真犯人が予想できる事件。まだ時間を10分以上残して、法廷で、被告人と被害者の妻が、互いをかばいあうように感情的になった段階で、あ、やっぱり?となる。刑事ドラマずれしてると、こういうの誰が真犯人かピンときてしまう。動機まで想像できる…そんな回。
駒沢部長のキラリと光る隠された爪
第3話は、駒沢部長回。これまで、みちおと坂間の間を絶妙な間合いで立ち回っていた駒沢部長だが、そもそもは、みちおを裁判官の道に引き入れた人物。だから事実の追求に容赦はしない。今回は暴走したように見えたが、単にこれが駒沢部長の平常運転なのか、隠された爪なのかは、今後、見てみないと分からない。
ストーリーは結構あっさり
第1話、第2話と、みちおの個性が爆発して周囲が翻弄される展開であったが、第3話は、それらと比べると、刺激という点で他の刑事ものと変わらない展開となっている。『イチケイのカラス』の進行にこちらが慣れたからというのがあるのかもしれないが、何か物足りない感じさえした。第1話、第2話がそれだけインパクトがあったということでもあるけれど。
いかなる理由であれ、罪を償うチャンスを奪ってはならない
この駒沢のセリフ、名言である。真面目な身代わり犯人には沁みるセリフであるし、罪を償うことがポジティブなチャンスであると言う点が刺さる。しかも、まだ真犯人が明かされる前の段階でこのセリフを、かばい合う男女に投げかけるの上手い。この段階では、駒沢の台詞は、男が女の罪を償わせるチャンスを奪っていると聞こえるようになっている。しかし真犯人は女の娘であり、娘を庇うために男も女も嘘をついていたと。駒沢のセリフは、結果的に男女2人に対し、真犯人である娘が罪を償うチャンスを奪うなと言ったことになり、男が真実を話すことに繋がる。だからといって娘に殺人犯の罪を負わせることになるので、そう簡単に真実を話すだろうかというのはともかく、ストーリーの流れとしては良い感じ。
鬼腰トマホーク
今回のお笑い枠は、鬼越トマホーク。彼らは元々髭を生やしているからか、ヒゲのギミックは無かった。髭にヒゲを重ねたらより面白そうというのは素人考えなのかな?ま、三段落ちということか。あと二人とも犯人側でもおかしくない風貌なので、ギャップ萌えとかか?
アインシュタイン
常識を疑う…を言うためにアインシュタインの名が出てきたが、ここは誰でも知っている天才ではなく、知名度低くても知る人ぞ知る天才を持ってきてほしかった…って具体的に誰も思いつかないけど。勝手な言い分だが、天才イコールアインシュタインというのは、飽きた。
第4話予告
第3話で、坂間が合議制の裁判長をやらせろとアピールしていたが、晴れて第4話で裁判長になるようだ。ちゃんと若手の希望を聞いてあげて良い職場だなぁ。まあ、トンデモな展開で坂間がてんてこまいする回なのだろう。最初の2話でみちおが裁判長を務め、次にベテランの駒沢が務め、若手の坂間につながる。裁判長を固定して描かないの良いし、その順番も塩梅も良いなと思う…まだ第4話は観てないけれど。