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【コントが始まる】第9話 マクベスは敗者か勝者か


春斗の兄弟愛

兄の「友達が垂らしてくれた糸」の話は、そのまま春斗と勇馬の関係に繋がっているの、出来過ぎな話であるが、これくらいわかりやすいのもアリといえばアリ。最終回で、勇馬の会社に入社する可能性が出てきた。

勇馬とのこと

勇馬の話は最終回にもあるかもしれないが、少なくとも今回はマクベスと勇馬が、バギーパットで酒を飲む場が設けられたことで終わる。高校時代からの一方的な確執なようなものがなくなったということだろう。これ、1番は企画した潤平自身のため、2番は順平を取って勇馬とは距離を置く感じになった春斗のためであり、本来のゲスト勇馬は、最後に来る。瞬太はここには入らず、現に客としてではなく厨房にいる。つまりこれは潤平が自分が楽になりたいがための企画。ただし、ここで優馬が出てきたことは、最終回の布石っぽい。

カルロスの話

『コントが始まる』におけるカルロスの話はどのような意味があるのか結局、分からない。思わせぶりに何話にもわたりやっているので、意味はあるよね?他の話は伏線回収されることあるので、何かあると思うのだが、分からない。

ただ、カルロスの話をする光代を演じる明日海りお氏の雰囲気はカルロスの話を語りそうではあるが、俳優の雰囲気だけというのもおかしな気がする。しかもカルロスの話、マクベスのコントのように、余りどこが面白いのか分からなかったりするし。

潤平の変化球

結婚の報告ではないと!顔見せだと!10年付き合って、一度も来なくて、初めて連れてきたら結婚の報告だと思うよね。しかし顔見せだけだったと。この意外性の作戦は凄いのだけれど、潤平、奈津美のどちらのプロデュースなのだろう。芸人の潤平のプロデュースと言いたいところだけれど、先の誕生日のサプライズの件もあるし、こういうの奈津美の方が上手そうな気がするのが何とも。

人間関係構築の大切さを語る瞬太

真壁先生の息子から解散は敗者と言われたことに対し、春斗は、後で駿太と二人になった際、

どう考えても負けなんだろうな

と肯定する。しかし、瞬太は春斗に、

おれは勝ってるって思ってるけどね

と返す。いつも比較的笑顔で飄々とした感じの瞬太が、かなりの真顔で。そもそも真壁先生に解散ライブの景気付けに自宅に呼んでもらえて、美味しいお肉を食べさせてもらったのは、自分たちのことを考えてくれているからだと続ける。そのような人間関係をいくつ築けたかが人生の勝敗を決める。だから自分たちは敗者でないと言う。その上で、高校時代に春斗に救われた話を出してくるの、積み重ね感あって良い。瞬太は、色々話してきて、最後に春斗に出会えて良かった、春斗のために生きてみようかなと思えたと言っている。そして強引に、その甲斐あって、今日美味しいお肉を食べられていると、今日の話に繋げている。今日の話に繋げることで、話を戻して、春斗が勝者だと伝えていることになる。

しかし、瞬太は母親との関係もうまく結べないまま死別したり、人付き合いが下手な方なので、瞬太の口から人間関係の大切さが語られるの、じんわりくるし、それが瞬太の力だと言うのも分かる。

コント『結婚の挨拶』

自分たちは敗者ではないという瞬太の思いが込められたコントなの良い。なぜなら、自分たちは敗者であると思っていた春斗が、瞬太の言葉を聞いて書いた台本なのだから。そう言う背景を含めて、良いコントだった…モールス信号というオチはそれほどのものではない気もするので、背景を知らないコントを見に来たお客さんには余り面白いコントではないというところがまた良い。というより、コント自体は、放映されている部分に限られるが、モールス信号以外は、ブルーハワイよしおというネーミングくらいしか笑えるところはなくて、モールス信号のくだりは笑わせるというより伏線回収であり、コントとしての完成度は低そう。今回は、焼肉時の敗者と歯医者があるから、コントの方の仕込みはこれまでよりは弱いのかな。

ところで、このコントは、歯医者はいないが、敗者はいないというコントの観客ではなく、ドラマ視聴者向けのオチが仕込まれているのだが、真壁先生の息子との会話では、そもそも負けてもそれは失敗ではないという話だった。そこには敗者はいて良かった。それが、瞬太が俺たちは勝っていると言い出したあたりから、敗者はいないことになった。まあ、マクベスのケースでは敗者はいないということだろうが、構成上、ちょっと強引な気がする。

名古屋グランパスTシャツ

何で潤平はグランパスTシャツなのか?しかも赤い方のTシャツは、背中に選手寄せ書き入りだし。意味を探すのだけれど分からない。これまでも今回も出ていた白いグランパスTシャツと同じで、ちゃんと名古屋グランパスが衣装協力として参加しているので、ガチなやつなんだろうけれど、どこまでレアなやつかは分からない。ただ、グランパスが協力なら、出そうと思えばTシャツではなく、より価値のあるサイン入りユニフォームを出してくることもできたであろうが、それをしないところがマクベスぽくて良かった。

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主題歌があいみょんの『愛を知るまでは』で、愛知に繋がって、名古屋グランパスが来たということか。

真壁先生の息子のTシャツ

サッカードイツ代表のTシャツを着ている。サッカーTシャツと言えば潤平なのだが、この場に潤平はいない。いないからこそ、真壁先生の息子にサッカーTシャツを着せたということか。ただ、あのTシャツは、2014年ドイツ代表モデルで、7年前のもの。普段着で着るなら普通は今年か1,2年前のものを着るはず。この息子は高三の時に生まれた子なので10歳。2014年といえば3歳のはずだが、これに意味はあるのだろうか。

敗者が休みとは?

この真壁先生の息子が、真壁先生に歯医者に連れて行かれたが、休みだったというのがどのような意味を持つのだろう。

敗者が休みとは?そこに敗者がいないということかな。しかし負けても失敗ではないと言う話だったと思うので、歯医者がいないは厳密には趣旨から外れる気がする。意表を突いた言葉遊びだけれど。

確かに敗者の話を出したのはこの息子だけれど。

皆動いているのに、春斗だけ動いてなさそうに見えること

マクベス解散を機に新しい人生を歩むべき、潤平、瞬太、里穂子、つむぎは、次の生き方が決まった。しかし、春斗だけ決まらない。というより、動いてさえいない感じがする。これ、簡単に思いつくのは、最終回直前のタイミングで再登場した会社経営者の勇馬。勇馬は、潤平との絡みで春斗とは疎遠になった感じだが、元々仲が良く、また、マクベスに仕事の依頼をしようとしていたくらいだから春斗に悪い感情はなさそう。優馬に誘われ、勇馬の会社の広報あたりを務めるのではないか。