Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【七人の秘書】今までにない解決法を期待したのだが…


第8話であり最終回。なんかテンポ悪く始まった。粟田口大臣の会見や、サランとのやりとりが、スロースピードな感じがする。ただし、後半は、スピーディに展開していくので、静と動の対比とも言える。後半は、スピーディではあるが、色々ありえない感じ。

黒木と粟田口

一男が粟田口を襲った際に、黒木がその場にいて、テレビに映っている中、会話するのはありえない。それは、2人がただならぬ関係であることの証拠になるから。黒木は粟田口にとって、表に出てくるべき人間ではないはず。しかし、ラストの騒動の時も、ボディガードのようにして粟田口の逃走を助けようと黒木は出てくる。フリーライターという肩書きからその場にいることまではギリギリ良いとして、会話したり、ボディガードまがいのことをすることまではあり得ない。どちらもその場に記者がいるから、2人の関係が騒ぎにならないわけがない。

まあ、しかし、粟田口の記者会見場からの逃走は、第4話で、金井勇太氏が演じる警視正のホテル内逃走と似た形になるので、敢えてアクションをつけたのだろう。しかし、黒木と粟田口は、表舞台では離れておくべきであり、国会内で黒木が、特殊警棒持って記者の前に立ちはだかるのは現実味に欠ける。

霧島頭取の鰻

分かり易くやらかしてくれるなぁ。増長してきたから、ギャフンと言わされる側に回ったという説得に、鰻のランクを使うという。ビジネス的に悪辣になったとかを描くのではなく、鰻のランクにケチをつけると言うショボさが、また良い。ただし、人はそんなに簡単に変わらないと思う。粟田口にやられたとしても、それは仕事でのやり方の話で、鰻のランクについては、昔と考え方が変わらないと思う。それは個人の志向に近い考え方だから。

しかし残念ながら霧島頭取のその後は描かれていない。

結局、最後の最後まで手段はワンパターン

データハッキングと盗撮、盗聴…やり方がワンパターンであり、そもそも犯罪。まあ、しかし、粟田口大臣の尻尾をつかむには、これしかないだろうけれど。捜査権も何もないのだから。それなのに、これが世の中を動かす黒子のやり方と言うのは、おかしい。これ、犯罪だからね。秘書の仕事と違うから。

ラストのドタバタ

国会議事堂内で、粟田口は逃走劇を繰り広げるのだが、これ相当ありえない。粟田口が逃走する際、追う記者たちに対し、黒木他が特殊警棒持って立ちふさがるのは絶対にありえない。粟田口は自分で記者会見の場を設けながら、逃走の際には、暴行も辞さない黒木らに任せるということだけで記者にとっては、報道の価値がある状況となる。さらに、秘書の面々がその場にいるというのもおかしい。どうやって会見の部屋に入ったのか?

最終回感がない

確かに、萬と五月との間に過去の因縁のある大物として対峙してきた粟田口大臣を追い込んだので、ラスボスを倒したことになる。しかし、何というか、これまで以上のカタルシスはない感じ。第1話の銀行常務や第3話の大学病院長親子を追い込んだのと、やり口も結果も代わり映えしない。別にそれで良い。これがシリーズ化するかしないかはともかく、昔の時代劇的に、1話完結で良いと思うから。最終回だから、ちょっと因縁増しました程度で問題ないと思う。問題は、上に書いた手段のワンパターン性。さすがに、窃盗、盗聴、盗撮、ハッキングオンリーは飽きた。誘導して自己矛盾の行動起こさせるとか、そういうので良いから別な切り口見たかった。ただし、秘書はそもそも黒子なので、積極的行動は取れないのは分かるのだが…しかしということ。

顔バレ

秘書の面々は、国会内の騒動で顔バレしてしまったから、今後は、これまでのような活動はできないだろう。ラストで秘書の面接がとかサランが言ったりしているが、秘書としての再就職は、かなり難しいのではないだろうか。続編あったら違う世界線のドラマになるしかない。

勝村政信氏が演じる八神達樹

前回、勝村さん優しい顔しているから、粟田口絡みというより、一男失踪絡みなのだろうと予想したが、全く違った。メインストーリーに全く絡まないとは想像できなかった。結婚詐欺師か。まあ、勝村さん優しい顔してるから…という予想は当たったか。結婚詐欺師は優しい顔しているものだからな。

五月が八神のことをどこかで見たようなと言っていたが、これまでに出ていただろうか。同じ勝村氏が演じる"ドクターY"こと加地秀樹ということ?"ドクターX"と"七人の秘書"は同じ中園ミホ氏脚本なので、そのつながりから、五月に既視感をもたせたセリフを吐かせたということか…?五月を演じる室井滋氏は"ドクターX"にも出ていたわけで、その意味で会ったことはある。そうなると五月の発言は、劇中世界を越えた楽屋落ちということになる。確かにドクターYは、お金に執着する人間だったから、八神と共通するし、八神は、頭文字Yだから、ドクターYのアナザーワールドが、八神ということかな。

第8話のナンバーさん

粟田口大臣秘書 八雲智彦。小物…と思ったら、キーパーソンになった。秘書チームに協力していたのね。それはそうか、萬のように刑務所に入れられるリスクあるのなら協力するか。特に椎名七津子絡みの選挙違反の騒動が起きている最中なので。
結婚詐欺師 八神達樹。まあ、メインストーリー全く関係ないけど。上で言及した通り、詐欺の騒動で存在感示す。
内閣総理大臣 甘粕八太郎。これ、安倍元首相の名前をもじったものだろう。絶妙な名前の似せ具合。演じる俳優も顔がしっかり映らないが、似ている感じ。
あと、なぜかこのタイミングで秘書の6番登場。岩下志麻姐さん!内閣総理大臣秘書 鈴木六都美。これで七人の秘書チーム完成か…ただし、六都美は、秘書チームと接点は無いような。ならば、秘書チームは完成して無いか。