Golden Time

時はお金で買えません

【シェフは名探偵】第9話 最終話 ただ父子が会話するだけなのに得られるクライマックス感


最終回にふさわしい綺麗な父子対面。ちゃんと描いたのはスゴイと思う。ドラマというジャンルは、こういうシーンをお涙頂戴っぽく描くのが得意なのだけれど、『シェフは名探偵』ではそんなことはせず、何というか大げさでなく正面から2人の関係を描いているという感じのシーンになっていて、ただ父子が話しているだけなのにクライマックス感が出ている。ただ父子が話しているだけのクライマックスなのほんとすごい。しかも、ちゃんとトリックの種明かしまである。独特な世界観を貫き通した作品。何という構成。

オープニングの三舟と高築のダッシュ

ダッシュシーンは、楽しそうな追いかけっこ的なものだと思っていたら、最終回のシーンだったとは!しかもシリアスなダッシュじゃないですか!

気を使ったことが仇となること

高築にとってこれはキツイ。しかし幸いなことに、問題のスツールは、父が子に実用的な意味で与えたもので、古いだけで骨董的価値はなさそう。しかもバラバラに壊れている。ゴミ集積場に置いておいたものを第三者に盗られたという可能性は低く、純粋にごみ収集ルートに乗っだはずだったのだが、リサイクルショップに盗られていたか。正規に捨てたものならば、勝手に取ってはダメなのだが、良くないが、今回に限っては良かった。

オーナーの「伝統の味」という言葉に引っかかる三舟

この描写、なぜ挿入されていたのか分からなかった。なぜ?

今回のトリック

三舟が再現できなかった父親の味には摘果が使われていたということ。これですね。

伝統の味という言葉に三舟が引っかかっていたのは、ここなのかもしれない。

推理ものなのにストーリーに波がない

ホントこれが心地よい。最終回直前だからと主人公またはそれに近い人が交通事故に遭うわけでもなく、そもそも警察が出てくる事件さえ発生しない。些細な、考えすぎや考えなさすぎながきっかけで起きる、日常にありがちなすれ違い的なことを丁寧に追いかけて最終回まで持ってくの良い。ラストの父親との再会も、別に劇的なこと何もなくて、父親が普通に会いに来て、食事し、料理の話をして帰っていく。行方不明になっていた父親との再会というには波がない。とにかくドカンドカン何かが起きて、敵味方が分からなくて、すぐ大臣とかが出てくるようなドラマとは真逆の小さな世界の話なのに、何か起きてるというの良すぎる。

本日の賄い

生姜焼き 三舟作

これを故あってオーナーと三舟の2人で食べるシーンが描かれる。この描写は単に高築らが昼休みを使ってスツールを探していたからその場にいないというだけなのだろうが…なぜこんな描写をわざわざするのかと思ったら、ヴァンショーが今回の真の賄いだったのか。

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