いくつか伏線的なことが出て来て、順調に生徒がやりたい放題やってて、しかも1人攻略(剣)されて、かつ謎を1つ解決(静の入院)させた上でまとまりを感じる。しかも30分ドラマ。この手のドラマのオープニングとして、最大級の完成度。期待度大。
義澤経男・頼田朝日
義経と頼朝。何で鎌倉幕府が選ばれたのだろうか。まあ、頼朝が義経を、謀略により追い込み殺すのは史実として、分かるが、それだけとは思えない。もう一捻りありそう。北条氏が出て来るとかそういうことだろうか?因みに、静御前は、義経の妾で、悲劇の女性。義経の同棲相手の静と重なる。
日常×笑顔=幸運
笑顔…無理にしても幸運が来るのだろうかとは思う。このドラマ第1話を見るとそう思えるのだが…しかし、義経先生にはまだ、幸運は訪れていない。剣を陥れたのも、義経がしっかり練った策であり、運が左右したものではないから。逆に、このような策を弄したりするのが、義経の「日常」ということか。こんな日常を「笑顔」でこなした先に「幸運」があるというのか。かなり特殊な発想に思える。
武器
藤原刀矢、長井弓、大木薙、剣力。刀・矢・弓・薙刀・剣、武器かぁ。しかも、古いタイプの武器。いずれも銃器でも大量破壊兵器でもない。残念。剣力くんのお兄さんの名前も追々出てくるだろうけれど、「けんりょく」の次は、どんなダジャレで来るのか期待しかない。あと、気になるのは、剣力だけ、武器名が名字になっている。これも、兄とともに義経と因縁があるということなのかもしれないが、他の可能性もある。
この、刀矢、弓、薙刀、剣を1人ずつ撃破していくのだろうが、これは、弁慶との戦いを意味するのか、もしくは義経が、弁慶自身を兼ねるのであろう。つまり、千本の刀を集めようと999本まで集めた弁慶が、最後の1本とした相手こそ義経で、ここで弁慶は破れる。この逸話を踏まえた感じで、古典的武器の名前が列挙されているのかもしれない。
オープニング
行って来ますのチューを求められて、
【義経】今夜にお預けで
【恋人静】二度とできなかったらどうするの?
というやりとりをした後、
人生には、ある日突然まさかのことが起こる、それは、誰の人生にも起こる可能性がある
というモノローグが入る。そして、登校初日の夜らしき描写で、
もうさあ、新しいクラスが面白い生徒ばっかりで、やり甲斐あるよ
と言う義経。誰に言っているのか直接の描写はないが、オープニングで恋人と同棲している描写があるから、静かに対してだろう。しかし、静の返事の描写はない。また、義経がこのセリフを言っている時、効果音として人工呼吸器とも取れる音がしている。更に、保健室の安田先生に彼女の有無を聞かれて、十年以上付き合っている人がいると笑顔で答え、その直後、深刻な顔をしている。これらのことから、義経の人生に、ある日突然まさかのことが起こったということだろう。義経は、初登校のことを、落ち着いて話している。また、オープニングの静とのやりとり等を含めて、静に何かあったことと、初登校の間には、相当の時間が経過していると考えられる…そして、ラストで既に病室での入院シーンが描かれる。種明かし早くね?
長井弓
かわいいなぁ、やってること。義経に恥かかせようとして、動揺させることさえできず、逆に返されて、恥をかかされたからムカつくとか言ってる。なんて可愛いの。
嫌いじゃないです
このセリフ…何か意味があるのだろうなぁ。解釈次第でとんでもない意味を持つような。この手のセリフは、普通、「嫌いじゃないです」は、その後に、「が」が続き、次の文が続くだろう。つまり、「嫌いじゃないですが、…」みたいな。そうでないから、何度もこの言葉を義経が言うと、非常に座りが悪い感じがする。
いきなり1人の生徒、剣を謝らせる
武器を名に持つ剣力は、これまで人を傷つけた分、傷をつけられるという。剣力(=大手ゼネコンの親の権力)をもってしても、義経には勝てなかったかぁ。そうかぁ。剣力演じる高橋侃氏は、見た目、弁慶みたいだし、弁慶は確かに義経に剣の力でねじ伏せられるから、まあ、分かる。
頼朝
頼朝は、頼朝かぁ。義経、歴史上は消されるからなぁ、頼朝に。でも、頼朝は、北条家にいい様にやられちゃうんだよなぁ。頼田朝日は、大丈夫かなぁ、真の黒幕いるんだよなぁ、きっと。