、メリハリというか、その手のものが感じられない。戦闘シーン見て、ハラハラするより、まだ戦っているの?と思える作品はなかなかない。

売人の就職試験

潜入捜査だからカバンの中身を見ようとか言葉に出して見ちゃっているけれど、試験なのだから、盗聴器付いている可能性くらい考えた方が良い。カバンを開けなくとも、開けようとした段階で既に不合格どころか、タダで帰れない状態。

武器は木製ハンガー

とっさにジロちゃんが掴んだのが、木製ハンガー2つ。すごく昔の映画にも武器がなくて手近にあったハンガーで戦うというのがあったから、そのオマージュなのかもしれない。金具もついているし、結構攻撃力高いかもしれない。ただし、基本的に、ジロちゃんはハンガーを防御に使っているように見えるので、まあ、正当防衛の範囲なのだろう。

敵側の矛盾

圧倒的な矛盾は、敵が攻撃を仕掛けて来ていながら、ジロちゃんにトドメを刺そうとしないこと。柳田刑事が検分していた殺人現場のように、敵側組織は、残忍であるはずで、鉄パイプとバットで攻撃はするが、トドメを刺すことまではしない敵の行動が理解できない。ストーリーの都合を押し出し過ぎてて、しらけてしまう。敵が残忍だということを示す必要なかったのに、描写として入れたから、破綻しただけで、わざわざそんな描写入れなければよかったのにという話である。

拳銃ブッ放す根本刑事

ジロちゃんを学生扱いして拳銃を撃つ構えについて講釈する根本刑事。至近距離でいながら1発目外すし、逃げたジロちゃんを撃つ際には、もう構えなんてどうでも良くて、片手で持って動きながらバンバン撃っている。正しい構えでも外すわけだから、片手で当たるわけもない。講釈は何のためにあったのかというくらいちゃんと撃たない。お茶目だな、根本刑事。

クライマックスも締まらない感じ

あくまで個人の感想ではあるが、何か物足りない。敵側とダラダラと時間かけて戦っているけど。演出上の完成度を高める方法はいくらでもあるのにそれをせずに作品として出しちゃった感じ。これはアパート襲撃シーンも同じ。メリハリの効いていない戦闘をダラダラと見せられても手に汗握るとかにはならない。

「終わったのはお前の方だ」と言ってカイが颯爽とロープを使って降りて来て根本刑事の拳銃を蹴飛ばす一番の見どころも、緩い。もっと見せ方あっただろうに。
最後の最後、凛花のお腹の中の子供の名前についてのシーンも、引き続きダラダラ。せっかく感動のシーンなのにグダグダになってしまっている。

撮影終わった後に、この第5話に入れるエピソード1つ減らしたとか、そういうことでもなければこうはならない気がするくらい、せっかくの盛り上がりシーンが間延びしている。