Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【TOKYO MER】最終回 ゲーム感覚の死者はゼロです復活


最終回らしくテロの火の手が上がる。出動要請があっても出動できないMERと、ストーリーの盛り上がりはあるが、このドラマにおける人命に対する扱いの軽さが見えて来て、感動のラストというわけにはいかなかった。

【Amazon.co.jp限定】TOKYO MER~走る緊急救命室~ Blu-ray BOX(オリジナルラゲッジタグ付)

椿の思想が分からない

何で個人的な約束を果たすために涼香を殺したと言うのだろう。椿の行動の軸となるものが見えない。共犯者もいないようであり、目的が見えないまま爆破だけが起きている印象。連続爆発事件のうちの1つとしてついでにやったというとしても、爆破テロは、余計な動きをすれば犯人が話には発見されるリスクが増える。わざわざ涼香一人のために爆弾を作り、持参し渡すのは理由がなければできない。それが命を救ったら後悔させると言った約束を果たすためというのは、説得力に欠ける。そんなことをする椿の思想がやはり分からない。

エリオット・椿を演じる城田 優氏はあっさりした口調ながら不気味な椿を演じていたが、しかし椿自身のキャラに地に足がついた感が無いため、見終わってみたら椿の不気味さって何だったんだろうとなってしまい損した感じ。

最終審査会に臨む音羽コピーのMERメンバー

最終審査会に臨むMERメンバーの格好。黒いスーツに白いシャツ、黒地に斜めに白い線の入ったネクタイ。まるで普段の音羽。冬木と徳丸は音羽そっくり。皆、音羽のコピー。それとも普段から音羽のスーツ姿を見過ぎて感化されたのか?

これ、少々変で、感化されるなら喜多見に感化されないといけないのに、なぜか音羽。やはり服装だから、中身ではなくビジュアルのカッコ良さに惹かれたか?喜多見はラストで弦巻に襟を直されるくらい衣装に無頓着だから仕方ない。

人の命

人命の大切さを語っていたはずのドラマで、涼香は殺すし、都知事は生命の危機に陥らせるし。最終回で再度ゲーム感覚な印象を与える「死者はゼロです」をやっているし、このドラマの人命に対する考え方は、スリルと悲しみと、視聴者の興味を簡単に手に入れられる装置という扱いではないかと思える。少なくとも喜多見の考えとは違う気がする。

音羽の芸風変化

喜多見のいないMERに他のメンバーに遅れて現場に登場して以降、まるっと喜多見の芸風で治療を進めていく。影響受けすぎだろ、音羽!これはプチ感動で楽しい。

最後に出てきた高輪

妹が亡くなった今、喜多見の心を動かせるのは確かに元妻の高輪しかいない。元妻という設定のみで、あまりストーリーに影響を及ぼすことはなかったが、最後の最後で見せ場が用意されていた。ただ、高輪の喜多見説得シーンは、なにか迫力というか、クライマックス感が足りない気もする。やはり高輪は地味な役だった。

タイミング良くMER控室に戻ってきたMER

何で椿が最初に来て、次に月島らが現れ椿を撃ち、椿が倒れた後、最後にMERメンバーがやってくる。この絶妙な順番。どれが異なっていても結果は変わる。タイミング良すぎる。

赤塚都知事と白金厚労大臣の顔つき

赤白戦争と言われた2人だが、MER正式発足記念式典では、顔つきは双子のようになっていた。わざと寄せたメイク等しているのだろうが、これは双子。これまで離反していたが、2人の理念が1つになり、日本がこの2人で守られていくということの暗示か。強引な考えだけれど最終回だからそれで良い。

音羽先生

音羽は結局、変わったのか変わらなかったのか?変わらないために変わったのか?なかなか捉え所がない世渡りの仕方をしている。ドラマだから成功しただけとも言えそう。

ネット記事で片付けられる天沼元幹事長

逮捕起訴されたのに弁解するとかの発言シーンさえなしで終わった人扱い。視聴者の感情を全く揺さぶらず、ふーんで先に進めて行ける。ただ、ドラマ的にはここを決着しないと、MERが存続できないので、触れる必要があるが、白金の資料一撃で簡単に終わったと。