Golden Time

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【35歳の少女】第4話 思春期の始まりと終わり


ものすごいスピードで成長する望美を徹底的に描く、起承転結の承。

心の成長が体に追いつこうとしている

オムライスを朝からヘビーだなと思ったり、服を買いに来て、ちょっとおばんくさいと思ったりは、10歳の成長期の望美と、35歳の成長期をとっくに終わった望美との体が、心の成長追い越していることを表現している。まずこれを描く。そして…

逆に、自分がオムライスを食べる姿を見る母が、もっと喜んでほしい顔してると思ったり、母と写真を撮る時に近くに寄り過ぎて暑苦しいと思ったりは、心が年相応に成長している、もしくは、学力的には、中学相当まで来ているとので、心も中学生程度まで成長していることを表現しているのだろう。

体の成長と、心の成長を共に描く。起承転結の転の前の、状況を表すエピソード積み重ねの承として、充実した第4話である。

反抗期の始まり…

お願いだから いつまでも子供扱いしないで
私はもう10歳じゃないの!

結局、思春期、反抗期が来たということ。ある意味成長して来ているわけであり、母多恵の望むものであったであろうことだが、母は、成長に過程を経るとは、考えていなかったのだろう。反抗期が来ることは、想定せず、10歳の体と心から、35歳のそれに一気に進むことを考えていたのだろう。しかし、今、反抗期を見ることができて、母多恵は泣いた。嬉しさと悲しさの重なる感情であったのだろう。

反抗期の終了。

望美は、心と体の成長に伴う周りとの摩擦、つまり、思春期に突入したということを1話使って描いた。ただし、体の成長は、これまでも描いていたが、心の成長をちゃんと描くのはこの第4話が初めてであり、かつその要素を徹底的に描くので、ちょっと話が進みすぎているような違和感がある。既に、反抗期は終わったらしいし。これは、仕方ないのだが、望美が次の段階に進むのも、同じように感じるのだろう。

しかし…反抗期は1話で終了か。

義姉弟、望美と達也との邂逅

一発逆転というTシャツを着る達也に出会ってしまう望美。中学生程度の正義感で、引きこもった達也に説教始める。反抗期モードの望美によるものとはいえ、良い出会いとはいえなかった。が、まあ、ドラマなので望美が達也の心を溶かすのだろう。

結人が教師を辞めたエピソード

自責の念…シンプルだが、重いエピソードがあったということ。