Golden Time

時はお金で買えません

【家族募集します】第4話 3組のシングル家族の組み合わせは偶然だと気づく時


大人の事情で3つのシングル家庭が集まっているのであって、その3家族がこの組み合わせであることは偶然のものであることに気付かされる3人の親…と一人の家賃収入者。袖振り合うも他生の縁を地で行く展開。1クールでは描ききれないテーマを内包している様に思える。

お気楽な人たち

お金出し合ってみんなで楽しく家族やりましょうって俺からすると随分お気楽な人たちだなって

共同生活に関する礼の元夫のこの感覚は正しいと思う。元夫は、金銭問題や女性問題ではなく、価値観の相違で別居しているだけであり、法律上は元夫ではなく現在も夫である。そんな彼にしてみれば、『にじや』での生活は理解不能でもおかしくない。なぜ自分との生活はダメでそんな者たちとの生活は良いのか分からないだろうから。お風呂の順番のバタバタを見ているだけで、これを毎日は無理だと思った。あと、出し合っているわけではなく、蒼介に支払っているというのが正しい。家族募集の制度は、純粋な共同生活ではなく、同居している人のうちの1人にお金が集まるシステムである。

これ、一方的に蒼介が利益を得るというわけではなく、お金を得ている以上、それに伴う義務が生ずる。この辺り、何も問題が起きていないうちは良いが、問題が起きると途端に蒼介の首を絞めることになるが、その辺り、蒼介は考えていないと思われる。

怪しい?父娘

まだ募集していたのか…そんな蒼介の商売っ気が仇となる。新たにやってきた父娘は既に出来上がりつつある"家族"には異物に見えるのではないかな。順番が違えば自分たちがその立場になっていたことになる。それを皆は分かっている。その上で礼は自分たちの生活を守るために発言するし、蒼介も新たに申し込んだ父も発言する。部屋がないとか、家賃収入とか、娘一人だけ預かってもらうとか、大人それぞれの思惑が表に出てきて、募集で集まってくる家族というものの意味が一筋縄で行かないことが端的に出ていた。

いつきとその父

いつきの父黒崎は、いつきのことを考えている様に見える。しかし仕事が忙しく子供と接する時間がない。とにかく時間がない。その意味で俊平とは真逆の生き方と言える。子供優先か仕事優先か。今回の話で俊平が義父母のところに陽と訪れるシーンが描かれていることから、俊平が陽のこと最優先で仕事の順位を下げられているのは、会社が非常に理解があることもあるが、義父母からの金銭的援助があるのではと推測する。黒崎は、その様な選択が出来ず、切羽詰まって『にじや』に来たとも考えられる。その意味で、いきがかり上、家族になった俊平よりも黒崎の方が、家族を制度として求めている様に思う。同じく自分から『にじや』に来ためいくに近い。

しばらく一人にさせてください

新しく家族募集の広告を見た父娘により、他の家族の問題を見せられ、その一部を引き受けなければならない様な事態になりそうになって、自分を見つめなおして初めて、礼は、雫のことを第一に考え正しく生きること、という考えそのものに囚われていることに気づきつつあるのかもしれない。

俊平たちと黒崎父娘について話し合う中で、礼は、

自分達の生活で精一杯じゃないですか これ以上他人の問題を抱え込むなんてホントにおせっかいがすぎます

と言っている。しかし、礼が『にじや』で生活をすることを選んだのは、そのおせっかいがあるからだったことを忘れている。これは、夫に言われた「随分お気楽な人たちだな」という言葉にもつながる。礼の同居人である俊平やめいくは、「自分達の生活で精一杯」なのに「随分お気楽」なので、黒崎父娘との同居の方法も模索しているのである。

黒崎父娘のことについての話し合いでは混乱し、落ち着かせるために自室に出たり入ったりした上で、「しばらく一人にさせてください」と、屋上に行く。一人にさせてくれた言ったにも関わらず、まさに"おせっかいがすぎる"俊平がしゃしゃり出て、その俊平との会話で混乱から抜け出せたという展開も含め、ドラマだなと思う。しかし礼のキャラとしてのレベルが1つ上がったことは分かる。

組合せ

黒崎といつきがもし加われば、親と子の性別組合せパターンが全部揃うことになる。つまり、

俊平:父息子、礼:母娘、めいく:母息子

だったので、残るは父娘パターン。ここに黒崎父娘が入れば、全パターン制覇ということ。

次回に続く

新しくやってきた父娘の話は、お断りして終了というわけには行かなかった。娘が再訪して振り出しに戻るって感じ。