真っ直ぐにチームネメシスの面々がアンナを探す回。その意味で、ストーリーが分かりやすかった回と言えるが、やはり始とアンナに嫌がらせをさせるためだけに作られたような白い施設は違和感しかない。最終回はあれで危機感演出なのだろう。どうしようもなくアニメ・ラノベ的な発想で、それを面白いと思える人が想定視聴者ということだろう…が、そういう人たち今時のテレビドラマを観ているのだろうか。
これでもアンナを菅研から隠してきたらしい
風真と栗田は、見つからないようにアンナを隠してきたということだが、女子高生の格好をさせて女子校に潜入させたり、動画配信職人に対し事務所の場所の撮影どころか風真はノリノリでラップまで披露するし、隠す気は全くなさそう。菅研から全く隠されたと言えるインドで暮らすのは納得できるが、なぜ横浜?なぜ探偵の片棒?をアンナに担がせる?と思う。わざわざ菅研に見つけてくださいと言っているようなもの。探偵の仕事においても、コナンくんみたいにアンナを風真の後ろに立たせているからバレないという言い訳設定は百害あって、一理なし。安楽椅子探偵であるならばともかく、平気で外を歩かせて、他人と接触させているの、危険すぎる。
白い監禁専用ルーム
こんな、いたぶることに特化した部屋を作るなど狂気というより喜劇。こんなのにお金突っ込む暇があったら、遺伝子研究を進めろと言いたい。だから始の20年前の業績を超えられないんだと。
目的と手段と結果の勘違い
菅研の人たち、20年経つうちに、何が目的だったのか完全に忘れている。遺伝子操作技術の完成が目的だったはずなのに、いつのまにかアンナの遺伝子と卵子が目的になってる。要は、遺伝子操作技術の確立は諦めて、遺伝子操作で生まれた子の観察をすることにしたと。まあ、特殊能力を手に入れた子なら、観察記録も成果にはなるだろうが。これまで菅研は、第二のアンナを作ろうとして失敗し、もう諦めちゃったのね。しかし、どうもアンナと始の両方とも殺そうとしているようだが、あんなに立派な監禁ルームを作っているなら、アンナを人質に始に遺伝子操作研究させるとか、アンナの体から継続的に卵子を取り出せるとか、どう考えても生かしておいた方が良いに決まっているのだが…悪人の考えることはわからない。
風真の20年の人脈作りとは?
チームネメシスの面々。風真の20年の人脈作りの結果だそうだが…全て探偵事務所絡みの交友関係ではないの?職を転々とした過程はあまり関係ないのではないか?過去面識があったにせよ、チームネメシスは、アンナが事務所に来た後の人間関係から成り立っている。20年の人脈作りなどというのはなくて、せいぜい1年といったところの人脈ではないの?
ラストシーン
風真がアンナに話しかけるとアンナが呼応してる。これ、道具屋 星のガジェットなのか?それとも、風真とアンナが遺伝子的に親子で、魂で通じ合っているとか?直前に風真は、車内で何か拾っているし、それを黄以子に渡した際、千曲に「なんだそれ」と言われているので、ガジェット説が濃厚。ただ、やり取りのセリフが
風真:アンナ、俺大丈夫かな
アンナ:大丈夫
というの、よく分からない。なぜアンナではなく自分の心配をするのか?
最終回予告
アンナが生まれてきてくれて、本当に嬉しかった
なんて始が言っている。え?GE10.6は、永久に凍結保存決めたの始じゃなかったの?何言ってるのこの人?愛がテーマということだが、研究者の矜持も、実際に生まれてきた子供には通じないのか。それが愛というのか。アンナが生まれて以降の始の人生は、贖罪の日々であったというのは、外野の考え方で、当事者になったら、一度育て始めたら、愛情が湧くので、もはや普通の子育てになっているというのは、理解できなくもない。この辺りまで考えた「アンナが生まれてきてくれて、本当に嬉しかった」なのだろうか。それを確認したいので、最終回が待ち遠しい。愛がテーマというのがポイントだろう。
タカ&ユージ
今回くらいが丁度良い。最終回直前でようやくほどよくなったか。