もう第5話。アンナの出生の秘密は少しずつ明かされなければならないんではないのか?第5話といえば折り返しなのに。
相変わらずのコナンパクリ
もはやぐちゃぐちゃで、アンナと風真の役割分担もあってないようなものになっており、ブレインとスピーカーを分けるコナン芸さえ破綻してきている。
天狗のお面を天狗のマスクと言わなかったことが犯人特定の決め手だってぇぇぇぇ?
は?なにこれ?トリックでもなんでもないぞこんなの。単語を言い代えたらそれが犯人の証拠とかそういうレベル。凶器の包丁をナイフと言ったらそれが犯人の証拠とか言うのと同じ。なんだこれは?未だかつてないくらいのレベルでのトリックの雑なドラマだ。そもそも"mask"の意味は"面"だよ?一魚は、大学院出ているし、"面"の意味で"mask"と言っている可能性さえある。ローブの結び方にしろ、兄弟なのだから、子供時代に親から習ったということで3人とも同じ結び方をするかもしれないし。風真が命を狙われた時にロッジにいなかったのは一魚だけだから犯人だと言うのは、そんな状況証拠に過ぎないものを決定的証拠だと言うのかという、見ている方を落胆させるレベル。酷すぎる。探偵モノのトリックは、決定的で鮮やかなもの1つで良いのだよ。細かい状況証拠重ねて、犯人はお前だ!と言われても視聴者は、戸惑うだけ。
他殺ではなく事故死!
しかも1件目に至っては殺人ではなく事故死。刑事モノ、探偵モノでタブーなのは、自殺と事故死。なぜなら最初から存在しない犯人探しを視聴者に求めることになるのだから。余程しっかりしたストーリー展開と納得できる客観的証拠がなければ、探偵モノの事件解決で事故死などできない。しかし、今回のネメシスでは、一魚が面をマスクと言ったというよく分からない失言?とロッジにいなかったという状況証拠が決め手となっており、他殺でなく事故という客観的証拠はない。逆に何故風真は、事故だと断定できたのだろう。一魚が突き落としていない証拠を風真は提示していたか?
兄弟愛
ラストで問題の3兄弟がワァワァ言っているが、これで3人の兄弟愛が美しい…なんてならない。単に遺産が相続できることを知って安心したから、兄弟とわざわざ揉める必要がなくなっただけにしか見えない。そもそも手に入らないと思っていた保険金という現金が入るのだから、張り合う必要もないということ。厳禁なヤツらというだけである。
やはりストーリーがグチャグチャなのである。
一魚の鼻水
泣く一魚の鼻水が異常なほど出ている。こんな描写いるのか?悪趣味というか、見たくないものと思う人が非常に多いだろう映像。しかもコロナ禍の下にある時代にこれはちょっと理解できない。仮に演技中、不意に出たとして、これを面白がって採用するのではなく、もう一度撮り直せば良いレベルの視覚的インパクトであった。逆に演出の指示であったら完全に悪趣味。SNSウケ狙いという故意だったら、もう救いがない。
"難解なトリックの事件"
huluの宣伝でまた「難解なトリックの事件」とか言ってる。この『ネメシス』の事件で難解だったものはあったのか?今回のトリックのメインは、「天狗の仮面」と言うか「天狗のマスク」と言うかのもはや言葉遊びにすらならないものだった。確かにこんなのをトリックとして胸を張れるという心臓は難解だけれど、それは違う意味。それに、タカ&ユージが最初から事故だと言っているのに殺人だとして調べ回って、最後は結局事故でしたと言ってるのは、確かに難解だけど、それは推理ものとして失格なヤツ。死の真相が事故でしたというのは、推理モノの掟破りの技で、やるならそれまでの積み重ねがあってこそなのに、これまで杜撰なトリックしか提示してこなかったドラマでそれやるか?しかも、元々事故とされていたものを再捜査してそれって。
もはや、理解に苦しむカオスっぷりのドラマが『ネメシス』である。これ、俳優さんが気の毒を通り越して、被害者と呼べるくらいだと思う。