Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ちむどんどん】第65回 「これでおあいこ」の相手


第13週のサブタイトルが『黒砂糖のキッス』なのだけれど、前回の第64回までキスは無し。ということでこの第65回に有りました。これまでの仕事ミッションシリーズと異なり、恋愛系は、金曜日といっても、あまり解決らしい解決をせずに進行していくな。単に週のタイトルが金曜日に回収されるだけになってるな。

ストーリー進行係田良島さん

読者に何を一番伝えたいか。そこをもう一回突き詰めて考えてみろ

ああ、愛は結婚から仕事に舵を切り始めたのかな。これ、愛にとって幸せなのかな。田良島のアドバイスは単純に仕事の話しかしていない。しかしこのアドバイスをどう生かすかは、愛の受け止め方次第ということ。愛の気持ちがそのまま鏡のように現れていくのだろう…と思ったら、なんと、暢子と智を含めたブレインストーミングを始める。何だこれは。ファッションについて全くの無知な2人と一緒で何ができるのか。

愛は行き詰まった原稿の相談を、何故例の3人にするのか?

ああ、他に相談する人をドラマに出していないからな。世界というか、取材範囲が狭すぎる。暢子には、オーナー、料理長、矢作がいたが、東洋新聞社には、田良島と愛と和彦以外、顔の見える人がいない。このドラマの作り方がこんなことになるとは。

女性の社会進出とパンツルックかぁ…

書き出しは、ココシャネルから始まるのかな?

本人たちも、というか制作側も言っちゃってるが、高校の文化祭の発表ポスターレベルのことやってるだけだな。そもそもテーマが変わったはずなのに資料を改めて洗うこともしない。多分、内容もそんな感じのレベルだろうなぁ。何故こんなので田良島を満足させることができると思うのか…

楽しいブレインストーミング

暢子:楽しい。何か高校時代に戻ったみたい。

智:こんなに楽しいなら学校も悪くないな

豆腐や野菜の知識やスキルを持つ者と、イタリア料理の知識やスキルを持つ者と共に行った、ファッションに関するブレインストーミングに意味はあるのだろうか。こんな形で出来上がった記事を、東洋新聞読者は、読みたいと思うのだろうか。和彦も何も疑問に思っていなさそうなのがなんとも。何かとてつもないことが起きそうな気がする。田良島のチェックを通るとは思えない。

自分のこととして捉えるが、何故かを説明できない

どんな時代に生まれても、うちはズボンをはくし、料理もしたい

愛の個性のない原稿を否定する田良島は、この暢子のような感覚を求めているのだろうか?しかしこれはあくまで個人の感想でしかない。そもそもズボンを履くということ自体が、何かの束縛でさえ有りうることに気づく必要があるのでは無いだろうか。暢子の発言は「はきたいからはく」ということは分かるが、「なぜはきたいのか」が語られていない。また、女性がズボンを禁止された国があったことを有り得ないというが、何故有り得ないと考えてたのか言わない。好みを述べるだけでは記事にはならない。

海に行こうと言う愛

これは挑発。『あまゆ』での和彦と暢子2人の会話で海に行こうというのを聞いていたから。それにしても、それを愛に言われて和彦は「起きてたの?あの時」なんて動揺するのかぁ。ちょろいな和彦。そんななら火遊びしちゃダメだよ。

海へ行こうという愛の言葉の意味を、行く前の和彦はどこまで理解できたか。海から帰った後、どう理解したか。そういう心の動きが知りたいのだけれど、描かれることはないのだろうなぁ。

それにしても、恋愛についても愛は常識的レベルで頭が良い。海に男2人、女2人で行ったら、結婚を控えたカップルと、一方が結婚を控えたと思い込んでいるカップルに別れるのは当然。つまり、愛は、和彦を好きだけれど忘れると言うだけで実行しない暢子に現実を見せたのだ。この海行きにおいては、愛は和彦のことはどうでも良くて、暢子にターゲットを絞ったイベントとしている。だから常識レベルでは、愛は暢子に対してマウントを取った。しかし、相手は常識が無いのよ…来週、暢子のターンが始まるのだろうなぁ。

「これでおあいこ」

このセリフは、愛が和彦に対して言ったのではなく、愛が離れたところで見ている暢子に対して言ったのだろうなぁ。和彦の浮気に対してキスをしても、普通に考えておあいこにはならないから。和彦のことを諦めると言いながら、そうではない会話を聞かされショックを受けたことに対し、和彦とキスをするところを見せてショックを受けさせることがおあいこだと。

しかし愛さん、残念ながら、それは負けフラグ。

愛の原稿は田良島のチェックを通るのか?

愛はやりきったみたいなこと言っていたが、そもそも本心なのだろうか。海に行くと言うことが、既に自分の能力の限界に気づき、諦めたことを表現しているのではないのかな。恋愛も仕事も諦めたという展開は、刺激的になりそう。なんと言っても、これまで、この四人組でただ一人まともな人間っぽかったが、来週から遂に豹変した愛が出てくるか。もうそういうことにしか興味というか刺激が無くなった。

暢子の「自由」の考え方

暢子の「自由」の考え方が気になる。愛も和彦も暢子を肯定するのだが、暢子の「自由」は、「他人を気にしない勝手気まま」と考えていそう。一人で生きていくなら良いが、恋愛もしようとしているのだから、他人の自由との関係も考えるべきはずだが、そんな感じがしない。暢子は自分の自由のために他人の自由を妨げても気づかないもしくは分かってて強行する点が、どうしても治らないから問題なのである。好きな服は着れば良いが、自由は、そこだけではない。

女性の自由と服装を絡ませるのは良いが、田良島の求める記事のレベルにするには、この切り口は逆に難度が上がっている気がする。

4人で海に行くための智くんの車

オート三輪のこと?あれ4人乗れるのか?ま、違法だろうけれど当時なら荷台にも乗るのかな。

セリフで消化するだけならなんでも可能。

黒砂糖のキッス

金曜日であるし、可能性としては、和彦と暢子で行くのかと思いきや、和彦と愛の方だった。しかも愛の方から。恋愛フェーズは、まだ続くということね。次回予告で暢子の独立話も出そうでもうね。現実はそういうものではあるけれど、ドラマでは問題をちゃんと片付けずに先に先にと行きすぎると、観ている方がついていけなくなるよ。

明日いっぱいという宿題を往復2時間使ってでも鶴見の『あまゆ』で行うギャンブラー愛

田良島の起源は明日いっぱい。これをわざわざ鶴見に来て、かつジャンルも編集者としても素人の智と暢子の助言を乞うというのは理解に苦しむ。

そもそも、愛以外は沖縄出身で鶴見に暮らすのであり、『あまゆ』での作業というのは、愛にとって完全にアウェーでの戦いになっている。これまでは和彦が連れてきた感じだったが、今回のブレインストーミングは、愛が自ら来たっぽいところがなんとも言えない。

今週の積み残し(恋愛以外)

博夫の一人暮らし、矢作他の退職届&フォンターナの混乱、賢秀のどうでも良い落ち込み、智の営業再開…フォンターナは大丈夫か?あと、智、海に連れ回されたけど、仕入れ大丈夫か?あ、もう沖縄からの直送しか扱ってないのなら良いかもだけど。

「読者に何を一番伝えたいか。そこをもう一回突き詰めて考えてみろ」by 田良島

「読者」を「朝ドラ視聴者」に置き換えたら、どうなるのだろうか?自虐?