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【ここは今から倫理です】第3話 ひねくれたJKの回(2回目)


美にして善を目指せと。魂をよくしなければ、よく生きることはできない…というプラトンの考え方が、今回のテーマ。第1話では異性に流される女子高生の話であったが、この第3話では逆に異性を陥れようとする女子高生の話。どちらも性が絡んだ話で、タイトルに釣られて教育的な家庭で視聴しようとして一家揃ってフリーズする現象が起きていないか、楽しみ、いや心配である。

日本一かわいい女子高生と同じ屋根の下にいる深川

深川さん、かなり残酷な呼ばれようである。現実世界では、悪意がなければ中学生でも言わない表現。こんなこと異性に言えるのは、思春期前の小学生までだろうなぁ。実際は。高校生なら、異性に対し、敏感であり、好きでない相手だからといって、ここまで悪く言うことは控えるだろう。ちょっと幸喜君の思考は、年齢対比幼いぞ。授業中、寝てばかりいて感情その他が年相応にが育っていないのかな。オクテである可能性はあるけれど、それでも高校生だからね。しかし、日本一かわいい女子高生の顔は見せないのがNHKクオリティ。見たいのに…。

先生を性的に誘惑して貶める行為

こちらは、小学生では思いつかないオトナの戦術…と言いたいが、性的な程度はともかくとして、小学生でもこういう悪辣な罠は思いつく。性的な意味ではまだ潔癖だろうから、ここまではしないかもだが、中学生になれば現実感が増す。

教師と生徒の恋愛

教師は生徒に対し権力を持っているという切り口で、教師と生徒の恋愛は対等ではないと言う高柳先生。そして、それでも対等になりうることも考えられるという個人的見解を示す高柳先生。この、倫理的壁を提示しながら、しかしそれをも超える人間の想いというものがありうるのではと考える高柳先生の考え方は、逃げに見えるが、それこそが人間的な想いであると言えると考える。

仕事は直帰がモットーの高柳先生

それは良いけど、帰った後の私生活が気になるな。定時上がりで直帰たったら、平日もプライベートの時間は一定程度あるはず。しかも寄り道しない。何しているのか気になる。

倫理とストーリーの関係

これまでの2話もそうであったが、提示する倫理のテーマとそれに沿って作られたストーリーの内容の深さのギャップが厳しい。30分ドラマなので、それは仕方がないのは分かる。分かるが…親が妹にばかり目を向けているように感じる思いを、身近な大人を陥れることで晴らそうとするという、ドラマとして陳腐な話の中に落とし込むのは、もったいない気がしてならない。まあ、やはりこれは仕方がないか。

キャラ感で成立

このドラマ、山田裕貴氏のキャラというかビジュアル的な雰囲気で成立していると思う。2020年秋ドラマ『先生を消す方程式』で、狂気の頼田先生を演じ、引き続き高校教師役でこの『ここは今から倫理です。』に出演しているが、前者が顔と身体と声の表情と、言動に全身を使うキャラであったのに対し、後者は、表情もほぼ変えない声だけのキャラ。これを演じ分かる山田氏は…いや、どちらもあまりに振り切れたキャラなので、まあ、山田氏でなくても表現できるかもしれない。ただし、両先生とも山田氏のビジュアルでなければダメだ…という感じがする。ビジュアル含めて高柳先生だなと。