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【TOKYO MER】第4話にして事故に既視感を覚え始めた


喜多見の過去について少しずつ明らかになってくるが、少しずつすぎて概要がつかめるところまでには至らない。海外には行けない過去があるらしい。海外には行けないと言ってもその背景のヒントはまだ提示されていない。

もう喜多見先生は関係ないですね

元妻千晶のこのセリフ。これは本日のフラグ。もちろんしっかり喜多見は千晶の手術にまつわるエピソードに巻き込まれていく。

今回はトンネル事故

シチュエーションは変わるが、建造物が上から崩落するリスクというギリギリなシチュエーションは、第1話のガス爆発系と被るので既視感アリアリ。移植用心臓のタイムリミットという、副次ネタはあれど、大ネタとしては折り返しを待たずして早くもネタ切れとなったか。

危機管理対策室室長駒場の過去

即応対処部隊隊長千住との今回の事故対応のやりとりを通じて、車椅子の駒場の過去についておおよその概要が明かされる。駒場室長の過去はこれで描き切りなのだろうか。それともここから更に広がるのだろうか。この駒場は、どっち側の人間なのだろう。今のところ現場に理解のある人物に見えるが、都知事とのコンビも良好に見えるので、コロっと向こう側に行ってしまったりするのかな。駒場の過去がわざわざ描かれたということは、何かが始まるということとも理解できる。

都知事

今回も解決後の廊下でのスキップはなかった。今回はヘタレこんでいた。これ、要は一か八かの人生を賭けた勝負に出ているということ。人命第一とは違うベクトルの人間が、トップにいるということ。そんな人物に人命を委ねることの怖さが追々描かれるのだろうか。都知事対厚生労働省の戦いが、都知事が善とならなさそうなのが、この話が単純ではないところ。

蔵前夏梅の方が狭いところでは有利

だから喜多見だけでなく夏梅も行くと。しかし崩落による二次被害リスクが広がる。ただ、『TOKYO MER』の世界では、死者がゼロであることとともに、救助のために現場に入る医師は誰も傷つかないことは分かっている。だから、夏梅の参加も、単に痩せているからこそ使い道がある演出上のパーツとしてしか意味を持たない。夏梅が二次災害に遭って、喜多見が元々の被害者と夏梅のどちらの命を最初に救うかといった話にはならないの、今のところのストーリー上の限界と言える。

ところで、夏梅は、前回立てこもり犯の人質で今回はトンネル事故の奥と、身体生命の危機が及ばそうなところに好んで向かっているが、この人、小学校前の女児を育てるシングルマザーっぽい描写がされている。現実にここまでリスクを取れるかというと無理ではないかと思う。医療従事者だからという差別的扱いはあるような感じだが、シングルマザーあたりの葛藤が全くなさそうなの違和感。

珍しく熱さを表に出す音羽

責任問題となった場合、自分にも相応の火の粉が降りかかることが分かっているのに心臓移植をしろと迫る音羽。こちら側に来るのに4話掛かったか…ちょっとかかりましたね。しかし次回予告では「必ずMERを解体に追い込みます」とか言ってて可愛い。この勢いだと、最終回までに喜多見以上に熱い男になっている可能性大。

成長した弦巻比奈

今回の心臓移植に関わるスタッフとして、またMERメンバーとしての行動を通じて、自信のなさからくる不安感に邪魔されることなく、自律的に行動する医師に成長していることが表現されている。ただ、ちょっと思うのは、いつの間に?ってこと。確かに成長個人回はあったが、それでここまで成長するものなのか?

2つの命が同時に戻ってくる

こういう結末、絶対こうなると分かっていながらドキドキする。しかし、決着がつけばやはり「想定内だなぁ」と思ってしまう。ドキドキハラハラ系はドラマはほんと難しいと思う。ここで両者とも間に合わなかったという話には、リアル世界では普通にあり得ても、ドラマ的には絶対無い。だからこそ見終わったらマンネリ感を感じる。これ、悪いマンネリと考えてはいけないのだろう。そうではなく確立された様式美と考えるべきなのだろう。ただ、言葉でどんなに飾ろうと、"やっぱりそうなるのね"ということを考えてしまう。仕方がないのだろうな。

海外には行けないだろう

あの事件でお兄ちゃんはもう海外には行けないだろうから、前みたいなことにはならないよ

喜多見の妹のセリフ。これ、どういうことだろうか。事件については、1年前という話はこれまで出ていたが、「海外には行けないだろう」と、少し具体的になった。情報小出しでまだ概要がつかめないのは仕方ないが、推測してみる。

ポイントは2つ。「海外には行けない」ではなく、1つ目は「海外には行けないだろう」なので、法律等で禁止されているというわけではなさそうということ。2つ目は、事故ではなく事件なので、まあ、警察が絡むような事件かそうではないにしても、喜多見本人か他の誰かが故意に引き起こした出来事が関係しているということ。

うーん、やはり情報が足りないな。しかし、海外には行けないは、医師免許停止や取消のような事件の話か、そうでないならば、喜多見自身の中に行けなくなった理由があると考えられる。医師免許絡みであれば、事件は1年前ということだったので、取消ではなく数ヶ月の停止なのだろう。ただ、医師免許取消期間が終わった後で、海外に行かない理由は想定しづらい。裁判で執行猶予付判決が出て、その上で数ヶ月の医師免許取消を受け、今はその期間を終えたということかな。しかしそれなら、執行猶予があけたら海外に行くことができるので「海外には行けないだろう」にはならない。喜多見が事件の被害者だとしたら、犯人の加害行為により飛行機に乗れなくなったとか、加害者側だったら被害者に定期的に会っているとかそんな感じか。もう少し情報が明かされれば、事件について分かるだろう。

前半何が起きても絶対大丈夫、最後は決めゼリフ

どんなに酷いことが前半に起きても、最後には必ず主人公が超人的に解決する。これ、時代劇の勧善懲悪のパターンだ。ただ、相手が、悪代官ではなく、事故・災害なだけで、必ず最後には打ち勝ち、「死者は…ゼロです」「うぉー」という決めゼリフで決着。時代劇的ドラマだから現実感なくても良いのか…いや、時代劇的ドラマだからこそ、それで良いのか。なるほど。

喜多見妹という人間

身内にいたら避けたい。実妹なら子供時代苦痛だっただろうなぁと思うし、義妹なら運が悪かったと思うしかない。いずれにしてもできるだけ避けたいタイプの人間。離婚した2人を騙して1つのテーブルに付けさせるなど、悪魔の所業としか言えない。

TBS系 日曜劇場「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」オリジナル・サウンドトラック