Golden Time

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【恋はDeepに】命の恩人は敵…いつか観たドラマのような


タイトルからして「恋はDeepに」なのだからディープな恋になるのだろうが、お約束の展開過ぎて既視感が…となってる。命の恩人が敵というナイス設定。しかも、倫太郎から見たら海音が命の恩人であり、海音から見たら倫太郎が敵という、一方通行の関係。倫太郎から見て海音が、現段階で敵なのか邪魔する者に留まるのかは不明なところが、このドラマのポイント。それで倫太郎の立ち位置が全く変わる。

ミノカサゴ

東京湾では珍しいんです。背びれに猛毒があって怒ってるみたいな顔してますけど、本当は寂しがり屋なんです

これ、結果的に倫太郎のことを表すことになるのだろう。かなりDeepな例えを持ってくるな、この脚本。このセリフ、最終回あたりにもう一度出てきて、最初に言ったでしょ?みたいになるのではないかな。

海音と倫太郎

蓮田トラストの海洋リゾート開発をPRするテレビ番組中に、開発に反対する趣旨となる発言をしているのだから、倫太郎が海音を嫌うのは分かる。しかし、海音が倫太郎に何となく悪感情を持つだけではなく、敵認定するのはちょっと短絡的であると思う。海音のこの短絡さが、どのようなテレビ番組なのか考えもせずに発言することにもつながっていると思われる。

海音の過去

何かなければ、叔父の鴨居に「かくまってもらう」という表現は使わない。だから、海音には過去に目立ったことで何か事件的なことがあったと考えられる。ドラマなのだから、これが倫太郎に結びつくのかもしれない。

目的と手段

倫太郎は、「ぶっ壊すため」にイギリスのコンサル会社を辞めて蓮田トラストに戻ってきたと言う。ならば、巨大マリンリゾート開発計画を潰すために戻ってきた可能性はある。この段階では、何をぶっ壊すか言っていないのだが。

この仕事はそんな甘くない

この倫太郎のセリフこそ、倫太郎がリゾート開発に反対し、巨大マリンリゾート開発を中止させようと考えて戻ってきた可能性が、少しだけある。

仕事なめんなよ

この倫太郎が海音に言ったセリフも、巨大マリンリゾート開発を頓挫させるには、そんなストレートすぎる方法ではダメだと言っているようにも取れる。

まずは潜入して、相手の様子を伺って、そこから一気に

この海音の発言は、海音の物事への取り組みに対するストレートさを表している。倫太郎がこれについてなめんなと言っているのであれば、一目で見抜いた倫太郎を褒めるべき。ただし、海音も「油断したら思っていることそのまま言っちゃいそうだな」と独り言を言っており、自覚があるようではある。

昔の子供の絵

これ、倫太郎が描いた未来の夢で、それを元に、気の利く弟の榮太郎が、父親に進言して倫太郎を会社に戻すネタに使ったと言うことかな。そうであるならば、父親も会社に戻ってきた倫太郎との打ち合わせで「懐かしいだろう」と言ったことにも合い、この絵の作者は倫太郎と言える。

ただし、この絵は不穏でもある。

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これ、子供5人、もしくは子供4人と大人1人に見える。背の高い1人は髪型から女性であろう。あと、4人のうち1人は小さな子がいる。いずれにしても子供の数が3兄弟だけではない。ここに海音がいたということはないだろうか。背格好の近い左側3人の内、真ん中の子の黄色い服は、スカートにも見える。髪もほか2人より気持ち長い。そうすると、この絵の作者が倫太郎以外に、今、いないもう1人ということも考えられる。あと、背の高い女性も大人なのか子供なのかで意味が変わる。

ただ反対したいだけなら他でやってくれ

まあ、このセリフを倫太郎が海音に言うのは、気持ちはわかるが筋が違っている。倫太郎の所属する蓮田トラスト側が懇願して、好きに発言して良いという話で連れてきたのに、好きに言ったら他でやれと言われる。これ、後継者争いという点では仕方がないかもしれないが、会社外の人を巻き込んで、このセリフはダメだ。海音から逆に仕事を舐めていると言われても仕方がないくらいに。

指輪

オープニングの海音出勤時に映る、貝殻に乗せられた錆びた指輪。これ、何を意味するのだろう。見たところアクアマリンと海関連の名前がついた石のよう。

キス

何と甘い人工呼吸なんだこと。

海音の謎

会話ができるのもそうだが、他にもラストに色々謎を出してきた。

  1. 沖で溺れた倫太郎を潜水装備無しで救出
  2. 海音の服が一切濡れていない
  3. 海の生物と会話できる
  4. ここにいられるのはあと3ヶ月
  5. 海の生物側に寄り過ぎた発言

これ、海音が人魚的な設定としか思えないのだが、普通の人間だとしても成り立ちはする。

1は、海洋生物学者なので、水泳能力が非常に優れているとして辛うじて理解できる。しかし、倫太郎を救う手が上からまっすぐ降りてきていたのが謎。沖なのにそんな角度で手を差し出して助けられるのは、舟に乗っている場合しか考えられない。もしくは、イルカかウミガメの背中。海音は、ウミガメをオジサンと呼んでいたので、ウミガメの背中に乗っていたと考えることは可能。この場合、ウミガメはシャイなので、海音の願いだから頑張って出動してくれたことになるのではないか。

2は、裸になって救助に行けば可能。髪は濡れていたように見えるのも服は脱げるが髪はどうしようもないからだろう。この場合、youtuber Mr.エニシに海音の裸も撮影されていることになる。ただ、倫太郎を救う際の手の描写では袖が映っていたので、服を脱いではいないようではある。そうなると、やはり舟かイルカやウミガメの背中に乗ったかということか。

3は、思い込みと言いたいところだが、蟹に倫太郎が溺れていることを教えてもらったのは説明がつかない。ただ、その前に海音は海をじっと眺めていて、どうもそこで誰かが潜っていると認識していたようであり、その後その気配がなくなったことに気づいた、つまりそれで溺れたことに気づいた可能性がある。この海との無意識下の対話が、ドラマの中では海の生物との対話という形で表されているのではないか。

4は、現時点では何も提示されていないので、全く不明。ただし、何か過去に関係したものであるのだろう。しかし、人魚が地上に居られる期限と考えたい気持ちはある。

5は、「こっちの気持ち」「おじさん」「おばさん」が、全て人間界ではなく、海の中の世界の話である。これも人魚説を支持する。

子供の絵の続き

左側3人の内の真ん中。それは誰か…過去、水難事故で亡くなった妹もしくは妹分の少女ということも可能性としてはある。そしてその少女が海中で生きていて、昔仲の良かった少年たちが進めようとしている海の開発に反対するために地上に出てきたと。第1話ラストで3ヶ月しかないと言っていたのは、海中で生きる者として地上にいられるのは3ヶ月ということではないだろうか。そう考えると、倫太郎と海音が、同じ星ヶ浜海岸に来たことにも納得ができる。共にゆかりのある海岸なのだから。

絵の作者が、倫太郎なのか、真ん中の女の子なのかはともかく、あの絵は、今そこにいない子供に関係する蓮田家にとって大切な絵であり、また、思い出の絵であるので、文房具という身近なものの近くに置いてあることも理解できる。おそらく倫太郎だけでなく、蓮田家の願いがあの絵に描かれている海中水族館観察なのだろう。だからこそ、倫太郎は一度家を出たにも関わらず戻ってきたと。しかし戻ってきた理由は、家族と逆でリゾート計画を止めることだったと…そんなオチが考えられる。

『恋はDeepに』というタイトル

深い恋の海ということなのかな。そうなると、第1話にいきなり溺れていた倫太郎は、恋愛初心者ということかな?まあ、ビジネスでキレキレなのに、恋愛は奥手だったり、初恋が忘れられないっていうパターンは、ドラマやマンガでよくある奴だ。これもその1つに名を連ねることになるのか?