Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【恋せぬふたり】第5話 赤青黄という別々の個性を持つ色


小田原旅行の際の咲子、高橋、カズくんの服の色が、赤、青、黄となっている。制作側がこれに意味を持たせているように見える。

千鶴

「友達」と言ってくれた人に電話を架けたら、繋がらなかった…。これはショックが大きい。しかし、現実は、千鶴が咲子のことを「友達」以上に想い出したから、身を引いたということ。

カズくんに影響受けまくる高橋

と言うより、カズくんを観察しまくっていると言うべきか。高橋はカズくんの良いところ悪いところは区別して評価しているところがある。そして、全体として良い悪いというより、全体としても、良いところ悪いところのある人間として評価してそうなところが高橋の個性。

小田原旅行時の各人の服の色

咲子は赤、高橋は青、カズくんは黄色(ジャケットはオレンジ寄りの茶だがインナーは黄色)。千鶴は紫。明確に「個人の色」を持って描かれている。これまでも、咲子は赤、高橋は青で描かれることは多かったが、他の色も着ていた。しかし今回は明確に色の定義を守っているように見える。

カズくんは、咲子がいる時は茶色のジャケットを着ていて、高橋と2人でいる時はジャケットを脱いで黄色のインナーになっている。赤青黄は、対立する3色と考えることができる。カズくんは、高橋と2人の時はちゃんと対立を守る黄色を保つ。しかし咲子といるときは咲子側に寄せた茶色になる。これ、カズくん視点での3人の関係、というか自分の立ち位置を表しているように見える。

なお、千鶴が紫というのも、こちらはうまく言えないが、千鶴の立場を表しているように見える。紫は青と赤の間の色。

雪崩式三人同居が崩れた

タイミング的に高橋の怪我も治りつつある中、咲子とカズくんの話し合いで、カズくんが家を出ることが決まる。この話し合いに高橋がいないところが良い。いたとしても外したであろう。3人同居のきっかけは高橋の怪我によりカズくんが家に押しかけて来たのであるが、カズくんは咲子と同居したいという動機もある。高橋の怪我が治った後も、同居を継続するなら、それはカズくんが咲子と一緒にいたいということだけが、動機になる。だからカズくんと咲子のみで同居解除を決めたのは合理的。

カズくんのいない高橋との食卓。そこに蟹が出る。これは北海道フェアをやっていたからという偶然だから…ということだが、これはどう言う意味なのだろう。高橋は、カズくんと咲子2人の話し合いで、何か起きることを予測して、買って帰ったのではないかなと思う。それも、何かが起こるとは予想するが、どうなるかまでは予測できていなくて、カズくんがいても食べられるように2人で食べるには多めに蟹を買って来たように見える。

尚、小田原だったので、場合によってはカニかまぼこという選択肢もあった。そこを敢えて本当の蟹にしたことが高橋の気配りだったのではないかな。

泣きながら蟹を食べる咲子に何も言わない高橋

蟹は人を無口にすると言うが…カズくんとの同居で結構饒舌になっていた高橋が、再度何も言わない高橋に戻っていた。夕食を蟹にした選択は、意味がありそう。