物語の一番大切なところにチート使うのは、あっけにとられた。それはダメでしょう。
黄以子さんとタカ&ユージ
チームネメシスにスピード狂の黄以子と刑事のタカ&ユージが共存している。で、案の定、黄以子の運転する車に、タカ&ユージが同乗している。これ、タカ&ユージは刑事として色々ダメなのではないか。
タカ&ユージ
勝地涼氏と中村蒼氏。タカ&ユージなんて昔のドラマの二番煎じの名前などにせず、このドラマの中でちゃんとした名前をつければ良かったのにと思う。お二人とも抜群にカッコ良い俳優なので、わざわざ価値を落とすようなことをドラマでやる必要がない。パロディもしくはオマージュというなら1回で良い。流石に後半は落ち着いてきたが、初回あたりからしばらくのタカ&ユージ感を前面に出すの観て、勝地氏と中村氏の無駄使いと思った。タカ&ユージから離れたお二人のコンビを見てみたいと思っていたが、最終回はそんな感じで、協力して戦うシーンはカッコ良かった。
酸素排出設備
部屋の酸素を抜く設備。これ元々どんな目的で作られた部屋なのか。拷問用?訳分からん。それどころか建物全体の爆破装置もある。建物というより地下施設だけれど。1970年代とかのスパイもの映画か何かみたいなものか?いつの時代の発想なんだろう。というか、どこから金が出てるんだろ。
施設破壊でも証拠隠滅にならない
研究員全員連れて行ってやらないと、施設を破壊しても完全な証拠隠滅にはならないと思うのだが。火災騒動で、出口で何人か倒された研究員はどうするつもりだったのだろう。
生まれてきてくれてホントにうれしかった
いやいやいや、おかしいよ。自分でGE10.6は、冷凍保存することを選んだはずであって、誕生させることは望んでいなかったはず。何言ってるのか始。情が移るというのは分かるが、ここは倫理観が必要なところで、うれしかったと口に出して言ってしまうのは厳しい。それを含んだ上で、アンナには罪はないからということか。
パスコード解読
大和がパソコンにパスコードを入力する際に、手元が他のパソコン画面に映っていて、そこからパスコードを得たというのか。直接見えたのではなく、他のパソコンの画面経由…大和の手元の位置から画面の角度から絶妙な配置でないとできない芸当。これをアンナの謎能力で出来ましたメデタシメデタシは酷いな。こういうのやっちゃえるの、掟破り過ぎると思うのだが。
パスコードが"/Zo0lー0l18"で、これが、"20010118"、つまり実験が成功した日だったと。なんというか、パスワード解読方法のチートさでもやもやしているところに、変なパズルを見せられている気分。加えて、何でモニターいっぱいにパスコードが映ってるんだ?セキュリティの概念がないのか?
お前はな、何にも分かっちゃいないよ
栗田はアンナにそう言うが、分かっちゃいないのは栗田自身も同じではないか?アンナには戸籍はない。有るのは偽造パスポートのみ。始は他にも色々矛盾をごまかすための工作をしていたであろう。栗田は、そこから解決していかなければならないことを理解できていない気がする。
不完全燃焼感
結局、悪役側の背景が掘り下げ不足で、何が何か分からないまま終わっていた。大和と朋美が、どこは協調してどこは無関心なのか等、huluで詳しくということなのだろうが、そこまでしたくなるドラマではないし。ただ、地上波で見ると粗が多い作品だなと思うだけ。難解なトリックを強調していたが、トリックというより、非現実的なパズルの解き方を見せられている感じで、現実感がない。ただ、そういうタイプのドラマを求める層があって、その層を対象にしているのかもしれないのでなんとも言えない。
黒幕
ところで、番組ホームページでも「黒幕はこの中にいる!」と煽られていた黒幕って、誰だったの?これもhulu観ないと分からないの?あれ?
制作の意図としては朋美なのだろうが、じゃあ大和は?となる。最終回の流れを見ると、大和は完全に朋美とは別の考えで動いており、朋美の病の治療については最優先と思っていない。大和と朋美の主導権を考えると、大和が朋美を利用しているようにしか見えない。このため、最初から怪しかった大和を差し置いて朋美が黒幕というのは違和感。故に黒幕不在に見えてしまう。
大和は最初から対立する側にいたから、今更、朋美は利用されただけ、真の黒幕はやはり大和だったとなっても、スッキリ感はない。その意味で、大和の役が、朋美の役に対し、大きすぎたということか。俳優の大きさではなく役の大きさが。