Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【俺の家の話】寿一と寿限無…名前の残酷さ


寿が1つの寿一、寿限り無しの寿限無。

反語的な2人の名前

寿一

小さい時から長男としてチヤホヤされ、家を飛び出し、結婚し、子供を作り、家に戻ってきて家元を継ぐのが当然だと自分も周りも思っている…抑制的なことはなく、やりたいことをやって、相変わらずやりたいことをできている。

寿限無

小さい時から寿一の控え的存在。今も寿一を立てる発想が染み付いている。結婚どころか、女の人と付き合ったことがあるのだろうか。それどころではない大きな事実が発覚しても、家に縛られている。タイトルからして家の話を描いているのだから、この設定も寿一の対比で意図的であり恐ろしいものである。これがコメディとして描かれているのだから。

外のアプローチがない寿限無

寿限無は、いつまで経っても観山家に縛られている。彼は家の外に出られない。ただし、唯一、家系を助けるためにやむに止まれず行っている配達のアルバイト、これが、寿限無の、能から離れた唯一の外とのつながり。このシーンは、ほんの少ししか触れられていないが、寿限無自立において鍵となると考えることはできる。今のままでは、寿限無が浮かばれる道が見えないので、この配達が突破口になるのでは、なって欲しいと考えている。

配達先のお客様から評価されて、後継のいない発注元の飲食店の店主に見込まれるとかね。

キレて寿三郎のクズっぷりを強調する役はもうお役御免にしてあげて

寿限無が子供時代から生きてきた人生は過酷すぎた。人生を幸せなものにしてあげてほしい。なぜならこれはドラマだから。コメディだから。それができるはず!

【電子版】俺の家の話

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