このドラマ、単なるコント、パロディドラマだと思っていては勿体無い。ネタを色々入れているのに、観ててなかなか気づかない自分がもどかしい。ただ、本編ストーリーは相変わらずスカスカ。力の入れどころが狂っていてネタに全力で、余力でストーリー進めている。本当にたくさんのバラエティに富んだネタが作り込まれているようだ。今回は、廃墟化した団地問題が採り上げられる。それはネタというよりガチな社会問題なのだが、こんな問題を『逃亡医F』で見せられるとは思っておらず、いきなりで面食らった。突然出てくるガチな名言風の言葉も良かった。
今回の逃亡地
電話で長谷川に帝都医科大学で開催される都波教授のシンポジウムが予定通り開催されるか聞く藤木。電話の後、地元ヤンキーに500円スマホ使用料を渡す。ヤンキーの存在から、その場所が田舎であることがわかる。その後、警視庁のパトカーが映る。これから藤木がいるのは都内だとわかる。都内でヤンキーがいる田舎、そして、次に廃墟化したアパート。ここがどこかは大体絞れてきた。そしてダメ押しの「八王子団地商店街」と書かれた剥がれた看板。これで、今いるのは東京都八王子市だと分かる。警視庁、八王子ヤンキーと場所のヒントを小出しにしていたのに、一転して「八王子」と地名をそのまんま書いた看板。露骨すぎる。もう少し場所を仄めかすだけにしてほしかった。
潰れてだいぶ経つ薬局
流石に、文房具屋ではなくて薬を扱う薬局が潰れた際は薬は回収されると思うのだが。これでは世紀末の世界じゃないか。薬どころか、手術用器具まであるのはもはやギャグ。
八神の筋川、都波救出劇。コント的。
生きるために互いを頼ることを、日本では迷惑と言わない
なかなか良い言葉が出てきた。コント、パロディドラマかと思っていたら、急に良い言葉が出てくる。さらに、
不法滞在の外国人と、自分たちと境遇が同じだなんてプライドが許さないのだろう
というセリフも出てくる。コント、パロディドラマが急に社会派ドラマになってた。
何か謎のやりとり
相変わらず藤木のスマホを八神が持っているし、それに気づいていない沢井。もういい加減このネタは飽きた。八神は不毛なやりとりをやめて、沢井に早く本当のことを白状しろと思う。
再度の哲学
藤木:(遺言で)誰も信用するなと言われてる
モー:誰の遺言だ。死んだ人間が正しい訳じゃない
藤木:恋人です
モー:そうか、それなら正しいな
foretell UT
烏丸が藤木に手渡すカセットテープ。マクセルのUDのことかな?ラベルには「kk」と書いてある。しかし烏丸が妙子の部屋から持ち出したテープは、erecnext UCKと書いたカセットテープで、ラベルには「F」と書いてある。マクセルのライバル会社TDKのテープか。明らかに別なテープが出てくる。kkは烏丸京子で、Fは藤木かな。ミスリードかもしれないが。
新し目のマウンテンバイク
これ、どこからどうやって入手したのかな?気になるな…と思っていたら、立派なバイクまで出てきた。あーあ。
薬も医療器具を手に入れたばかり
団地の薬局に、そんな大層な手術器具があるものなのか?あと、手術後の手当てはどうするのだろうか。結局、病院に行かねばならないのではないかな?。まあ、色々トンデモネタが仕込まれていて、それを探すのがこのドラマの良いところだから、もう次回も観るしかない。今回も見逃したネタ沢山ありそうだから、もう一度おさらいを…というほどのドラマでも無いかな。
紙コップの聴診器
今回の手術便利グッズはこれ…子供の糸電話の応用か…もはや何も言えない。しかし、特殊な手術用器具があるのに聴診器が無いの変だし、紙コップ当てただけで患部の場所を当てるのはもっと変。ホントそういう意味でこのドラマは楽しい。
なんらかの夢オチ?
第1話の妙子落下シーンといい、実は生きているシーンといい、色々おかしい。警察は妙子の殺人事件として追いかけているのかな?生きているのなら、お骨は誰のなのだ?そういうの含めて、バイオネオ社が手配したということ?なんというか、上級国民だからそれができるみたいなことなのだろうが、破茶滅茶過ぎる。妙子落下時のファンタジー演出や顔の表情も穏やか過ぎるし、実は藤木の夢でしたというのが、一番破綻なく終わるような気がしてきた。