寿一が留守にした理由
第2話で、寿一が家を空けてさんたまプロレスに出ることを決めたのは、お金のためという側面も持っているが、さんたまプロレスのピンチを救いたいという思いの方が強いと思えた。しかし、同じ第2話で、さくらは次のように言っている。
お金ないとね。もう、言葉、態度、目つき、顔つき、臭いと全部変わるの
これ、引っかかる。この言葉は重すぎるから。
とっさに受け身が取れなかった
寿一はプロレスで相手に技をかけられた際に、寿三郎は倒れた際に。たったこれだけの言葉上のネタだけれど、何か心にきた。意識せずとも似た者親子という辺りを表しているのではないかと。
踊介の職業観
仕事人間ということを表すためか、兄妹弟で話す際にも資料を横に置いてパソコンカチャカチャやっている。これ、守秘義務上でどうなのだろうか。
寿一の職業観
プロレスの方が能より好きなので、能も宗家として続けるが、プロレスもしたいと言う。この考えは、それを神様の前で言えるか、怪我でもしたらどうするのかと、寿限無にたしなめられる。
まあ、能もプロレスも魅せるもので、寿三郎によると、体幹が必要な点も共通。怪我のリスクを除けば、両立にも意味がある可能性。
寿限無の職業観
能とプロレスとを兼業したいという寿一をたしなめた寿限無だが、バイクを使ったデリバリーを能と兼業している。転倒リスクからスーパー銭湯にも行っていないのに。寿限無の行動は、矛盾…しているようだが、寿一はやりたいことをするために兼業、寿限無は生きるために兼業。この違いは大きい…が、寿限無、バイクで怪我するのではないだろうか。
寿三郎の悩み
「自分の広げた風呂敷のたたみ方を忘れた」つまり、好き勝手生きて来た自分の終え方が分からないという寿三郎。この感情を死にたくないとも表現する寿三郎。これに対し、さくらは自分で畳まなくて良い、散らかったままで良いという。悩むだろう。よくなる兆しがあるとはいえ、認知症は、病院で医者から言われているので動かない事実だろうから。しかし、子供達の父親なのだから、自分で畳まなければならないと言う。
三蔵法師ネタ
さくらと歩いている際に、
三蔵法師さま、わたくしの如意棒に尿意が来てます
と言う寿三郎のセリフ。これ、過去に『西遊記』に西田敏行氏が猪八戒役で出ていたことを踏まえてのもの。小ネタ万歳!しかも、これが、寿一の出るプロレス観戦につながる。結局、凄いネタだったと。
寿三郎のアドバイス
寿三郎は、寿一に対し、次のように言う。
もっと体を伸ばさないと、腰痛めるぞ
そして、
体幹が弱いな(略)体幹だよ、体幹。体幹さえ鍛えていれば、いざという時なんとかなるんだよ
とも言う。で、スーパー世阿弥マシンの初登場時に、腰をやっちまいそうになる。しかし実は能で寿三郎の厳しい指導を受けていたから、体幹はバッチリでプロレスでも動くことが出来た。そんな寿一の体幹をスーパー世阿弥マシンの正体を知らない寿三郎が褒める。そりゃあそうだ。寿三郎が鍛えた寿一の体幹なのだから。完璧な展開。
寿三郎の遺言状作戦
直筆でサインも印もあるが、日付がない。この微妙な遺言書を乱発する寿三郎の意図は、一概にボケからくるものと言い切れないだろう。受け取る側のさくらが逆に退いている。
月額3万円から始める介護
安すぎる。さくら悪いやつか良いやつか曖昧…と思ったが、身の上話をすることで、すぐに3万円上乗せ。さくら大物だ。
エンディングノート
なぜペンが違うのか?筆跡は同じポイのに。
イラストもあるので、これは桜の代筆ということか!それより、
78.蝶ネクタイをつけて謎を解く
79.国民的アニメにゲスト出演する
これは何?前者は困難くんで、後者は栄螺さんのことか?それとも銅鑼右衛門?
そして、直筆なのは…こちら。
これが第3話のラスト。次回からは更に寿三郎が覚醒するのだろう。ちょっと出来過ぎな話になるかもしれない。