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【ハコヅメ】第4話 コメディの中に潜むシリアス


コメディとシリアス。水と油の関係で両立は難しいもの。しかし『ハコヅメ』は刑事ものなので、そもそも扱う内容がシリアス側だからコメディとシリアスを両立させることができるのかもしれない。

汗臭いが今回のテーマなのか?

まずは川合が汗臭いからシャワー浴びてこいという藤のセリフから始まり、警察署で1週間泊まり込みの源と山田とのやりとり、山田の仮眠部屋でのおっさん臭のエピソード。しかし体臭にまつわる連続エピソードは、ここまで。ストーリーの最初のつかみに使われるだけだった。何だか少し残念。

スロースタートな前半

前回のおさらい的な意味があるのか、前半はスロースタートな気がした。ただし、後半のスピーディさとの対比という意味では、クライマックスが引き立って良かったとも言える。しかし…内容的に2話連続で扱うほどのストーリーでもなかったような気もする。

捜査資料

藤が川合に返させてと伊賀崎に渡した捜査資料。今回の女子中高生連続強制わいせつ容疑事件の被害者聴取記録。それを受け取り読む川合。そこには、今も事件に囚われていて行動が制約される6人の被害者の心情が綴られている。川合は被害者の苦しみを感じ取ったのか、行動に出る。藤は何かを意図して川合に捜査資料を渡したのかそうでないのか明示的には描かれていない。これは藤がこの資料をなぜ持ち出したかにかかっているのだが、持ち出す必要があるとも思えない資料で、あえて持ち出して川合に返させようとしたということから、川合に読ませるために持ち出したというのが正解だろう。

読みと逮捕

逮捕に至る過程は、ちょっとご都合主義すぎる。ペアを組んでいた藤は捜査本部に戻っているのに源だけが一人で張り込んでいるし、藤、川合、山田の3人が勝手に捜査に出るし、良いタイミングで2人組の犯人と出くわし、藤が被害に遭いそうになった生徒を確保し山田が犯人1人を逮捕。もう1人の犯人を川合が追いかけることになるだけでもご都合主義だなあと思うのに、結局、川合は追うだけで、その先に源が待ち構えていて逮捕に至る。この一連の流れを犯人の行動を読んだからと言うには無理がある展開。無理はあるが、この手のドラマなら許容範囲の無理と言えるか。

犯人追跡中のBGMの変化

犯人を3人で追いかけているときのBGMは、緊迫感のあるものだった。その後、川合1人で追いかけているシーンになって、川合のモノローグが始まったら、BGMは、コミカルなものに変更してる。そして、再度藤が合流したら、これまでの2つのBGMの中間程度の雰囲気のものに変わり逮捕に至る。音楽の効果抜群!

藤の過去

遂にクライマックスのために準備されたストーリーが始動したのかなとも思ったが、まだ第4話なので小出しなのだろうけれど。そもそも藤が交番勤務になったことにも何かあるとほのめかされていたので、ある程度分かるのは、まだまだ先かな。コメディに重度のシリアス展開は要らないという考えを持つのだが、『ハコヅメ』には、そんなシリアス展開もありだと思える。というより、今回の、『ハコヅメ』としてはかなりシリアスな内容の事件を、しっかりシリアスに描いた回の終わりに、藤の過去を置いてくる脚本の巧さということだろう。それでハコヅメならコメディだがシリアスでクライマックスも有りか…と思わせてくれる。