Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【レンアイ漫画家】第6話 都合の良いコマ扱いの可憐と早瀬


色々と騒動は起きているが、あまり本質的なことはなく、単に騒いでいるだけの感じ。ドラマは折り返しだが、このまま騒いで終わってしまうのだろうか。こういうの、日常系やいつ打ち切りになるかもしれない連載漫画なら理解できるが、『レンアイ漫画家』は、そのジャンルではない。次回、レンの母であり、純の妻であり、苅部の???だった女性が登場するが、もう残す回少ないのに、可憐も早瀬もこなした上で決着つけられるのだろうか。無駄な枝葉多過ぎる印象。

二階堂くんまずいね

あいこへの気持ちが心の中から外に出てるの、バレバレになって来てる。これが伊藤さんの胃腸炎の原因を引き起こすまでになったというのか?これ、最初は妊娠かもしれないと思い、洒落にならない展開かと思ったが、流石に医者がそんな誤診はしないだろうということで妊娠疑惑は早々に消えた。しかし、人物の行動にことごとくモラルがないドラマの中で、二階堂の行動もいよいよヤバくなってきているので、何というか、ますます嫌いにはなりたくないという感情を持ってしまう。

コマ扱いの2人

可憐さんの小出し芸

先週、刈部が出てきたから違うとか言って引き下がっておきながら、自分の担当編集者の言葉を思い出して、また突撃しようとするなんて。この人、賑やかし以上の役割を持ちようがないので仕方がないが、ぶつ切りでその場限りの登場の仕方は、行動力はあるけれど、思考が破綻した人間になってしまっている。今回は遂にやってることは完全に犯罪。住居侵入罪。いや、原画を盗んだので、窃盗罪が上書いている。しかもレンを窮地に陥らせている。

疑似恋愛を早瀬に明かす向後

向後がストーカーもどきの早瀬相手に疑似恋愛をバラすの危険すぎる。今回は可憐による賑やかし回だったので、早瀬の賑やかし回は更に別に用意されているのだろう。しかしこんなのはフラグとも言えない。

キャラの扱い

可憐にしても早瀬にしても、キャラが動いてもストーリーを無理やり長くするだけの役割しかない。完全にストーリー展開のためのコマ扱いであり、2人の内面についてはあまりに表層的なことしか描かれていない。心を持った人間には見えない。早瀬はストーカーにしか見えないし、可憐に至っては、完全に犯罪を犯している。しかも子供を2人巻き込んで。いくらなんでもこんな人間いない。

学祭時代の3人の写真の問題

刈部のアイデンティティに関わる問題なので、子供とはいえ、自室に隠していた写真を見てしまった行為は刈部には許せないだろう。自分以外の誰にも知られてはいけないものなのだから。知られたら、それを知った人間とは、これまでと同じようには決して付き合えない。その相手が身内というのは、悲劇である。レンのというより、可憐の罪は重い。

言い訳しないレン

これが色々な意味で凄すぎる。レンは小学生なので、刈部の家を追い出されたら、死に直結する可能性がある。実際は、レンは保護されて刈部は逮捕される結末になろうが、子供が急に家を出ていけと言われたら言い訳をすると思う。それをレンはしなかった。これは、レンが約束は約束だからと言う性格であるか、これまでの同居で、刈部が一度言ったことは曲げないことを学習しているからと言える。まあ、そこで、あいこのいるカフェに逃げ込むところがレンも策士なのだが。

寝酒シーンの謎解き

恒例のラストにおける別アングルのシーン。いつも何らかの謎解きが行われる。第6話では、まず二階堂が刈部の家にコーヒーを配達するシーンと、刈部があいこから缶チューハイを買って即寝するシーンが描かれる。これまで別アングルシーンは何らかの気づきがあるようなシーンが描かれるが、コーヒー配達シーンにはそれが見当たらない。次の刈部があいこの帰宅を待っているところからのシーンでは、あいこが帰ってくると、出迎えるわけではなく身を隠し、あいこが一人で缶チューハイ飲み始めて初めて姿を表し、缶チューハイをあいこから買おうとする。その際、刈部は予めポケットの中の小銭を確認しているのが追加的な描写。それ以外は特に謎解き的な話はない。

つまり、普段は家にいるだけでほぼ外出しない刈部が、なぜポケットに小銭3百円を持っていたかの説明が今回の種明かしなのだろう。先行するコーヒー配達シーンでお釣りとして受け取ってそのままポケットに入れていたから、あいこにすぐに払えたということ。これが第6話の謎解き。地味だけれど着眼点に中々来るものがある。