何というか、第2話もシリアステイストが空回りしている感じ。シリアス展開で主人公がしかめっ面しているコメディなのに、コメディ要素が甘い感じで、笑えないドラマに仕上がっている。もっと笑わせて。
「妻をやっている」
オープニングにおける明葉のモノローグ中のこの言葉。なんというかパワーワード感が強いし、全てを表している感じがある。しかし、その直後、柊のことを詮索するのはやめろと柊に言われて「ムカつく」と思ってしまう明葉の感覚は思慮の浅さが出ているようでいただけない。ムカついてはダメだろ。
モモズ弁当の破壊力
義兄の突然の訪問による明葉の不満顔が、義兄持参の弁当1つで一気にニコニコになる。表情がコロコロ変わるというのは可愛らしさを表現する言葉のはずだが…ここでは違う。モモズ弁当の美味しさを表現するには良いが、主人公明葉の良いといえない性格も合わせて表現されてしまっている。そもそも明葉の表情の変化は、モモズ弁当がそんなに美味しいということなのか?それとも、無料の食事ということがポイントなのだろうか…両方のような気がする。
柊のアサリ克服(実際はしてない)
こういう要素が足りないんだよ。コメディ要素がもっと欲しいのに、シリアス要素が強すぎる。しかしこれも、知らなかったとはいえ結果的に相手に意地悪なことをしてしまうことでコメディとなっており、なんというかトゲがある笑いになってしまう。
義姉美春の第六感
明葉と柊が良い組み合わせという美春の第六感は、最終回まで見れば正しかったということになるのだろう。そこまでのエピソードの積み重ねに期待。
合挽き肉の損失1万5千円
明葉のバイト代2万円の範囲内。ギスギスしたドラマだと、このシーンでは、「バイト代から引いておく」とかいう言葉が誰かの口から出てきそうである。しかし義兄夫婦も柊も明葉に対し、バイト代から差し引くという言葉を出さない。ミスは誰にでもあるが、それに罰を与えるのは間違っているという考えが徹底している。しかも、明葉の口からも出ない。これが良い。
おもちは問題なし?
動物病院で診てもらって問題なしになったのだから、明葉がおもちをおかしいと言っていたエピソードは何故描かれたのだろうということになる。おもちが柊の心の変化を見て取ったのか、それとも獣医が見落とすほどの病気があるのか。これは次回以降に引きずるネタなのだろうけれど、読めない。