Golden Time

時はお金で買えません

【ネメシス】第1話 軸はしっかりとしているが、枝葉が虫食いだらけ


中心となるストーリーは面白そうなのに、要らない演出で台無しなドラマというのが第1話の印象。

2002年の赤ん坊の秘密

オープニングのこれが、追々最後の謎につながるのだろう。そしてラストでも謎っぽいシーンで終わる。これは期待できる。

探偵物語…?あぶデカ?

江口洋介氏演じるのは松田優作氏の探偵物語に似せた栗田。まあ、なんとなく似ているのだけれど、こういうの必要なのだろうか。探偵もので探偵物語ときて、松田優作という連想は安直すぎて小技としてクスッとできない。もうお腹いっぱいだから、こういうの無しにして欲しい。

ひょっとして、2話以降に、探偵物語やあぶない刑事のオマージュ的な話が出てくるのかもしれないが、それを第1話で、こんなふうに匂わすのは、フラグとか伏線とかそういう類のものではないと思う。なんというか、唐突に出てきて、面白いと思え!と強要されているみたいで違和感。高校生の文化祭の劇にありがちな感じ。そういうのが、今は実験的なのかもしれないが、そういうのには疎いので分からない。

遺伝子スッキリ水にお肌しっとり水

なんなんだ、この水たち。結局、遺伝子スッキリもお肌しっとりもなんのことか分からなかった。遺伝子スッキリ水は、遺伝子に効果を及ぼすものではないということは分かった。この2つの違いが、犯罪トリックに影響を及ぼしているわけでもなく、2種類ある意味も、変なネーミングも、事件には関係ないことが致命的。

遺伝子スッキリ水という無理矢理なネーミング

遺伝子スッキリ水という無理矢理な名前は、"遺伝子"というキーワードに目を向けるためのフラグ的なものかもしれない。遺伝子とはつまりDNAなのだから、アンナの出生の秘密に関係して、DNA親子鑑定が使われるとかなんとかそんな感じで、次回以降の話と繋がるキーワードなのかもしれない。しかし、こういう無理やり水の名前に"遺伝子"という名前を入れ込んできても、その必然性がなければ、それはフラグもしくは伏線とは呼ばない。流石になんの意味もなく遺伝子スッキリ水という名前をわざわざ出してきたわけではないだろうから、"遺伝子"ではなく、"遺伝子スッキリ水"がフラグになるようなストーリー展開になることを期待する。

遺伝子の重要性

遺伝子を構成するアデニン (A) 、チミン (T)、グアニン (G) 、シトシン (C) という塩基。これ、アンナがなんか変な世界に入っているときに出てくるモヤモヤを構成する成分の文字。このドラマでは遺伝子が重要な意味を持つということだろう。しかし、こういう突拍子なく出てくるもののはフラグとは言わないからなんと言えば良いのだろう。

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AGTCが見えるし、それ以外ないことがわかる。

水の箱の踏み台

背が低いから踏み台が必要なのは分かる。1つでは高さが足りないのもわかる。だから2つ足したらどうなるか。そもそも不安定だし、背の低い人に2段の箱に乗るの、できなくはないだろうが、難度高いと思う。もう1箱持ってきて、階段にしないと登る際に落ちて怪我するリスクあるのではないかな。

密室、脅迫状、犯人はこの中にいる

典型的な推理ものなのに、謎解きについては、あまり本腰というか力が入ってなくて、密室、脅迫状、犯人候補がたくさんいるというせっかくの設定が、全く意味をなしていない。なんだろ、この取り敢えずやってみたみたいな感じ。

ダメだよやまとさん、そのサンプル違うよ…

風真の寝言。これ、ドラマ全体の謎の重要な事実のかけらなのだろう。で、登場人物を見ると、20年前の事件関係者の枠に大和猛流さんがいる。20年前かぁ。かなり雑な推理をすると、このネメシスの他刑事もののネタ使いを見ると、これはコナンで、20年前に抱いていた赤ちゃんこそ、当時大人のアンナではないかな。故意に強要かはともかくAPTX4869を飲みすぎて赤ちゃんになったと。で、「見た目は子供、頭脳は大人」になっているから、アンナは色々分かっていると。中身は元々の年齢プラス20歳なのだから人間関係の機微とか様々なこと分かるの説得力ある。

全体的なトーン

ベタすぎ…というのが、狙いかもしれないが鼻につく。狙い方が古いというか、幼稚というか、ひねりが全くない。『探偵物語』とか『あぶない刑事』とかストレートに出して何が面白いのだろう…あ、仲村トオル氏が出てきたのはあぶデカ繋がりで良いような気もするが、それでもあぶデカ出してくるのは違和感。

犯人(桜田桃)黙ってろよ!

典型的なドラマの殺人犯。バレた時にベラベラ喋ってしまう。そこは白状せず、シラを切り通さないと。まあ、これは刑事ドラマの型ということで仕方がないが、こういうのやめれば良いのにとは思う。

心に一線引かぬ者

心なハート、そこから一線とったら、ハト…鳩時計だと。うーん、被害者は、平日ゴールデンタイムに民放ばかり見ていたのかな?ダジャレ系頭の体操で老化予防ということか。発想がソレ系。これだけが謎解きだとドラマとして弱過ぎるので、水の箱も出してきたと。しかし、複数の愛人を競わせるようなことをしながら、一部の愛人には背が届かない様なところに遺言を置くというのは、やることが公平でない。それも含めて被害者の遺言と言えるのではないかな。

探偵男・助手女、同室…なんで?

お金持ちの大豪邸だから、客室いくらでもあるだろうに。なんで男女を同室にさせる。こういうとこ、気にしない雑さが、やはり探偵物語とあぶデカを使っちゃう安直さなのかなぁと思ってしまう。なんだろう、ガサツというべきなのか。このドラマ本当に面白い素材なのに、小技が冴えなさ過ぎる。

アンナが、初仕事の際に風真の後をついていかなかったら…

事件は大変難航してしまったかもしれないし、探偵事務所ネメシスの初仕事からして、探偵の無能ぶりが表れてしまい、今後の経営に差し障るようになってしまったかもしれない。結果オーライということだが、結構、この事務所危うい感じである。

贅沢な俳優陣

こんなに俳優陣が贅沢なドラマなのに、何で安直な小技を大量投入しているのか分からない。もっと丁寧な作りならば、各俳優が演じる各キャラクターが生き生き動いてくるだろうに。もったいない。

アガサ・クリスティ

執事と風真が寝てしまっているシーン。アンナが読んでいるのはアガサ・クリスティの文庫もしくはペーパーバックのようだが、背表紙の文字は判別できず、表紙は"Agatha  Christie"としか書いていない様に見える。何読んでいるのか気になる。