Golden Time

時はお金で買えません

【イチケイのカラス】第4話 祝!坂間さん回!


素晴らしい坂間回。坂間の変化が、行動・仕草・表情で手に取るようにわかるの、感動的。しかもこれが1クールのまだ前半だと言う。何とワクワクする話なのか。しかも、毎回裁く事件も伏線と気づかないような伏線をちゃんと回収してくれるし。

ワンポイントゲストが豪華

永野芽郁氏、遠藤憲一氏、広瀬アリス氏…この3人がワンポイントでカメオ出演するの、豪華。しかもなぜか光が当たりすぎてるんだけれど…この光は何か意味があるのかな?想像するに、この3人は個性的なキャラで事件にも様々な背景があったであろうことは想像できる。そんな中、個々の犯罪に対して背景を吟味することなく、形式的に当てはめて裁判を処理していく坂間の姿を表すための演出では無いかと。つまり、個々の事情にもっとスポットライトを当てるべきで、被告人それぞれが光っているのに、坂間はその光を見ていないと言う暗示…かな。

予備知識なくて見て、豪華だなと思ったが、この3人は映画の宣伝で来たとのこと。

詰まらないストーリーだなぁ…と思っていたら

後半は畳み掛けるように、種明かしが続いて、エエってなった。前半のつまらなく見えた物語こそが、トリックの隠された計画犯罪の伏線だったと。真実が明かされると陳腐に思えた前半の物語の裏に悲しいドラマが隠されていた。なんて起承転結がハッキリしているのだろう。思えば、第1話からそうだった。『イチケイのカラス』は強い。

職権を発動するわ、裁判官席から降りてくるわ、自らがみちおに対して非難していた行動をとってしまう坂間さん。素晴らしい。しかし、処理件数を稼ぐために頑張ってきた坂間が、被告人の考えていることを明らかにするために職権発動までやったのは、大きなどころか、もはや別人の発想である。これは、初めて扱う少年裁判で、かつ、裁判長として加わることの重圧によるのだろう。なお、最後のデート?シーンでは、みちおを眺める坂間の目は、もう恋する女の子の目そのものだった。

坂間さんの妹は民俗学者?

オープニングで、何で坂間さんの妹とみちおが、坂間の部屋に、ふたりして変な魔除け持ってきて、意気投合しているのかと思っていたら、これが最後、ヤタガラスの話で、再度二人で盛り上がると言うオチ。なるほどとなった。

一事不再理

一度判決が下ったら覆されないというのは、そうだけれど、刑事と民事は違うから…ということで、妹分の手術費用は別途民事裁判に勝って得ようということだけれど…民事裁判で勝って進学資金が得られるにしても、進学はかなり遅れてしまう。それまで満足な練習は当然できないし、現実は避けて通れない。

民事裁判で勝って、手術費用を得ても、それから手の機能のリハビリをし、ピアノの練習を再開して音大を受験できるようになるまでには、まだ長い時間かかかるだろう。手の機能が元通りになるとも限らないし。現実的に考えると希望は小さい。努力をモットーとしている坂間は、この「努力したくても、今はできない現実」、時間の大切さが理解できるだろうからこその苦悩があったのだろう。完全黙秘のまま判決を下せば、手術はすぐに受けられたが、真実を暴いたために、手術費用は没収され手術は出来なくなった。みちおにより民事裁判の道は開け、手術費用獲得の可能性は出ても、時間だけはどうしようもない。この現実。

3人を離れさせてはいけない

坂間のこの考えは、坂間が元々持っている思想に由来するものであろう。しかし、事務処理優先の坂間であれば、こんなこと悩まなかったかもしれない。ドラマでは描かれなかったが、そもそも少年事件であり、被害者への感情も特別なものがあるので、情状酌量すれば、3人を離れさせるも何も今回と同じ判決となっただろう。ただ、その過程が違うことが、坂間だけでなく、被告人の少年には大きい。

充実の坂間さん回

1クールのドラマで、しかもその序盤で自然に若い裁判官の成長を描いている。なんというドラマだ、これ。