さあ、ショッキングな出来事を詰め込むだけ詰め込んで破綻しないかという勢いのスーパーリッチと言いたいが、既に破綻していたのでこれ以上はないのではというところからスタート。案の定、セリフだけでバンバン問題が解決していきます。結局、衛と優には、何の経営能力があるのか分からないままお金を掴んでいきます。
実務は宮村くんが全体を把握できてる
うーん、逆に宮村しか把握できていないのなら、ＣＥＯは宮村が当然務めるべきだと思うのだが。衛は偉そうな事を語っているのだが、思いだけで上場企業のトップが務まるということか。
一ノ瀬さん登場
あれ？一ノ瀬が衛にいくら欲しいみたいに聞いているのだが。上場会社のＴＯＢに対抗することができるほどのファンドなのか？
聞いたことないファンドのＣＥＯ
なんて衛に言われる始末だが。お金に色はついていないから聞いたことあるかないかは関係ないのだけれど、しかし結局、一ノ瀬はお手上げだと。良いなぁ、ダメ人間はやはりダメ人間というキャラ。しかし、このどうでも良いエピソードのおかげで戸次重幸氏をこのドラマの中でまた見ることができたという点で良かった。本筋のエピソードはなぜそこにそれを持ってくるみたいなの多かったが、一ノ瀬のエピソードは、それが良い方に出た感じ。
何でお腹が鳴るのかな
こういうの要らないんだよ。何でこんなの入れるのかな。重要な話をしているのに早く話を進めてよとしか思えない。なんというか、全体のストーリーが破綻しているだけではなく、小技もおかしい方向に向いている。これをちゃんと演じた役者達は素晴らしいけれど、クレームすべきレベルのもの。お腹がぐうとなるパターン、過去に、宮村と優の会話のときもあったけれど、その時はTwitterとかで受けていたのかな。なにか二匹目のドジョウ狙いだとしたら、製作側も死に物狂いなのかとしか思えない。でもそこじゃないんだ工夫すべきところは。
衛の周りをウロウロしすぎる宮村
作戦会議のために衛の家にまで出入りしているが、島谷にスパイだとバレるぞ、そんなことしてると…と思ってしまう。ストーリーのツメが甘すぎる。それこそ、盗聴器仕掛けられていることまで気にしても良いくらいなのに。
ＴＯＢ対策が何というか…
ＴＯＢ対策が何というか、小規模商店の乗っ取り騒動にしか見えない。上場企業の話だよね、これ。会話だけで全て済まそうという感じで、テレビドラマの表現を活かせていない。それならそれで良いけれど、ならば会話が洗練されないと。
資金を倍にとかいうの何というか…
もう無茶苦茶じゃん。素人の優達が考えることくらい他の投資家も分かるだろうに。前回デイトレを勉強していたが、それで資金を倍にしたというの、本当脚本どうかしてる。思うにインサイダー取引やっちゃったんじゃないか？大丈夫か？もはやこのドラマは、スーパーリッチではなく、あり得ないくらい超スーパーラッキーが続いて幸せになりましたというだけの成功譚になっている。何というか、成功に納得感が全くない。言葉で資金を2倍にしたと言ったんだから2倍になったんだと主張されてる感じ。これでは視聴者はついていけない。誰かのセリフで済ますのでなく描いてよと。
それにしても、株で資金が2倍になった！をやってしまうのは、「もうお金が1万円しかない。そうだ宝くじ買おう」→「いよっしゃー！当たった！10億円ゲット！」というのと何ら変わらないわけで。これは普通は脚本の放棄でしかない。それをあえてやってのけるこのドラマはホント凄い。
最終回一発逆転劇の評価
一発逆転し、買収を仕掛けてきた島谷をギャフンと言わせることに成功！というと最終回らしい感じがするが、基本は相変わらず衛の家でごちゃごちゃやってるのを見せられて、言葉でダダダっと解説があっていつの間にか終わってたという感じ。何というかハラハラ感がなくて、ピンチに陥った＝＞どうしよう＝＞突然の勝利！＝＞実はこういう事を裏でやってました…みたいに感じた。
衛の考えるSUPER RICH
お金の心配せんと楽しくみんなと仕事して、おいしいご飯食べて、ふかふかのベッドで寝る。隣には優くんがいてさ。それがたぶん私の…『SUPER RICH』
なんだこの変に教訓的なオチ。感覚が古い…最後の最後まで『SUPER RICH』は『SUPER RICH』だった。
リッチ感がまるで描かれない『SUPER RICH』
スーパーリッチなのは会話で出てくる話と、番宣用の写真だけ。あとは古い一軒家のシーンばかりだから…あ、あの一軒家、地価がべらぼうに高い設定かな。そうだとしたらスーパーリッチだけれど、地価なんてテレビで表現できないし。何というか潔くない。製作費を極力削減すると公言するテレ東の同じ秋ドラマの『JKからやり直すシルバープラン』の方がよほど潔い。
