Golden Time

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【恋せぬふたり】第3話 期限に厳しいが他人に優しい高橋


高橋と咲子のキャラは繊細に描かれているが、カズくん、坂口くんという元カレ?枠の人は姿形もキャラもステレオタイプで描かれているのは、意図的なのだろうが、酷い気もする。

カズくん…

恋愛の感じ方が咲子と全く違う。ほぼ別れているようなもんだけどとか、ギリ付き合ってるとか。カズくんはカズくんなりに本気なのかもしれないが、他者に迷惑をかけるタイプは、個人の嗜好では済まない。ただ、自分がやりすぎたことは反省して…と思ったら、ストーカーだったか。何でこうステレオタイプなキャラなんだろ。何というか、かずくんをもっと複雑な個性のキャラで描くことできるはずなのに…高橋と咲子のキャラは、マイノリティで繊細に描くのに、カズくんのキャラは、ドラマにおける典型的ストーカー。演出もありきたり…うーん。

お皿洗うの苦手ですか?

この聞き方。言う人と聞く人の関係によっては嫌味に聞こえるが、この場合、家事分担で嫌いなことを嫌々やるより、前向きにやれることをやった方が良いので家事分担を見直すという文脈であり、良い印象。しかも、これは恐らく高橋が咲子の様子が変なので、話を聞こうと思って呼び水として声かけしたようにも取れる。相変わらずの高橋の空気を察する力。

ほぼ家族と家族は、ほぼカニとカニが違うようなもの

自分で決めていないことを無理やり決められるのが苦手なだけです

この高橋のセリフ、共感できる。しかし、会話の中で相手に対し、無理やり決めることを不意に言ってしまうこともある。言われると嫌なのに。こういうことにドキッとさせるのがこのドラマの良いところ。

よく考えると、ほぼ家族のイメージは、人によって違う可能性が高いが、ほぼカニは、カニカマのことと誰もが分かるので、その例えはミスリードするタイプだな。イメージ面白いから釣られてしまうが。

期限に厳しい人

アンケートについて、高橋は以下のように言う。一見優しいように見えるが、期限は本日中。

期限までに出せそうですか?

焦らずに

書きたくなかったら空欄で

なんというか、色々配慮しているのだから期限超過は許さないみたいな感じ。結局、提出忘れて咲子は謝るのだが、高橋はイライラしている。高橋はこのアンケート未提出が理由ではないと言うが、ポイントカードの期限にあれほどこだわる人間が、アンケートの提出期限に拘らないはずがない。しかし、高橋は最後まで咲子にそれを問わない。それが高橋の生き方。

坂口くんとカズくん

外見も性格も似たタイプに見えるが、当然、人を好きになる感覚のない咲子が好きなタイプとかそういうではなくて、なのに似たタイプ。つまり、同じようなタイプの人間に咲子は好かれるということか…これもステレオタイプ的で違和感ある。

安易に事故に頼るドラマは…

第3話ラストの事故により高橋が負傷したようだが、何だかなという感じ。チャレンジングなテーマを扱ってはいるが、話を進めるのに主人公周りのキャラに事故で怪我させるとか、ストーカー出してくるとか、ダメなドラマの典型的パターンなぞってて厳しい。もったいないというか、安易に難しいテーマを扱っているように見える。