Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ナイト・ドクター】第9話 渡す側の覚悟ともらう側の覚悟


ドナーの話がメインであり、特に誰かの回というわけではなかった。しかしドナーについての見解が多角的で充実した回だった。

深澤の休職

心美の病態の変化により、休職を選ぶ。ここから、深澤のいないナイトドクターの間で、看護疲れ、他人のサポートの話から、おせっかいか否か、看護は家族だけの問題か否かと議論の上、お見舞いに行くことに同意する。このナイトドクターの面々は、本当にバラバラである。しかし、その話のレベルを越える問題が、当事者の深澤と心美の間で起きる。

ドナーの話

ドナーの親を持つ美月、心臓提供を受けた桜庭、高岡、成瀬が揃って、深澤と妹心美のドナー登録について喧嘩しているところに出くわす。相変わらず個人のプライベートなところを共有してしまうナイトドクターの面々。相変わらずこれはおかしな話だが、ドナー登録の話をちゃんと取り上げたことは良かった。反対意見と賛成意見を、臓器提供者とその家族がいる中で、意見をぶつけていき、答えのない問題に視点を提供してくれる。若干深澤の考えが否定的に描かれているが、これも考え方。命の問題は本人も家族にも重大な話、ここは完全にプライベートであるべきもの。だれも否定することはできない部分。

深澤の浅さ

深澤は、5人のナイトドクターの中では一番精神的、思考的に稚拙である。そういうキャラとして描かれているのだが、良い大人がちょっとひどい。感覚的には中学生。

笠松消防の星崎

やはりこの人絡んできた。ワンポイントでは終わらない。患者を運び入れる側と受け入れて治療する側。しかし星崎の依頼を断れと本郷は言う。大抵の患者は即断で受け入れてきた本郷なのになぜ今回は受け入れないのか、その真意はわからず次回へ。星崎のことが関係ありそうだが、患者は関係ないはずで、単に朝倉の教育のためというわけでは弱い。どう理由づけするか気になるまま1週間待てということ。現場から病院が遠すぎて移送の間に患者の容態は悪化すると判断したというのが妥当か。