Golden Time

時はお金で買えません

【おじさまと猫】最終話 これぞ大団円!だが森山くんは少し…


展開的には最終回らしい最終回だったが、30分ドラマなので、くどくどした演出はなく、あっさり目に描かれていた。そこが日常の延長のようで良い。しかも、今回はふくまるは脇に徹しており、森山と神田の絡みにより、神田が復活するところがメイン。

ステージに上がる神田冬樹こと草刈正雄氏の一瞬のかっこよさ

画面を神田の横顔が通り過ぎるその一瞬のカッコ良さ。草刈正雄氏の本領発揮である。

1人で立つステージ

これまでバンドで演奏してきた森山としては、仲間に裏切られ、ステージに1人立たされている状況は、非常な孤独感・恐怖感を感じたであろう。しかし森山は、その孤独感・恐怖感に打ち勝とうという気持ちはあった。気持ちはあったが、歌い出せない…この状態、ステージで演奏中に倒れた神田と対照的である。神田はステージに立つと精神的プレッシャーを起因としてその後、肉体的に何かが切れてしまい倒れてしまう。しかし森山は逃げ出したいであろう絶望的状況なのに逃げ出さず、しかも肉体的症状も出ない。精神的プレッシャーを精神の範囲で受け止めようとしている。ここに森山の明るい前向きさがあるし、だからこそ、神田は森山と通じ合えた。そういう背景があってこそ、神田がステージに上がることに繋がる。

いざというときに助け合えるのが、仲間

これをうまくドラマの中で描いたのが、『おじさまと猫』と言える。年齢も音楽的背景も異なるが、五線譜でのつながりがあったと。ただし、森山のバンド仲間は悪いというわけでもなく、音楽に対する立ち位置の違いでしかないが、それが生き方に影響を及ぼしたとき、今回のようなことになる。いじめと言う言葉が使われていたが、確かにドタキャンは良くないが、森山についていけないと言うバンドメンバーの気持ちもわからないでもない。

プロを目指す森山がプロのバックで演奏という図

プロを目指す森山が、畑違いだがプロのバックバンドを従えて歌う流れは良い。メロディを担うキーボードとギターを、国際的な演奏家が担うとはいえ、いきなり1ステージこなすのは可能なのかどうか凡人だからわからないが、ドラマ的にはまあ説得力あると言える。

あと、結局、ライブ自体は成功しても、バンド問題はそのままなので、森山としては、まだまだ、音楽活動を続ける上で辛いことがあるだろう。逆に、このライブが伝説のライブとして森山の音楽キャリアに刻まれていく可能性がある。他のボーカルを手配しちゃったバンドはホゾを噛むことになるね。ただ疑問となるのは、楽器は何でそこにあるの?誰の楽器なの?ということ。実は森山のバンドが自分たちで楽器を運ぶのではなく、運搬、設置までしてくれる人が他にいるということなのか?もしそうなら、森山の言うように、客が来てくれて、楽器のセットまでしてくれているのに嫌がらせのためにドタキャンするミュージシャンは、余程でないと今後の道はない。しかもドタキャンした相手の森山には代わりに国際的音楽家がついたと言う話題付きだから。

神田の方は大復活!

ラストシーンでは、神田のピアノコンサートのポスターが映される。ステージに立てるようになったと言うことの暗示。そして物語の流れからは、森山のライブの飛び入りにより克服したということになる。素晴らしい流れ。

おじさまと猫 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスpixiv)