Golden Time

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【アノニマス】最終話 結末はライトだがちゃんと終わった


まあ、予め倉木セナが行動を起こすことは予告されていたため、倉木が現れても意外性は無い。こうなると、最終回のクライマックスは、どこにあるのかがポイントになるのだが…結構ライトに最終回が終わった。こう言う感じは、シリーズ化した刑事モノのパターンみたいで面白い。最終回の終わり方も次の事件が始まる感じであり、シリーズ化前提になっている。ただし、続編があると明確に言ってはいないので、俺たちの戦いはこれからだ!みたいなものとも取れる。

都内某所

倉木のアジト?の都内高層ビルにある広い空きオフィス。こんな場所、どうやって手配したのかな?一応ネットで操作したからバレないというようなことを言っているが、不動産は実体のあるものだから、ネット操作で何とかなるものではないと思うのだが。

倉木の覚醒

意識が戻った時、裏切られていたことを知ったと。まあ、なんで立ち聞きできるんだよ。警察は重要な話を病院内の普通の廊下でしちゃうのか…しかも、本庁長官官房長首席監察官なんて長い肩書きの人が。ただ、この話を聞いた後に倉木は復讐を決心したのであれば、最初の事件で撃たれた直後に万丞にアノニマスと言ったのは何でってことになるのではないか?ああ、当初は越谷室長が運営していたから、倉木にとっては、この段階ではアノニマスは、情報源だったと言うことか。

万丞の発想

結局、警察の発想の範囲内に留まっているということか。異端児的に見えたが、よく考えたら、直前まで捜査一課にいたわけで、警察の発想からは抜けられないのか。倉木に「これで満足なのか」とか言ってる。少なくとも、倉木が直ぐに手をつけて効果を出した事件につき、万丞は何もできていなかったわけで、満足なのかもなにも言う権利はないのでは無いか?

羽鳥刑事

いやぁ、カッコいい!一人だけ時代劇のテイスト漂わせている羽鳥を演じる山本耕史氏。

うーん、城ヶ崎刑事部長を殺したのは城ヶ崎刑事部長を守ろうとした越谷室長

アノニマスを立ち上げたのは越谷室長で、城ヶ崎刑事部長は、越谷室長を守ろうとしていたと。このグルグル感はなんだろう。

仲良しさん

やつの暴走は、お前が止めろ

と言う羽鳥に対し、万丞はウンと頷く。可愛いな二人とも。どんだけ仲良しさんなのよ。このシーンの良いところは、羽鳥と万丞に上下関係はなく、同志としての役割分担みたいな感じになっているところ。オレはオレのできることをやる、お前はお前のできることをやれみたいな。そういうのを感じられるところが良い。折り返しとなる第4話で既に羽鳥は良い人フラグ立っており、通常の山本耕史氏の憎まれ役のペースとしてもかなり早い段階での光堕ちであったが、流石にこの「お前が止めろ」からのウンは、やられた。カッコ良すぎでしょ2人とも。

SDカード

何で?処分せずに取っていたのは城ヶ崎刑事部長が何かあった時に身を守るためか?いや、何故、城ヶ崎刑事部長より更に上は、SDカードの処分を城ヶ崎刑事部長に任せたのか。そりゃダメだな。

今度こそ指殺人だった

城ヶ崎刑事部長の死は自殺で、それは逃げたのではなくネットでの誹謗中傷から家族を守るためだったと。たしかにこれは、指殺人だ。しかし、この『アノニマス』というドラマの中で、指殺人に対する捜査が行われたのは、第1話と最終回だけだったことになるはず。しかも、最終回の方は、警察組織の闇が原因となったもの。"指殺人対策室"などという、殺人というワードがつく仰々しい名前の組織を作る必要などなかったと思う。"ネット関連事件対策室"程度で良かったのではないか。

黒幕は大臣

城ヶ崎刑事部長が駒だったとしても、それを万丞が明かしてくれたのなら、良かっただけの話と言えるのでは無いのか?うーん、万丞の主張はわからなくも無いが、城ヶ崎刑事部長も犯人側には違いがないのでは?倉木は正義を貫き通しているが、城ヶ崎刑事部長は、それができていないという差がある。それを同じ犠牲者の括りにして語る万丞は、倉木をミスリードしようとしている。警察側の発想から抜け出ていないから。黒幕が大臣だったというオチ。もはや刑事モノドラマの最終章では定番になっており、意外性も全く無い。あ、また大臣かぁになるだけ。実はユビタイ室にいつも座っている四宮がネットを駆使して大臣の弱みを握っており、大臣自体も傀儡だったくらいやってくれないと驚きさえしなくなってるの、観る方が悪いのだろうか。

裏K察の盛り上がりが一気に消える

そんなことなんて考えられない。裏K察のような盛り上がりを見せたら、必ず一定数はその爽快感が忘れられず、ずっとこのジャンルに粘着するはずで、ドラマのように、サッと全員の興味がなくなることは考えにくい。最終回ゆえの強引なストーリー。さらに、咲良と万丞を評して「なんだかんだ良いコンビ」とか言われてる。まあ、あっさりご都合主義で終わるのも良いか。エンタメドラマなのだから。とにかく、倉木の件に決着をつけて、伏線も…そんなにあったようには思えないが、回収して終わったのだから。