Golden Time

時はお金で買えません

【MIU404】久住逮捕でめでたしめでたしか?


伊吹が、シェアオフィスに出向いた際、その場にいた若者たちに、

お前らがな 気楽にやってるドラッグは安いんだよ!売ってもちっとも儲かんねえ!それでもやるのは覚醒剤への入り口だからだ そっちで儲けんだよ!バックには必ず暴力団がいる

と言っている。このセリフが気になった。MIU404の全11話において、ドーナツEPと覚醒剤との関係を言う必要があったのだろうかと。それで、考えてみた。

久住の事業範囲

ドーナツEPは、覚醒剤販売のための導入であり儲からない。そんなことだけを法を犯してまでするわけがない。覚醒剤の販売もセットで行うからこそ成り立つ。ということは、久住のドーナツEP配布の先に覚醒剤の販売もあるということ。しかし久住のストーリーの中には、ドーナツEPの製造に関わっている描写はあったが、覚醒剤の販売に関する話は出てこなかった。どういうことか。

更に上がいる

成川、エトリ、久住という支配構造があって、下の者は駒のように扱われていたが、久住がすべてのトップであるということではない。久住も駒に過ぎないということ。効率的な覚醒剤販売構造の中で、久住はドーナツEPの製造と配布の役割を得ていただけということ。だから、第四機捜の面々が、久住逮捕に大喜びしていたけれど、問題は解決したわけではない。確かにコンピュータのハッキング能力は秀でていたかもしれないが、しかし、覚醒剤販売構造の中では1つの役割を持つ駒に過ぎない。

駒である自覚の表情

オリンピック開会式入場券の絡みで200万円で売れるとか言って口調ははしゃいでいたが、同時に、流れていたテレビでの無償ボランティアの話を苦々しい顔で観ていた。オリンピックというイベントの観覧に200万円払う層がいて、一方で、それに無償で働く層がいる。そして、その200万円を受け取る層がいる。おそらく、この搾取の構造を自覚し、自分に当てはめたが故に、久住は苦々しい顔をしたのだろう。

久住逮捕の結論

久住逮捕はそれ自体は成果ではある。しかし、サイバーテロ偽装等逮捕劇は華々しかったが、シャブのルートには全くたどり着いておらず、結局は、ドーナツEPの1つの製造工場とその管理を行なっていた者が捕まえただけ。トカゲの尻尾に過ぎない。MIU404世界でのこの件に関する捜査は緒に就いたばかりである。久住逮捕は過大評価すべきではないのである。

結局、ドーナツEPは、安くて儲からないは必要なセリフだった

ドーナツEPは儲からないというセリフは、久住が巨悪のラスボスなどではなく、駒に過ぎないことを表す重要なセリフだったと考えることができる。