Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【リコカツ】最終回 欲張って全て理想を貫いた回


周りの人たちも咲と紘一も落ち着くところに落ち着いていく、安心して咲と紘一との夫婦喧嘩を見ていられる。

Pale Blue

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ペンネーム水無月連、本名山田幸男

せっかちで厳しい人という青山の評価はかなり正しく言い当てている。さすが青山。このドラマでせっかちで厳しい人と言ったら、嫌がらせで家を買った水無月先生。確かに売りに出されたことを知れば、即買う人だな、この人。ある意味納得。家賃30万円という嫌がらせも健在だし。

ところで、山田幸男という名前の付け方はかなり残酷。愛を知らず生きることになった原因であろう親に、幸男と付けられているのだから。ただ、愛を知らない原因は描かれていないので詳細は不明だから、逆に、生まれながらにして不幸を帯びた子だから、少しでも幸せになるようにという願いが込められた名前なのかも知れない。

咲はラストで、山田幸男という名前を少し馬鹿にしている雰囲気である。確かに水無月連という気取った感じのする作家の本名が山田幸男という陳腐な感じのする名前というギャップはある。しかし本名は自分ではどうしようも無いもので、よほどでなければ変えられない。そんな本名をいじったりするのは、いじる側の人格の浅さが出る。

ただ、マンションを即金で買うだけの資産があって、名前も普段はペンネームだから契約者の名前を見てもピンとこない等、仕掛けとしてはよくできていたから、本名いじりさえなければ…どうしてもギャップで視聴者に何か訴えたいなら、単に名前を文字で示して、誰かのセリフに単に契約相手としての意味で言わせる程度にしておけばよかった。

仕事に誇り

悪いことではない。だからこそ、難しい。東京と茨城でも遠いと言い合っていた二人が、日本とパリの距離の差を考えなければならなくなった。以前、咲が自分の仕事に誇りを持っているという言葉と、紘一の父との会話もあり紘一は、仕事に誇りを持つことの意味を考え直す流れ、自然。そしてその上で、退職願を書いている。紘一の覚悟と咲への想いが見える。

2択ではなく3択

メデタシメデタシに見えるが、紘一と咲は、未だ見ぬ赤ちゃんに会うという選択を3年間諦めたということになる。しかし、今回のケースは、研修期間に妊娠という選択をできるかという問題も含むため、仕事に誇りを持っているか否かだけの切り口では考えられない。とりあえず問題提起はされていることが重要か。

予告なく紘一の家の門前に立つ咲

再度付き合っているとはいえ、この行為は、筑前煮女に匹敵する怖い行為。帰ったら家の門前に女が立ってるとしたら、一般的な男は怖くてたまらないだろう。紘一が寄り道して深夜に帰ったらどうするつもりだったのか。

自衛隊の門前で紘一を待つ咲

朝目覚めた時には既に紘一はいなくて、その後、ゴミ箱から退職願見つけて慌てて追いかける咲。何故か咲は、車で直行しているだろう紘一を自衛隊のゲート前で待ち伏せしている。咲は一体どうやって先回りすることができたのか?説明がないのでホラーにしか見えない。

ただし、それに目をつぶると、ここでの二人は、お互いの愛情は確認できたが、横たわる問題については何も解決していないままで終わる。

お互い様な二人

紘一が先手をとって自衛官を辞めようとして、それを怒った咲が、パリを諦めるから自衛官を辞めるなという。言っていることはお互い様。お互い様だけれど、物理的距離はどうしようもない。これ、東京、水戸でも問題となっていたことの拡大版だけれど、距離が拡大しただけで、深刻度は大きく増す。

ルール

おはよう、おやすみの挨拶をするって、時差…については、あまり気にならないように描かれていた。パリと東京は微妙な時差だからね。

水戸と東京、水戸とパリ、距離は多少違うが…

多少の違いじゃないような気がする。今度は距離だけではなく、時差という壁もできたから。7時間という時差は微妙すぎる。日本が朝7時なら深夜0時。咲は仕事がおしていて…のようなことを言っていたが、日本が朝の状況にする限り、パリでは変な時間になることは仕方がない。ただ、紘一は幸い早起きである。朝4時に電話すれば、現地は夜9時。初回通話時は、紘一の自宅は既に明るくなっていたし、咲は撮影の休憩中と言っていた。まさに日本が朝4時ころで、パリが9時からなのだろうな。もっと紘一が早起きしたとしても、夏至でも周りはあれほど明るくならない。つまり咲の仕事は夜間仕事ということになる。この遠距離恋愛、大変だなぁ。

黄色い花とドクロ

再プロポーズする咲父武史のポロシャツの左胸に描かれているのは黄色い花をくわえた?ドクロ。これは何かを暗示しているのか?闘病中の人に再プロポーズするのにドクロとかイカれてる。しかも花言葉的にあまり良いイメージがない黄色の花をくわえている。

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作りすぎる筑前煮

あんなに大きな容器2つの筑前煮は、普通の家庭で作る量より遥かに多い。それが作りすぎたから余った量だというのは、もはや作りすぎの概念を破壊する量。というより、他の料理は作りすぎないのか?なぜ筑前煮だけ作りすぎちゃうのか。あれだけの量が、作りすぎたための残り物という位置付けであるのなら、一ノ瀬3尉の実家が弁当屋とかそういうレベル。もしくは、もし毎回筑前煮のみであるなら筑前煮専門店の娘。筑前煮専門店というものがあるのか知らないが。実家が筑前煮専門店で、前日の残りを持ってくると…ん?そうなると、一ノ瀬3尉、自分で作ってないことになるな、あれ、全然、家庭的じゃないぞ?たしかに作りすぎた煮物とは言っているが、自分が作りすぎたとは言っていない。「(実家の筑前煮専門店が)作りすぎ(て売れ残っ)た筑前煮」説、十分あるぞ!

90日前に結婚指輪を机上にセットする紘一

いや、準備万端だな。気が早すぎる。ホコリを被ってしまうくらいの日数。155日前にクローゼットの中とはいえ、スーツにネクタイの準備をしているし。

当日サプライズ

いや、海外からの帰国で、帰国が遅れると言い出すサプライズを当日に言い出すなんて、実際はやれないでしょ。飛行機が遅れることは普通だから、数時間おくれるとか、欠航は分かるが、ヨーロッパ便の欠航ならネットで知らせれば分かるし。どこでも車で行く紘一なんだから到着に合わせて空港に迎えに行くはずで、家でヤキモキというのも何か違和感あるし。もし紘一の方も咲を驚かせようとサプライズで空港に迎えに行っていたらすれ違いで面白いことになるかもしれないけれど、最終回で流石にこれはないか。

里奈さんと美土里の会話

咲父武史の異性の友達だという里奈さん。彼女のことを咲母美土里は今後も武史と友達として会うことを認める。このシーンは、なぜわざわざ入れられたのか、どういう意味をもつのかを理解するのは難しい。純粋に男女の友情を認めたとも言えるし、美土里のガン治療の先を見据えた決断とも取れる。もしくは、ここで男女間の友情をドラマとして肯定することにより、青山と咲の関係も友情として成り立ちうるものだということに説得力をもたせようとしているとも考えられる。ただ、この美土里と里奈さんの会話の次のシーンでは、美土里は入院して病院のベッドの上にいるので、やはり美土里のガン治療の先を見据えた決断の可能性が高い。

日めくりカウンター

タイトルが「咲帰国まで あと◯◯◯◯日」ではなく、「婚姻届提出まで あと◯◯◯◯日」なのが味わい深い。遠距離を気にしているわけではないという意味になるから。