Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ちむどんどん】第67回 何もかも唐突すぎて…


今回はもう、何もかも唐突すぎて、訳がわからない。カエサルの「来た、見た、勝った」みたいなのだけを映像にしても、ドラマにはならないよぉ。このドラマでは、出来事をじっくり描かないのは意図的なようだが、何を狙っているのだろう。

唐突に出てきた青森の和歌子さん

何か色々不幸…というより運が悪い感じだが、セリフで語っているだけであり、どういうキャラなのか不明。人の縁はどこにあるかわからないとはいえ、唐突すぎる。このドラマ、登場人物増やしても使いこなせていない印象強いのに。

和歌子さんだけれど、実は本人語りと男2人に絡まれていたこと以外素性不明。賢秀が連れてきたことから、怪しんでも良いかもしれない。男2人と示し合わせていたとか。

青森の若い女性 水国和歌子

これ、津軽じょんがら節ときて、歌子と民謡繋がりなのではないか?ただ、キャラの消費が激しいドラマなので、単に民謡、津軽三味線を見せて終わりとかの可能性もあるが。

そもそも名前が『和「歌子」』だからね。歌子のライバルか?

矢作はいないな…

『フォンターナ』の朝の打ち合わせシーン。矢作はいない。まあ、実際のところ仕事を辞めるとはそう言うことなのだけれど、一切描写しないの潔すぎる。とはいえ、公式ウェブサイトの登場人物には未だ名前が残っているので、再登場あるのかな?

石川家から再婚話&離婚話がついに出てきた

これで、離婚届が良子の切り札にならなくなった。しかし、博夫の方が別れられないと折れてしまう。何だかなぁ…と言いたいが、この再婚話は、石川家からの博夫に対する脅しなのだろうなぁ。良子が離婚届をちらつかせたのと同じ理由だろう…と思ったが、見合い写真まで用意していたからガチなのか?

愛の特集記事の反響

読者の感想のハガキに、筆(ペン?)の文字で「大きな励み」と大きな文字で書いたものがあった。これは励まされるけれど、別に達筆という訳でもなく、どう言う人が書いたのか気になるハガキ。

大野の声は読者に届いた

田良島さんの言葉も陳腐だが、簡潔かつ力強くて良い。

ただ気になるのが、このシーンの時、和彦が部屋にいない。何か意味あるのかな?

あと、田良島がこのセリフを言った際、微妙に上を見る仕草をしていたが、これ、上層部のことを意味していたとしたら、愛はまだまだ安心できないな。

西郷様再婚話の顛末

高石さんという再婚相手と西郷父娘の3人の食事。

お任せなのにポルチーニのリゾットが出てきて動揺する西郷様。おい、じゃあおまかせにするな!一方、動揺せず、亡くなった西郷様の妻の思い出を話す高石さん。凄いわ。西郷娘の方も動ぜず対話する。高石さんは、お友達になりたい、嫌ならきっぱり諦めると言う。潔いし、ちゃんと向き合うということを宣言している。

また来年もこのお店に来たい。真知子さんと3人で

この西郷娘の言葉が引き出された結論。うーん、西郷様何もしてねー。というか、できないな、こういう時は。自分を軸にしているだけで、西郷娘と高石さんは、初対面の他人であり、それが家族になるならないの話を始めるのだから。終わり方は連続テレビ小説的だなぁ。ただし、リアルで考えると、高石さんは進め方が曲者である気がしないでもないし、西郷娘の方も多感な時期で、これから一筋縄では行かなさそう。

そもそも、3人が『フォンターナ』の席についた段階で、西郷娘は、悩んではいるだろうが、高石さんを受け入れても良いかと多少は思っている。そうでなければそこにいないはず。リゾットでどうこうではないだろうな。

で、西郷様エピソードは、もう終わりか…なぜこんなエピソード入れた?

今週のテーマが「再婚」というキーワードで、その露払い的エピソードということか?

西郷父娘と高石さんのやりとりをずっと観ていた暢子が、優子と善一の再婚話では、この娘の立場になるよとの予告なの?

とはいえ、西郷様のエピソードは、省略するところは省略した簡潔なストーリー展開だったと思う。これを本筋でもやってほしいのだが…本筋では省略がキツすぎら感じに思っているが、やればできるのだからちゃんとしたストーリーを見せてほしい。

唐突な暢子の独立話

暢子:今日改めて本当にいい店だなぁって思いました。うちもいつかこんなお店をやってみたいなとか

大城オーナー:やればいいじゃない

暢子:まさかやー、うちが独立?まだ自分のお店とか…

唐突だなぁ。これ、「まさかやー、うちが独立?」というセリフが何というか、自分には生理的にダメなんだよなぁ。これがなくて単に「まだ自分のお店とか…」だけなら良いのだけれど。この感覚を共有できる人はいるのかな。

まさかやー、アキサミヨが出たわ。暢子何歳なのだろう、東京来て何年なのだろう。東京来て何年なのだろう、相変わらず成長しないのか、個性を保ってると言うべきか。

とにかく、そんなこんなで、独立しろと言う大城オーナーから命令が出た…のだが、いくらなんでも唐突すぎないか?矢作ショック全く無しか?

自己を客観視できない暢子

暢子の言動に対する生理的な違和感は、恐らく暢子の何でも自分のこととして主観的に捉え、感想がフィルターなく口に出てしまう性格からきていると思う。自分中心というか、自己を客観視できないというか、幼児性というか。思春期を経て人は自己を客観視できるように成長するのだが、思春期も暢子は男子にかけっこで勝つことに意識が向いたり、学校対抗の料理対決であったりとにかく自分が勝つことに拘っていて、それもほぼ達成できていたため、挫折の経験もあまり無いままであった。思春期に恋に悩むことも、挫折も経験せず来たため、幼児にありがちな自分中心のまま成人してしまっている。受験、就職で競争や挫折、妥協を経てきた和彦は逆に暢子のこの何事も客観視できず、自分の主観で見てしまう点に新鮮さを感じているのだと思う。その意味で、和彦が新聞記者で暢子か料理人というのは素晴らしい設定。新聞記者も料理人も、誰かに自分の表現を伝える仕事。しかし新聞記者はあくまで客観的事実を自分の視点で切り取るという制約があるのに対し、料理人にはその制約は(実質的なはイタリア料理ならイタリア料理という制約はあるが、本来は)ない。この類似点と違いが、和彦と暢子を惹きつけるのだろう。

暢子が物事を客観視できないのは、前回第66回で、愛が自己の記事の読者の悪い反応がないか気になると言った際に、「そんなこと絶対ない」と、絶対という言葉を使って励ました点にも表れている。暢子は、客観的裏付けのない"主観的な"絶対でしかないことに気づけない。この客観性のなさに愛もなんとも言えない表情をし、視線を暢子から智の方に逸らし、そして下を向く。なぜ一度智の方を見たのかは分からない。

唐突な優子の縁談

再婚話。賢吉が、優子に善一と再婚しろと言ってきた。これも唐突だなぁ。共同売店の仕事が非常にやりづらくなるぞ。

ただ、この賢吉の話、どういう流れで出てきたものだろう。賢吉は善一にも同じことを既に伝えたのだろうか。そもそもこの役目をなぜ賢吉が担っているのか。元々誰が優子と善一の再婚を実現しようと言い出したのか。この辺りが描かれるまでは、このエピソードの意味は分からない。『ちむどんどん 』では描かれず分からないままの可能性があるから怖いが。

オーナーの部屋で大城とワインを飲む私服の暢子

チン!とグラスを合わせて乾杯してる。もはや公認の『フォンターナ』次期オーナーなのかな。店を持てとか言われていたが、そこで鍛えて『フォンターナ』も任せるとかそんな感じかな。いずれにせよ、暢子に対し、このような待遇をするなら、矢作が辞表書くのは理解できる。大城も矢作も悪いわけではない。

4人の恋愛模様

あれ?どうなった?今週は一旦休みか?ドラマの中で描かなければ、その期間はそのエピソードは時間を止めるので、大変な状況の途中でも、何も悪化しないというストーリーの進め方、都合良すぎるな。

今週、再婚にこだわる理由

先週までは、和彦と愛の結婚準備、智の結婚願望の暴走と、結婚にフォーカスを当てていたのに、なぜ今週は、西郷様、博夫、優子の3人の再婚話になっているのだろう。これが暢子の結婚観に影響を及ぼすというのならば、分かるが、単に再婚話を無理矢理集めましたみたいな感じもしなくもない。

うーん、結婚の話、再婚の話ときたら…来週は離婚(別れ)の話かな…なんか鬱だなこれ。