Golden Time

時はお金で買えません

【35歳の少女】充実の最終回


最終回で、上がり下がりのある人たち。これまでの積み重ねから、幸せというか充実した人生に向かう人たちと、なんか狂ってく人たちが描かれる。まあ、総括的には、ハッピーエンド。拡大スペシャルなどしなくとも充実したラストのドラマだった。

時岡家、今村家の要、進次

両家の要になった進次。進次は、時岡家ではダメだけど頑張る人間として見られているが、今村家では、大黒柱に認定されてるっぽい。というか、達也が進次を認めたということが大きい。加奈は達也のこと第一で、その達也が進次を認めたのだから。

達也のTシャツ

HOME…我が家。今村家は大丈夫ということだ。良かった。そして、進次と同じ仕事に就くと決めた達也。幸せすぎる進次。‪ただ、進次の次の職が決まらないままの状態打破に一級建築士という資格試験を持って来たのは、今ひとつ。これ、加奈のへそくりがなければできないことだし、これから始めて、将来的に勝算あるかも分からない博打。に出てるだけとも考えられる。

愛美とその周辺

元恋人に会っちゃったか。そして、職につけないことから、頼ろうとした矢先に、望美に引き戻される愛美。良い姉妹愛…なのかなぁ。人生、何がきっかけになるか分からないから、元恋人か否かとは関係ない次元で幸運があるかもしれないし、これは分からん。

コンペの電話

落選したら電話はないから、かかって来た段階で何かの賞に当選確定なのは愛美は分かって電話を受けたはず。その割に顔が恐かったけれど。

弱音を吐く結人と鼓舞する望美

望美自身が愛美に弱音を吐いていたのに、結人が弱音を吐くと、鼓舞する側に回る。これ、愛しているからこそなのだろう。自分が辛いのに愛する人を鼓舞する。望美は強い。

結人、間違ってるよ

いじめたヤツは最悪だ。絶対に許せない。でもそれよりも悪いヤツがいる。それは見て見ぬフリをするヤツだ。

いやいやいや、それは間違い。いじめたヤツの方が悪いし許せないから。この辺り、言葉のアヤなのだけど、本来は突っ込むべきではないけれど、しかしここは重要だから、間違うべきでなかった。いじめたヤツが将来、自分でなく見て見ぬ振りをしたヤツのほうが悪いなどという考えを持たせてはならないので。

これ、各人の将来の話も含むと考えると理解はできる。人類全体を見ると、本当に悪いヤツは、取り除いても、取り除いても一定数出てくるだろう。人間とはそういうもの。そういう者が少しでも現れないようにするのが、見て見ぬ振りをしないことである。これは注意して行わないといけない。現に、物語中では、今度は自分がイジメられると恐れる子がいた。そういうことだ。いついじめる側、イジメられる側になるか分からないのだ。そんな辺りを含めて、一番悪いのは見て見ぬフリをするヤツと結人は言ったのだろう。揚げ足取り気味なのは理解の上で書いておいた。

結人の力でクラスが変わった

クラスのイジメが解決した。小学生だから、本当に変わったのだろう…と言うことで結人は、1つ問題解決。この短い最終回の中で、この問題解決描くだけでも1話使いそうなのに、短時間でうまくまとめたの凄い。

結人の力で母親が変わった

結人の実の家族の問題。まあ、こちらは、学校のイジメ問題とは違い、母親も結人もオトナだし、もう身内が結人しかいなくなった母親に、結人と離れたくないという思惑があったのかもしれないけれど、落ち着いた。多少どころかかなり強引にハッピーエンドぽい状態にしたが、まあ、傍流のストーリーなのでこれで解決で良い。

多恵の保険金

これが、愛美と望美が夢に向かっていくことができるための現実的な根拠。多恵の"愛"が娘たちの"望み"につながった。

今村家は、加奈のへそくりがあったから、家庭が回り始めたし、時岡家は多恵の保険金が、娘たちが、堕ちるのを防ぐ。家族愛を描きながらも、お金が全てという現実も描く点が、ちょっと怖い。

結婚式の司会

予定した人が急病だからって、予備の人いるでしょ、強引な設定だなと思ったら、新婦の母親が裏で手を回してたか。まあ、ともかく望美が司会できた。アナウンサーの副業で結婚式の司会があるから、まあ、夢のアナウンサーに多少は近づけたわけで、これがどさんこテレビのスカウトにつながる。計算されたストーリーテリング。

どさんこテレビ

うん、どう見ても北海道だな。名刺の上田冬美さんという名前は、北海道は日本地図の上で、北海道の一番美しい季節は冬だからかな。‪つまり、「北海道は日本地図での場所は上だ!特に冬が美しいところだ!」と主張する名前。‬

最終回、拡大もせずまとめた力量

かなり広がったストーリーだったのに、見事、風呂敷をまとめたという感じ。単純にこれ、感動した。これ、悪人がいないドラマだからできたような気がする。懲らしめるとかギャフンと言わせるというのは、論理性や手続きが必要だから、無駄に時間を使うが、『三十五歳の少女』では、そういう人がいないから、レギュラーの時間内ながら最終回が充実したのだろう。これは素晴らしい…まあ、一方で、現実はそんなに甘くない、フィクションだからな、みたいなことは言えるが、これはこれで良いと思う。

とはいえ…

愛美から恋人を奪った元後輩でもある藤子が堕ちていることを、かなり長い自己紹介でさせたのは、さすがにそこまで物語で描くのは時間がなかったかという感じ。これは仕方ないどころか、触れただけでも凄い。こういう善悪きっちりしてるの好き。ただ、藤子は、愛美から見て、恋に意地悪なだけで、ここまで堕ちなければならないほどのことをしてはいないと思うが。どちらかといえば、元恋人の相沢の方が悪いぞ!しかしこっちは、友人と会社立ち上げるみたいで救いある。愛美を苦しめた罰は、愛美の主観で下されている印象。これはさすがにひどい。

最終回全体の感想

最終回は、2時間くらい、つまり1本の映画くらいの内容の充実感を感じたというのが感想。

結果としては、多恵が望む多恵の知る世の中の範囲での最大の幸せを達成した世界が描かれたのではないかな。