最終回前だなぁ…そんな感想の回。その意味では完璧すぎる盛り上がりで終わった。しかし、羽生は、ネットでもテレビでも晒されすぎて、仮に大山との対決に勝ったとしても、その後の人生が大きく変わってしまったはず。
アバランチのジョーカー
念のためこの計画の逃げ道をちゃんと俺が用意しておく
このセリフ、「この計画の逃げ道を用意しておく」ではないところが良い。「念のため」「ちゃんと」「俺が」に、桐島の思いがこもっている。ただし、これまでのところ大山に翻弄されるだけで何もできていないようだけれど。
大山さんの掲げる目的を達成する
こんなことを言う藤田の思いは一応本人にとって「正しいこと」のようだが、現時点でそれを知るのは山守だけ。何というか安直だけれど、最後の最後で藤田が大山を寝返る展開な気がする。
なぜなら「大山さんの掲げる目的」が、藤田の解釈により、大山を抹殺することを指す可能性もあり得ると思うから。
逃げなさいと言う大道寺先生
前のめりになる羽生に対し、逃げることを選べと言う。それに対し一人でも戦うと言う羽生。結局、戦うことを選んで飛び出した羽生は未だ大山側に捕まらないが、逃げなさいと言いながら自分は自宅から逃げることをしなかった大道寺は大山側に捕まることになるの少し皮肉。
意外に自由な環境に入れられた牧原とリナ
潜伏先で制約がある中、楽しくやっているのちょっと変だが、今回は緊迫するシーンが続くので、視聴者の緊張緩和のためのシーンなのだろう。その意味でちゃんと視聴者への配慮がなされたドラマである。ただ、最後の晩餐感あるけれど。
大山秘書、福本
西城がアバランチと関係あると、やっと気づいたのか?それともカマをかけたのか?アバランチではこの人が一番得体が知れない。
バラバラのアバランチ
それが大山の狙いか。極東リサーチを使って追い込むもしくは消すことさえ可能であろうが、アバランチを中から崩壊させて二度とそんな気を起こさせないようにするため…ということか。しかし、そんな深いものではなく、昔からある正義のヒーロードラマ、マンガにあるように、悪の側は最後のトドメを刺さないと言うやつだろう。大山がトドメを刺したら、それで物語は終わりだから。そして、ドラマやアニメは正義の側はだった一度のチャンスで相手の息の根を止める。それがドラマやアニメ。『アバランチ』もそこに名を連ねることになる。
ネットやテレビを使って個人を追い込む
羽生も打本もそして大道寺も、ネットやテレビで追い込まれていく。これ、物語の始めの頃、アバランチが使っていた手法。それを大山側にやり返されたと言うこと。ある意味それだけのこと。
西城の突破力
記者の遠山に協力を求める西城…確かにもう情報源がないから外に協力を求めるのは仕方ないかもしれないのだけれど、西城も後をつけられている可能性があるのに大丈夫なのだろうか。
2組の父子
父親を信じる打本父子と父親を疑う西城父子。この対比のために打本の娘を出してきたのか。
羽生を撃った藤田
一発目は肩。二発目は不明。これ、羽生は放っておいたら一人で大山を攻めようとするから、撃つことで羽生の動きを止めようとしたのだろう…と希望的観測を書いておく。
打本が生きている可能性
ドラマ的に、藤田が生きていたのだから打本も生きていてもおかしくないと考えるか、藤田が生きていて打本も生きているのはおかしいと考えるかだろう。『アバランチ』制作はどちらを採るのかな。ついでに思うのは、藤田も打本も共に爆弾で死んだことになっている点が気になる。
藤田を巻き込んだ爆弾と打本が空に投げた爆弾
この2つの爆弾を共に打本が作ったのではないだろうか。そう考えると、打本生存説に傾く。
藤田は山守側にいたが大山に寝返った。打本は大山側にいたが山守に寝返った。更に想像すると、ともに寝返りはフェイクだったというのはどうだろうか。つまり、藤田は山守側にいたが大山に寝返ったように見せかけて実際は山守のために動いていた。打本は大山側にいたが山守に寝返ったように見せかけて実際は大山のために動いていた…みたいな。
マッキーとリナ
現在の展開では、マッキーのハッカーとしての能力、リナの戦闘能力が余り生かされていないの残念。今回は、リナが隠れ家に羽生が来た際の味方同士の戦闘において少し見せ場があったが、マッキーはストーリーに絡まない人になってしまっている。彼にパソコンを与えよ!