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【極主夫道】第4話 組長と姐さんと雅と龍の関係


コメディなので、ワンパターンの中にも面白さを見出すことはできるのだが、第4話まで見てきて、ちょっと違和感覚えるような描写が見えてきた。

洗濯ものの数

結局、洗濯は一部しかしてないのかな、部屋の状況から、たくさんあるはずなのに、3枚のみとか、あまりに干すもの少ないわ。まあ、コメディなので、その辺りのリアル感は要らないのだろうが。それとも、白いもんと色柄もんで分けていたから、白いのはそれだけだったとか?いやいやシマ分けしてる時に白いのもっとあったぞ。もしくは、下着類はエチケットとして、部屋干しもしくは道から見えないように工夫して干しているのか?龍ならあり得るな…

キャッチボール姿のカッコよさ

玉木宏氏の投球フォームは、非常に映えるなぁ。理論的なことは置いておくとして、豪速球投げてる感じが出てる。素直に投げる姿がカッコいい。逆にこのドラマでは浮いてるくらいのカッコよさ。

組長と姐さんと雅

この2人が出るシーン、悪くないけど、勢いがワンパターンで、かつイジる側イジられる側が固定なので見ていて辛い。必ず、組長は雅をイジる、姐さんは組長をイジるという立場が固定されているため、何というかアクセントもない。あくまで上の者は、下の者をどう扱っても良い、下の者は上の者の言うことは絶対…というような中のエピソードしかない。まあ、そのワンパターンに面白さを見出せということだろうが、個人的には見出せない。

龍と雅

龍と雅の関係は、両者の中では厳然とあって、言葉遣いは、龍が上なのであるが、両者の関係に基づく行動となると、異なる。龍は、雅を守るべき、育てるべき舎弟として見ている。このため、雅が窮地に陥ると、手を差し伸べる。例えば雅が抗争相手と一触即発の事態になった時、部屋が汚くなりどうにもこうにもいかなくなったとき、龍は、助けに入る。そして、雅はその助けを当然のものとして受容する。この関係は良い。

一方的関係か双方的関係か

結局、組長・姐さん・雅の関係は、姐さんから組長、組長から雅の一方的な関係で成り立っており、3者の間に立つ組長が、姐さんに頭が上がらないが、雅には強い態度を貫く点に面白さを見出せということ。一方、龍と雅の関係は、通常時は、雅は龍を上に見た態度を貫くが、危機的状況になった際は、雅は龍に助けを求め、龍もそれを二つ返事で受け入れるという、ギブアンドテイクの関係になっている。

イジメ要素を含む面白さに対するスタンス

ドラマの構成としては、この2つの関係が、同じタイプであると、つまらないから、異なるタイプにしているのだと考えられるが、今どき親分と雅の関係を延々と見せられても…という感じがする。一方的に搾取しているだけの関係を描くことに敏感になった方が良いと思う。コメディの場合は特に。「一緒に遊んでいただけ」「イジっただけ」みたいな言い訳をしながら続けられるリアル世界のイジメと形式的には同じことをしているのだから。

"上位者に頭が上がらないから、下位者を理不尽にイジる"という描写に、面白さを見いだせるか否かということ。

失意の龍

あまり描写はないので、どの程度のショックかは分からない。美久の上司(今野浩喜氏)との会話で、龍は、最初のみ威勢が良いが、その後、全く話さなくなる…そして、威勢よくシャクラれたアゴが徐々に下がっていく。このシーン、今野氏の抑えているようでしっかりした意思表示でプレッシャーをかけるのが伝わる演技が良い。その後、夜道を龍が1人で歩く姿からは、失意であることは分かる。しかし暗くて細かい感情の機微は分からない。

なお、龍が失意のまま歩いている時、美久は弁当を食べているし、その時、美久は母親による「でもよかったね、龍くんに出会えて…あんないい旦那さんいないのよ」というセリフを思い浮かべている。美久の龍への思いが滲み出ている。普通の幸せな時間。そんな中の交通事故…

事故じゃなくて事件

別に龍が失意のどん底にいたから、車に気づかなかったわけではなくて、大城山組長の仕組んだひき逃げ事件。大城山組長演じる橋本じゅん氏は、前クールの「MIU404」にて、逆に故意のひき逃げにあって入院してた。うーん、何か複雑な感じがする。いや、複雑でもないか。

なんで?

コメディじゃなかったんか?このドラマ!