Golden Time

時はお金で買えません

【姉ちゃんの恋人】最終話 まあ、これで良いよね


クリスマス会。そこにおじさんはいない。これまでは毎年いたのだろうなぁ…とは思う。

クリスマス会に、悩み、心配事を言うだけという習慣

これ、素晴らしい習慣の気がする。クリスマス会という、家族のイベントでは楽しいイベントでやるのが良い。言うだけというのがホント良い。ただ、内容次第では、その後、とんでもないことになる気もする。とはいえ、この習慣を発明した人、偉い。

五男…だから悟志なのか

「悟」に五を含むから。ただ、あの目眩は、ヤバいやつだろ…社長の五男が跡を継ぐのは何でという感じ。目眩のシーンと合わせると、上の4人の兄も目眩の病に罹っていて、それが原因で事故死したとか暗い話しか浮かばない。五男設定は恐らく、次期社長としてノーマークだということをいうためだけの設定だろうが、目眩の設定と合わせて明るくない未来が見えてしまう。

社長…だから悟志だけ真人の過去を知っていたのか

納得。この点、何故なのか気になっていたから。しかし、こんなことくらい思い付けよと言う感じ。

社長…だから、自分の会社でプロポーズして良い

…訳ないじゃないか。変人だわ。公開プロポーズだから、桃子に動画撮られてるし。

仕事を続ける日南子

これ、しかし、社長夫人が店内で眼を光らせているということになるので、やりづらいだろうなぁ。

藤吉さん

カッコいいわぁ。もう理屈ではなく直感的にそう思う。一国一城の主だし、吉岡母子を守っているし。惚れる。

葛西から鎌倉・湘南へ

結構、遠くにデートにくるな、真人と桃子。そこで真人が、車の話を出すのは、なかなかだ。電車で葛西から湘南は大変だったろうから。車で来れるといいなという願望かな。真人が決めたんだろうな、そこでプロポーズもしてるし。綺麗な終わり方。

桃子の夢

真人と真人の母、みゆきと桃子の兄弟が同居して朝食を食べる…これが桃子の夢か。確かに桃子は藤吉さんのことあまり知らないのだろうが、ここに藤吉さん入れてあげて欲しかった。途中で藤吉さんアゲてたから、いい気分だったのに、最後サゲてきてガッカリだわ。

しかし、桃子の親戚で、真人の保護司である菊雄もいない。

桃子の守る食卓

桃子の夢の中には、藤吉も菊雄もいない。桃子の中で、彼らは、「守るべき家族」ではないということ。別に藤吉や菊雄が嫌いというわけでもないだろう。逆に藤吉と菊雄は、「守るべき家族」ではなく、その家族を守ってくれる側であるからだろう。とにかく桃子は、食卓につく全員を守りたい、そのメンバーが今より増えることが夢であるということである。現実には、弟たちは自立していくだろうし、真人とその母は、そもそも自立している。みゆきは微妙だが、仕事も決まった。家族の範囲が広がっても、桃子の負担が大きくなるということもなさそう。しかし、それでもそこに藤吉と菊雄が入る余地はないということ。桃子の家族の線引きは、意外に厳しい。

悟志の言う家族

悟志のクリスマスイブのパーティの参加者の考え方。家族と家族みたいな人を含むと言っている。これは、パーティに桃子の周りの登場人物を勢ぞろいさせる意味もあるが、その背後には悟志の家族観が表れている。

悟志は元社長の五男なので、家を守るという考えには囚われない人生を歩んできたと思われる。このため、家族の範囲を狭める必要はなく、家族ではなくとも親密な仲の人間は、家族みたいな人に含めて家族と同一視するに近い考えを持っている。

桃子と悟志の家族観

桃子は、10代で4人家族を守らなければならなくなった。だから家族とは守るべき人であり、その幅は狭くなる。一方の悟志は、恐らく余り期待されていなかった五男であり、守るべきものもなく、比較的自由に生きてきたのだろう。だから、家族みたいな人も家族と同一視できる。この『姉ちゃんの恋人』では、2人のこれまでの人生が、桃子と悟志の世界観にちゃんと反映しているのである。桃子と真人の関係は、既に前回でしっかり確立したので、最終回はこの2人についてはオマケ。しかし、目眩から事故に遭いそうになった悟志の話は未決着。最終回は隠された主役、悟志のためにあった。桃子と悟志という、環境が全く違う2人の家族に対する考え方の違いの提示。これが『姉ちゃんの恋人』のテーマなのであろう。これが計算されているのがホント感動モノ。

蛇足

桃子と日南子、真人と悟志という仲の良い2組の仲間。桃子と真人、日南子と悟志という物語中に誕生した2組のカップル。この中で、どの組み合わせにも重複しない桃子と悟志。この組み合わせが、家族の範囲について真逆の考えの2人となっていることが美しい。当初、桃子がガサツ設定であったが、ガサツというより乱暴者のイメージであり、逆に悟志が年齢の割に弱々しいイメージであったが、これが2人の家族観を含む人生観に根ざす生き方からくるものであることがわかり、それぞれの考えのプラス面、マイナス面まで描いていたのだと理解した。『姉ちゃんの恋人』の主人公は、表が桃子で、裏が悟志であることを、一切の疑いなく信じる。