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【俺の家の話】第8話 そして誰もいなくなった


家族が集い、広い居間もその広さを感じさせない観山家だったが、踊介も舞も寿限無も去り、寿三郎と寿一が残った。そして、寿三郎も去る。広い家に寿一1人。ここに介護のためではなく、恋人としてさくらは通うのか…なにか凄い状況ですねこれ。

別な見方をすること、このドラマ、観山家に寿一が、帰ってきてからの話だったが、現在は、踊介が去り、舞が去り、寿限無が去り、寿三郎が去った。そして誰もいなくなった…いや違う寿一が残った。で、観山家の伝統はここで終わった。このドラマは、観山家の最後の物語である!

踊介の目

さくらが寿一からプロポーズを受けた時の、涙目の踊介こと、永山絢斗氏の目の演技良すぎる。これまでの陽気なキャラとの対比が活きている。

舞のターン

舞の持つ悩みも明かされる。納得できるものばかりで、O.S.Dのクズぶりが明かされ、加えて寿三郎のクズぶりが更に追加される。もうダメ、なんなのか寿三郎。これ、舞が言うように、観山家では、女であること、それだけで数に入っていないということ。男でなければいないと同じ。宗家の子供であるのに、生まれながらに宗家を継ぐ候補になり得ない。舞は、これにO.S.Dの浮気騒動が加わり、感情を爆発させた。宗家の子供でありながら、跡継ぎには選ばれない。しかし、O.S.Dには選ばれて結婚した。それなのに、O.S.Dは別な女性を選んだ。選ばれること、選ばれないことに対して舞は怒っているように思える。その意味では、踊介も、次男であることにより、後継には選ばれない。その上で、更にさくらにも選ばれなかった。少なくとも表面上は、寿三郎もさくらに選ばれながら、踊介は選ばれない。これ、脚本的に意図的なのだろう。観山家では、何事につけても、宗家、後継が選ばれ、女子、次男は選ばれない。そして、ここに養子である寿限無は絡んでさえいない。こう言う筋書き、怖すぎる。

家に寄り付かない息子と娘と養子

寿三郎のクズぶりと、寿一の大変なところをスキップして生きてきたツケが回ったということか。そりゃ皆出て行くわ。今まで良く耐えてきた。ただし、踊介が出てった理由は、違うか…、しかし寿三郎は寿一まで怒らせる。何でと思うが、これが歳をとると言うこと、認知症になると言うことなのかもしれない。だからこそ、寿三郎は、遺産について家族の前で改めて語ったのかと。

それでも変わらない寿三郎

しかし、それにしても寿三郎は、見るのが辛くなるほどの自己中心のクズ。自分の葬儀の時のビデオメッセージでも、自分が最後を笑って迎えることしか言わない。自分が死んでせいせいしたという人たちは地獄へ落ちるでしょうからほっといてとまで言う。何でここまで悪様に描くのか、意味があるのだろうが、見ていて辛い。

元妻と次妻

空っぽいうより透け透けやな。与えてはくれるけど、こっちが返しても受け取ってくれへん

この元妻ユカの寿一を評したセリフ、分かるようで分からない。これに対して今後寿一の妻になる予定のさくらが、「妖精」と言う。これも良く分からないセリフ。この2人、日本語のレベルが違うぞ。

寿限無に対して相変わらず強気な寿一

もう、これが観山家の問題で、寿限無を束縛する原因なのだけれど、やはり寿一は気づいていない。出て行こうとする寿限無を胸ぐら掴んで止めようとする。だから、これがダメなんだって。踊介にも舞にも胸ぐら掴むなんてことして無いでしょと。観山家、少なくとも寿一における寿限無の位置付けを行動で視覚的に示してくれるのホント良い。

残る謎

寿三郎をグループホームに入れて、感動のエンディングみたいにしているが、観山流の跡取りどうするのだろう。観山家の収入も、寿限無がいなければ無い。ただし寿三郎は人間国宝なので、年金はもらえる。それで維持はできるだろう。あと、照る照るハウスのお金。どこから出てきたのだろう。家族旅行の時でさえお金の心配していたのに。

人間国宝の年金

年額200万円…。これをプロレスでは生きていけなくなった寿一は狙って観山家に転がり込んで来たのかな。それに対し寿限無は、これでは観山家を維持できないと、少しでも家計の足しにしたい気持ちから配達のバイトを入れていたのかな。

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