Golden Time

時はお金で買えません

【しもべえ】第1話 JK版ドラえもんと今日から俺は!!の融合


サブタイトル「こんな青春ドラマが今まであったでしょうか。」なんて自分で付けるのは、ハードルを上げてきた。『ドラえもん』のコンセプトに『今日から俺は!!』テイストを付加したような既視感がある。しかしNHK的には今までにない青春ドラマということなのか。

ブラックなドラえもん

何か設定に既視感があるなと思ったが、これ、ドラえもんではないか?自分の部屋の机の引き出しから出てくるのではなく、自分のスマホのアプリから出てくるということだ、プライベートスペースが時代に合わせてアレンジされているが、これはドラえもん。言葉を発しないのでコミュニケーションに難ありだが、これはドラえもん。「しもべえ」というネーミング自体が藤子不二雄的であるのがなんとも。

「こんな青春ドラマが今まであったでしょうか。」というサブタイトルだが、確かに「こんな青春ドラマ」はないかもしれないが、「こんな子供漫画」はあったよとしか言えない。何というかこのサブタイトル、誇大表示気味。

私は祈ったりしない。奇跡は自分で起こすものだから

ユリナのこのセリフ、それまでのユリナの結果的にしもべえ頼み的な描写からみて、言ってることとやってることが違うように見えてしまう。結局、勉強自体は自分でするが、多くは「キセキ」ノートのおかげで赤点留年は免れるのちょっと強引な展開。

「キセキは自分で起こすものだから」という言葉が、幼い日の辰馬くんのセリフだというのがこれからのストーリーの軸になるのは分かったが、何というかストーリーが単純で説明的すぎるのが気になる。午後10時からの放送であるが、メインターゲットとなる視聴者はどんな層なのだろう。

カンニング疑惑

これを晴らすために難問を解くなんてよくわからない展開。しかも、追い詰められたら全部白状しちゃうという昔の2時間ドラマみたいなことする多田くん。人として赤点の人。

辰馬くんの人生

辰馬くんには辰馬くんなりの人生の悩みがあることを、ユリナは分かっていない。ユリナのこのキャラに厚みがないところが気になる。

それにしても、辰馬の家の医院が今は売り家になっているシーンを第1話で入れてしまうの、早すぎる。何というか、情報はどんどん与えるから視聴者は考えなくて良いという制作スタンスに見えてくる。

お母さんの怪我

右手から血を流し、辰馬くんの父親である医者に左手を治療してもらい、幼いユリナが右手に包帯を巻く。これ、どれかに嘘の描写が入っているということか?全て現実に起こったとすると辻褄が合わない。幼いユリナに病院を促されても、母親が「大丈夫、すぐ治ると思うから」と言っていることから、医者に行ってはいないと言うのが辻褄が合う。では何故手を逆にした医者から治療を受けるシーンを入れたのだろう。異なる世界線というやつなのか?

次回からしもべえを呼びまくる展開なのか?

ラストで部屋に昆虫が出たくらいでしもべえを呼び始めたが、何もかも困ったらしもべえを呼ぶのは、同様にドラえもんに頼るのび太と同じだ。小学生ではなく高校生である分、ユリナの方がまずい。そもそも神頼みしないとか言いながらしもべえ頼みは良いのかという話。ここは意図的設定なのだろうが。確かにこんな青春ドラマは今までないと言える。キャラに人間的厚みが感じられないし。今までない青春ドラマと自称しながら、『今日から俺は!!』の世界観の中の『ドラえもん』というダブルで二番煎じな感じがするのが、地に足着いていない感じ。内容は午後10時のドラマとしてならばこのような感じで良いけれど「こんな青春ドラマが今まであったでしょうか。」と自ら言うのはちょっといただけない。ドラえもんはドラえもんであまりに偉大だから、他のクリエイターは重なる内容に手を出さないだけなのに。確かにそこに手を出すのは、今までにないかもしれないが…