Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【鎌倉殿の13人】(14)セミの抜け殻の意味


若いというより、幼すぎる者たちの悲劇が仕込まれているの、ドラマの演出とはいえ残酷。歴史上の物語なので、その過程を脚本家がどのように脚色しても、結果は変わらないというのが時代劇の怖いところ。

隠居暮らしの時政の慧眼

時政は、普段は余り考えもせず、その場の雰囲気で行動しているように見えるのだが、ちゃんと物事を分かって判断できる人間であるということか。雰囲気に流されているのではなく、その時その時での合理的判断をちゃんとしているということね。

八重と義時

夫婦らしい夫婦になってる…と思っていたら、妊娠までしていたのね。八重と義時の関係の進捗は、変わらないようでいて、実は物事が進み過ぎていて、流れが早すぎる感が強い。

木曽義仲の息子義高

猿面ではなくイケメンだった。政子は大姫の許婚という状況だけを聞いた時にはどうせ猿面だと言って反対していたが、イケメンであることを確認したら、許婚を認めてしまう。イケメンは良いなぁ。

後白河法皇

平家が落ち延びる際に、後白河法皇を連れて行こうと平宗盛がギリギリまで探しても、法皇の姿は見つからない。しかもその時に安徳天皇と一緒に姿をくらますのではなく、安徳天皇を連れ去られたらさっさと別の孫を天皇にするのも後白河法皇って感じ。孫にも冷酷。自分のことしか考えないと徹底している。

木曽義仲

曲がったことを許さない性格と、京都の常識を知らない無知が合わさって、義仲の首を絞めていく。後白河法皇と真逆のキャラ。個人的には、登場人物の中で一番の好人物だと思うのだが。

義経と義高

義高に対して、悪意を持って接しているように見える。そして、最終的に義経が義仲追討軍を率いることになる。

しかし、義仲追討出立の日、義経は木箱に入ったセミの殻を義高に渡す。このときの義経は何を考えていたのだろうか。また、これについて義高は義時に、義経は父義仲に勝てないと言う。この義高の発言の真意も分からない。義経からもらったセミの殻を握りつぶしながら話しているように見えるのだから。

義高を17歳の市川染五郎氏が演じているから、セミの殻については少し違和感あるが、実際の義高は遥かに若く小学生の年齢なので、セミの殻を収集していることも、義経が義高の父義仲を討ちに出る際にセミの殻を義高に渡したことも、奇行とは言えない。ただし、セミの抜け殻は過去に命があったものであり、それを集めるということで、視聴者に死を想起させるという効果はある。

視聴者の考えと当事者の考え

我々は義経の木曽義仲追討の結果を知っている。しかしその時間に生きる人たちには、結果は見えない。そういうことを義高の義経を哀れむ言葉で表すの凄い。

信用できるのは最後は身内

うーん、その身内が義経というのはなぁ。頼朝と義経の腹の内が分からない。

坂東武者たち

まあ、自分達のことを考えれば、同じ源氏で戦うのは意味がないと言うのは分かる。