男にあだ名をつけるに当たって食べ物の名前にするとか、設定に目新しいものもあって、面白い気もするのだが、このノリでどこまで続けられるのだろうかという引っ掛かりがある。設定が、初期のつかみのためだけのもので、ラスト近くでは、全く使われなくなるのではと気になるものがある。要は、男を食べ物で例える設定は、ラストではどうでもよくなるのではないかと言いたいのです。
極上のステーキが目の前に現れることを待つ女
今も呪文のように繰り返す
いつかきっと いつかそのうち いつか必ず…
世界で一番 おいしいステーキを 食べてやる!
なんかよく分からない。出会いは向こうまかせなのに、振るのは自分が前提な美々先生。なのに、第1話ラストで自ら間合いを詰めて行く勢いの強さ。これでいながら唐突に振られる男は相当キツイと思う。そもそも、美々先生の中で、恋愛の成功は、ステーキに例えることができる男を自分のものにすることのようだが、「食べてやる」の言葉の強さから、ステーキを味わう自分が前提にあることは間違いない。相手より先に自分がある。これが毎年のように付き合った男を振ってきた美々先生の実態。そして、恐らく付き合いはじめは、自分にとって相手はステーキではないかと思っていたはずで、それが、付き合ってみると、実際は、ブリ大根やニラレバだったということなのだろう。
このドラマ、主人公目線で描かれているから分かりづらいが、明らかに主人公自身に大きな問題があるやつだ!
大桜の男性遍歴
2011年 (19歳)お茶漬け
2022年 (20歳)ブリ大根
2013年 (21歳)四川風担々麺
2014年 (22歳)ゴーヤチャンプル
2015年 (23歳)ニラレバ
2016年〜2019年 マルゲリータ、スタミナ定食、サイコロステーキ
ここまで毎年1人と別れていたが、4年間で3人。医師国家試験勉強中は、恋愛禁止にでもしていたか、同じ人と2年付き合っていたとかいうことかな。
2020年(28歳)現在、フリー
岡目八目
男を食べ物に例える癖がついたと言う。そしてそれは、ルックスやスタイルから来る浅はかなインスピレーションではなく、その人から醸し出される「味」だと言う。しかしそう言いながらも、サイコロステーキ君という名は、愛車がシェルビーコブラ(新車価格約2千万)のイケメンに与えられて、庶民には、ニラレバとかの名を与えている。うーん、少なくとも彼に対する評価については、浅はかなインスピレーションで決めただろ。この設定、あまり続かないなではないかと思う。ルックスやスタイルから来る浅はかなインスピレーションではないと言いながら、その実、通りすがりの人たちにまで食べ物のラベリングをしている。会話さえしていないのに、ルックスやスタイル以外に「味」を感じることはできるのだろうか。できたとして、視聴者はそれに共感できるのだろうか。面白そうな設定ではあるが、テレビ向きではないのかもしれない。
美々先生のゴールへの道のり
ステーキ男を探している美々先生。サイコロステーキ迄は来てるのだから、あと少し…と言いたいが、次はグレードダウンありうるのが恋愛だからねぇ。しかし、命より大切なものはないと言い切れてしまえる美々先生には、おいしいステーキに出会うのは無理かも。
檸檬さん
勝手に男に料理の名前をつけて喜んでいたのが、料理ではなく、檸檬という食材そのものの名前に惹かれるというのは、ある意味皮肉なのかもしれない。おいしいステーキはどうなった…あ、レモンステーキという料理があるから問題なしか。
檸檬さんという名前が、仮に「そうめん」であったら、美々先生は惹かれたであろうか。そうめんは料理ではあるが、ほぼ小麦粉の素材のみを活かしたシンプルなもの。ただし、ステーキを最高と考える美々先生の基準だと、なんとなくだが結局、料理のリッチさを評価しているようなので、そうめんは底辺の評価になる気がする。これは檸檬と戦えるのか?これは気になる。
檸檬さん予想(第1話時点)
八木原(看護師)◯:レモン苦手発言あり
五文字(人事部)◎:テレワーク中の衣装が檸檬さんのゲームキャラのコスプレ
富近(嘱託医)▲:ありそう過ぎる
岬(営業部)△:人を人と思っていない発言
【ヤノさんにコメントいただき、八木原を×から◯に変更しました】
八木原も檸檬さんもレモンを「嫌い」ではなく「苦手」と表現しており、言葉の選び方も共通している。五文字さんは、板に書いたが、檸檬さんのゲームキャラのコスプレをしている。富近は、美々先生を色々誘っており、オンラインゲームも富近が誘って美々先生がやってみた可能性がある。
五文字さん
テレワークの昼休みに海賊の格好しているの何か意味ありそう。全く想像できんと思っていたが、2回り目視聴で、檸檬さんの下手なゲームのキャラが、まさにこのテレワーク時の五文字さんの格好。檸檬さん候補キープ。イケメンだし。
ミッチー as 朝鳴 肇
相変わらずのミッチー節。どんな役名だろうとミッチーはミッチー。今回の役名も覚えられんけど。
STAY GOLD
美々先生が自宅で飲むソーダ割のウイスキーの銘柄。ビール風飲料に同名のものがあるが、ウイスキーは架空のもののようだ。
輝いていろ…みたいな意味かな。これはフラグになっているかもしれない。