Golden Time

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【キワドい2人-K2-】第1話 話の展開が凄くフラグがバンバン飛んでる事態


第1話の冒頭、いきなり黒木は、もうおしまいかというほどの絶体絶命のピンチに陥る暗い夜のシーン。一方、神崎は警察官生活がこれから始まるぞという初出勤日の清々しく明るい朝のシーン。この対比、これからのストーリー展開に対し期待で胸膨らむ。

しかも、この回のシメは、清々しい朝に、黒木が神崎の家に居候としてやってくるシーン。神崎にとって絶体絶命のピンチ、多分これはずっと続く絶体絶命のピンチ。一方の黒木にとっては、これは清々しい朝のシーンと言えるのだろうか?それは現時点では不明のまま残る。

都合の良い誘拐犯

何で見張りがそこにいないのか?

何で女子大生は自力で拘束を破れるの?

最初からやってくれるぞ、トンデモ展開なドラマか?と思ったら、ちゃんと回収されました。良いドラマの予感。

逃げる犯人の車

逃げる犯人の車を黒木と神崎で走って追いかけようとするシーンがあるのだが、それで逮捕が可能なのは、先週まで同じ枠で放送されていた「MIU404」の伊吹だけなんだよなあと思い出す。そこにいないのが残念だ。さすがにこれが「MIU404」オマージュなどではなく、普通のストーリー展開からくる描写なのだろうが、先週まで放送されていたので、思い出してしまう。

一般人を捜査に巻き込むキワドい2人

社長夫人、麻衣さん(本物)、社長の3人も巻き込んでる。これは酷い。社長なんて協力したがために犯人から「妙な動き見せたら」「あんたの家族全員つぶすからな」なんて言われてる。これで3人の身になにかあったら…しかし、この犯人側のセリフも結末を知ると、納得できるロジックで生み出されたものと理解できる。本当にこの脚本凄い。

頭がいいとはそういうこと

神崎:彩乃さん 君のやったことは最低だよ どんな理由があろうが誰かを欺いてお金を奪うなんて許されるわけがない それに君も気付いてるよね 萱島社長は 思ったよりも悪い人じゃないって そうでしょ?
彩乃:はい
萱島社長:(まんざらでもない顔)
神崎:根っからの悪人なんてそういるもんじゃない きっと社長はお父さんのこともちゃんとしてくれるはず
萱島社長:(意外性の顔で)えっ?
黒木:ああ?
萱島社長:(真顔で)はい

この流れは素晴らしい。彩乃を叱るとともに、萱島社長の逃げ道をなくす。そして神崎は、彩乃、萱島社長双方を更にカタにはめていく。

神崎:ガールズバーで働いたのも狂言誘拐でお金を奪おうとしたのも全部お父さんの足の手術代を稼ぐためだった。そうだよね?
彩乃:私 どうしたらいいのか分からなかった。学校をやめたのは働きたかったから。お父さんが働けないなら私が稼ぐしかないって でもそれは別に嫌じゃなかった だけどお父さんは私の顔を見るたびに謝ってばっかりで
神崎:だから家出した?
彩乃:私 お父さんのこと嫌いになってなんかない だってお父さんは 今までずっと私のことお母さんが死んでからずっと一人で育ててくれたから

ここまではホント感動的な展開。神崎スゲーってなった。これで萱島社長も逃げられなくなった。しかし、次がダメだ。

神崎:だったら今度こそ君がお父さんを支える番なんじゃない?

最初から彩乃はそう言ってるじゃん。狂言誘拐もそれの一環じゃん。すでに父親を支えようとしている娘に、このセリフは響かない。神崎、自分の話と論理展開に必死で人の話聞かないやつか?

ここで彩乃が元高校生だということが効いてくる。萱島社長の娘麻衣(本物)は大学生。高校はすでに卒業し親の金で大学に進んでいる。しかし一方の彩乃は、17歳で働けない親のために高校をやめた。そして働くと言っている。萱島社長は、これ聞かされて、何もしないのは神崎の言う「根っからの悪人」なってしまうので、何か手を打たざるを得なくなった。神崎の策士っぷり。こういうのを頭が良いというんだろうなぁ…神崎の、そして、これを書いた脚本家の。そしてこのやりとりを彩乃の父親に聞かせることを手配する黒木。これも策士という意味で頭が良い。ちょっと無理があるが、ドラマだからで許される範囲。

神崎父とのやりとり

黒木:安心しろよ このこと誰にも話すつもりねえから 本人にもな

と言いながら、即、神崎の家に引っ越してきて、神崎とは異母兄弟と話してしまう黒木。これつまり、「このこと」が、異母兄弟であるという事実ではないことになる。つまり、このドラマにおいて、神崎父と黒木との間にある、視聴者には隠された事実があるということになる。第1話の情報だけではこの謎は解けないけれど。恐らくヒントは、ドラマにおけるフラグ立ての常道として、神崎が彩乃に対して語った言葉に埋め込まれているのだろう。「根っからの悪人はいない」とか。でもこれではなんのヒントにもならないか。あとは、神崎初出勤時の神崎父との電話のやりとり。

神崎:これから初出勤です
神崎父:そうか なあ隆一 分かってると思うが
神崎:「真心を持って まっすぐ生きろ」でしょ?
神崎父:ああ
神崎:お父さんの時計つけてくよ
神崎父:お父さんな いつでもお前の味方だから
神崎:はい 行ってきます

これは、神崎父子の足かせになるやりとりではないかな。さらには、神崎父の経営する蕎麦屋の額「至誠一貫」。神崎の初出勤の挨拶でも使っている。未だよく分からないが、黒木が悪感情を持っていることで既に、神崎父に「至正一貫」という言葉は、ふさわしくないような直感。なので、この額の意味も、この後、物語が進むにつれて、問題になるだろう。しかも、この額、額装もデタラメで、少なくとも左下が剥がれかけている。署名も落款もない。何か恐ろしく、急ごしらえの小道具感の強い額装である。

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あと、文字部分が、墨が乾ききっていないような光り方している。紙、墨のいずれかが普通でないものを使っているか、乾ききっていないかのいずれかであるかもしれない。

写真

黒木と神崎が、誘拐されたのが麻衣(偽)であることを確信したのも、

黒木が、彩乃の父親が萱島建設で働いていたことに気付いたのも、

彩乃が学生証の偽造をしたのも、

黒木が神崎と異母兄弟とであることを示した証拠も、

全て写真が関わっている。しつこいくらい写真が出てくる。このドラマでは、写真に何か意味があるのかもしれない。

必ずと絶対

彩乃さんを必ず助け出しましょう

と言う神崎に対して、黒木は、

いいか新人 捜査に必ずなんてないんだよ

と返す。そりゃそうだ。しかし神崎はまた返す。

じゃあ絶対に助け出しましょう

この人、キャリアなら学校で国語もできただろうに分かってないこと言うな。わざとか?しかしこれには黒木も折れた。

いいから黙ってついてこいよ

何で簡単に折れるの?

とはいえ、この「捜査に必ずは必ずなんてない」は、今後何か意味を持つ気がする。

細かいこと

神崎初出勤時の身なり等。

・衣紋掛けに掛けたネクタイの数 7本。土日分も含めた1週間のローテ?太さは様々。
・夏用の背抜きのスーツ
・白ワイシャツ
・お父さんのオメガの時計

おばあちゃんとその友人松本さん他

歩道橋を渡らせてあげるのは良いとして、帰りどうするのだろうこのおばあちゃんたち。また誰かの好意に甘えるのか?かなり危険な考えだな。