伊吹命（秋谷郁甫氏）…彼は、なぜ半年前から引きこもり、黒魔術について調べているのか。半年前といえば、担任は半年前から定着していない。これは意味のある一致だろう。
黒魔術で対応すべき人もしくは対応された人
いま、このドラマの登場人物を見回した場合、明らかにおかしい精神状態にある人物は、頼田である。彼は、明らかに何かに憑かれたような行動をしている。もし、伊吹が、頼田を正常に戻そうとした場合、黒魔術を使ってそれを成そうということは考えられる。悪魔に憑かれてしまっているから、黒魔術で悪魔を引き剥がそうとしたというわけである。この場合、頼田を救おうと考えるほどの関係が、伊吹と頼田の間にあることになる。
逆に、伊吹が黒幕で、黒魔術により頼田を操っていることも考えられる。この場合、頼田は、伊吹にとって単なる駒になる。
タイミング
半年前から引きこもりが始まり、担任が半年間で３人変わったということから、半年前に何かあり、それと連動して担任交代、命くんの引きこもりがあったと考えられる。そして、その間の副担任について何の言及もないことから、副担任は、代わっていないと思われる。つまり、担任が次々代わる中、ずっと頼田が副担任だったということ。
「伊吹命」という名前
これ、意味が深い名前である可能性がある。「伊吹」は、舞の曲名である。この曲の内容は、平治の乱の際、若き頼朝が、平治の乱に敗れ、敗走する際に、伊吹山で父義朝とはぐれてしまい、敵に捕まるも、最終的に島流しされるというものである。このあらすじ、伊吹くんと頼田の関係に当てはめると色々暗示してそうではある。
何れにしても、幸若舞の「伊吹」とは、若き頼朝が「命」拾いする物語なのである。伊吹命という、少し変わった名前を持つ伊吹命も、頼朝こと頼田の命を助ける者もしくは、頼朝を操作する者である可能性がある。
伊吹命のポジション
物語の大きな軸になることは間違いない。ただし、命くんが、義澤を助ける側なのか、逆にラスボスなのかは、分からない。名前から判断すると、頼朝側のように思えるので、ラスボスなのではないかと考えて観るのが良いのではないだろうか。
