Golden Time

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【TOKYO MER】第10話 活動休止中に最大の事件に巻き込まれるMER


ストーリーに悲壮感を持たせるためだけに一番殺してはいけない登場人物の命を消すことに躊躇いのない脚本は、1人でも多くの命を救うという喜多見のポリシーと真逆の発想である。エンタメドラマの怖い面を見せられた。

 

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ツンデレな音羽にストレートすぎる涼香の責任押し付け会話

どちらも喜多見の正体を公にしたのは自分だと押し付けあう…いや、引き受けたがる。この戦い、勝者がどちらだかさっぱりわからない。しかし、こんな描写も、この第10話ラスト近くの大事件でどうでも良くなる。このシナリオどうかしている。

爆破事件

2つの爆破事件ともに最悪のタイミングで起きる。さすが最終章前編…なんだけれど、椿のキャラも含めた言動が酷すぎて、今回は音羽の良い描写が多かったのに、観終わった後、残っていない。

相棒

喜多見と音羽の相棒シーン。遂に息ピッタリ感出てて良い。これは次回にも続く確固たるものだろうから、この点は安心感ある。しかし2人とも涼香に思い入れがあるので、最終回の暴走が怖い。

白金大臣の苦笑い

自らも医者なので、他者の命を使って権力ゲームする者達の会話を苦笑いして見ているが、あと1話しかないので、この権力者ルートの話をクローズする役目は白金大臣が担うのかな。喜多見の関係ないところで解決しそうな気もするが、それならば最終回のクライマックスとしては何か盛り上がりに欠ける気もする。

何故モテるのか涼香

音羽といい椿といい何でみんな涼香に寄ってくるのか。音羽との関係は吉であるが、椿の方は凶。元妻高輪がストーリーに絡んでくると思いきや、涼香が全て持っていった。妹より元妻の方が色々事情知ってそうだったが、逆にそれが使いづらさになったのか。

音羽の自戒

北見チーフがいればこの人を救える、くだらない噂に振り回されてないで、あの人が何をするかその目で見て判断しろ!

このセリフ、医学生に向けて言ってはいるが、完全に過去の自分に対して言っている。

感染症が広がって仕送りがなくなってバイトもできなくて退学を決めました

感染症…ここで感染症という言葉を出すか。これ、COVID-19のことか。これまでマスクも何もなくやってきたのに、何で今更この設定使うのか。取ってつけた感酷い。

事件後にマスコミはいない

何で涼香は1人で学校内に入れるのにマスコミは入れないのか?しかも新たな爆発が起きたのに警察はいない。警察どこ行った?

…これ、演出上、2人だけの時間を作ると言う意味もあるのだろうが、死者を増やさないための演出でもあるだろう。周りに警察官やMERの関係者がいたら巻き込まれて大惨事になるところだったから。

水筒爆発のご都合主義

水筒爆弾の爆発タイミングは、あの水筒を喜多見の目の前で渡したりしたら喜多見も爆破に巻き込まれるのでそれもできない。椿から預かったのに水筒のことを言うのを涼香が忘れたみたいになってるのも都合良すぎな感じ。とにかく涼香が喜多見の目の前で爆発に巻き込まれる必要があってあのタイミングになったと思われる。そういうのリアルさの元々ない『TOKYO MER』とはいえど、あざとい。

ここまできて死者1

何でこんな話になってるの?今まで不自然に死者を出さなかったのに、一番殺してはいけない人を殺してる。人を殺して悲壮感出すのこのドラマおかしい。酷い事故が起きても誰も死なないエンタメドラマだったはずなのに。

今回の出動…死者は1名です

いや、今回の出動での死者ではなく、その後の殺人事件の犠牲者だから、カウントするのおかしい。たまたま現場にいたから救命しようとしたのだが、通常のように出動していたら、現場に着くまでに間に合わなかったはず。これを死者1名と言うのはおかしな話。人を殺そうとして殺傷能力の高い方法で被害にあったが、即死ではなかった者の命も救わねばならないというカウント方法自体おかしい。死者ゼロを公言するならこのようなケースの取り扱いについても定めていたはずだが、このケースで1と計上するの違和感。

証人・証拠を作るスタイル

犯人椿は、他のMERメンバーだけではなく、危機管理対策室のメンバーも聞くことができる通信を使って色々白状している。これは録音もされているだろうから、証拠を残したことになる。わざわざ病院を訪れて涼香に会いにきているが、病院には防犯カメラもあるだろう。医学生もそうだが、椿はあちこちで証人・証拠を残している。あと1話しかないので、椿の人格を丁寧に描く暇がないのかもしれないが、椿は何がしたいのかさっぱり分からない爆破事件犯人である。

1人でも多くの命を救いたい…は単なるセリフ

主人公喜多見が1人でも多くの命を救いたいと言い続けたドラマで、最終回の視聴率のために一番殺してはならない人物の命をあっさり消した。最終回直前に主人公が交通事故に遭うより酷い。喜多見のセリフは何だったのか。