Golden Time

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【その女、ジルバ】第1話 お店もドラマ自体もターゲットを絞っている


ターゲットが大分限定されるドラマ。タイトルから受ける印象も、恐らく世代により違うのではないだろうか。

2019年秋スタートの設定

ドラマの物語時間を、このように確定させることで、2021年に起きうる事態を避けることができる。放送開始の2021年1月は、緊急事態宣言が発令された。そんな中、マスクなしや、密な状況などが表現できるし、時間の後追いであれば、あまりに不自然な描写は避けることができる。他のドラマでも見られる手法。

しかし…撮影時期を考えると、ちょっと設定が厳しい。ドラマ内の時間はともかく、実際は、コロナ禍の中の撮影。蜜が過ぎるのだが…ドラマだと許されるというのだろうか。多人数の飲食、ライブハウス的シーンを見せられるのはちょっと違和感を覚える。これは、ドラマが2019年の設定だから…ということではない。

出演陣

高齢の方が多過ぎる。このご時世、撮影を続けることが心配になるレベルの出演陣。人との接触を減らすことが必要な緊急事態宣言の中、高リスクの俳優が多く出演するこのドラマは、リスクとの戦いになる。関係者に1人でも感染者が出たら、大きな問題となるだろう。

池脇千鶴氏のなんというか演技力?

表現しようがないが、40歳設定で現実には39歳の池脇千鶴氏…なのは良いのだが、老けた設定が、あまりにも設定通りというか。これは演技力なのだろうか。そう言えば池脇千鶴氏は、最近余り見ていないという印象。9年ぶりのドラマ主演とのことだが、やはり若い時とのギャップが。童顔の40歳。演技であればものすごい表現力。これから、若い時のシーンとかあるのかな。そういうシーンがあれば、その時の演技が見てみたくはある。

真飛聖氏の使い所

元宝塚トップの真飛聖氏を美人でもカッコ良い役でもなく、凡庸な同僚役とする使い方…変なギャップを感じて良い。キリッとした方をメイク&小道具と演技で、凡庸に見せるというのは、恐らく、池脇千鶴氏という可愛らしさを持つ方をメイク&小道具と演技で、凡庸に見せるのと同じ表現方法。真飛聖氏こそ、本物の舞台のトップだった人なので、今後のストーリーへの絡みを期待したい。、

赤黄青の先輩ホステス

衣装の色が、ホステスメンバーで明確化されているというのは、テレビ朝日系のスーパー戦隊のオマージュ。そして、新しく入ってきたのが緑。緑はスーパー戦隊では、若手枠だから。赤はリーダー、青は賢者、黄色は最近は紅一点枠であるが、従来は、お笑い枠。このドラマの中でもそれは踏襲されている。ドラマはフジテレビ系だけれど。

しかし最後は田舎に帰る

気になるのは、デビューしたアララがオープニングで描かれた田舎に帰るシーンにどう繋がるのかということ。1年と少しでどうなったのかということ。

ターゲット

明らかに40歳の主人公を子供か孫のように感じる層がターゲットとしか思えない。しかし、露骨にターゲットを絞りすぎている印象が強すぎる。タイトルを聞いて『その男ゾルバ』を連想するのは、映画好きでなければなかなか気づかないはず。この点からも、視聴者対象は、他の層を除外するような印象さえ受ける。