Golden Time

時はお金で買えません

【ちむどんどん 】第79話 直接対決だが重子はアウェイ


さあ、木曜日。対決のピークが微妙に過ぎ、解決のいとぐちがつかめそうなところに来ているのか…と思いきや、いきなりの茶番。長引かせずさっさと済ませた演出はオッと思うのだが…破茶滅茶すぎるだろ。

なんで勝手に食べちゃうかな

賢秀は、外に貸切の張り紙があった店のものを勝手に食べるのか…もはや常識以前の動物的行為。そんな人が昭和にはいたと言うことなのかな…ちょっと想像がつかない。

暢子や比嘉家だけでなく、周りの人間が全て賢秀に甘いことから起きるべくして起きた事件。ろくに損害賠償を求めないからこうなった。ただ、分からなくもなくて、賢秀は巧妙に犯罪行為を分散しているように見える。ボクシングジム、養豚場、『あまゆ』を含む鶴見と、被害者が連携できないと言うか、被害者同士繋がらないため、賢秀がどれほど悪事を繰り返しているかの全体がわからず、自分の被害だけなら…と受け入れているのかもしれない。まあ、それが賢秀の狙いだろうが。

三郎どこにいた?店に誰か来たのに、誰も見ていないのおかしいでしょ。貸切で油断したか?

しかしこれ、周りがそれほど大事感出していないのは、賢秀があまりにヤバい奴すぎるからではないのか?身の危険感じて良いぞこれは。

不幸中の幸いと言えない賢秀の所行

「本日貸切」の張り紙の『あまゆ』に入ってきて、いきなりテーブルの上に準備された料理にかぶりつく。どういう精神構造をしているとこれができるのか。『あまゆ』は暢子が下宿し、手伝いをしているが、暢子に裁量はない店。そして、「本日貸切」と書いてあるのだから、客が来ることは分かっている。それを食べてしまう。その客がたまたま暢子だっただけで、これが他のお客様の貸切の可能性もあった。なぜ食べることができるのか。『あまゆ』は店として賢秀を出禁にすべきであるし、暢子は金を渡すのではなく賠償金を取るべきである。貸切が暢子でなかったら、直箸で食べていたし、全ての料理が作り直し。時間的に間に合わない可能性も高い。賢秀がしでかしたことはかなり悪質。これを、『あまゆ』店主は怒らないし、暢子も咎めない。賢秀は他でもやっていると考えるのが妥当。もう終わっている。

一瞬で全てを破壊する賢秀

重子の『あまゆ』シーンは秒のレベルで終了。このシーンはテンポが良かった。話の内容は無茶苦茶だったが。しかし清々しさを覚える瞬殺、これは格闘技のそれだった。

このように『あまゆ』での重子vs暢子を賢秀の乱入で回避したのは、『あまゆ』で沖縄料理を食べさせられた後、重子が「それで?」と言った場合に、暢子は何も言えなくなってしまうからではないかな。暢子というか、制作側がノーアイディアなのだろう。それでとにかく重子が『あまゆ』登場と同時に退場させようとしたと。

暢子の父親がわりと自己紹介

それで重子の評価は確定。なんだこの茶番。酷い…酷いのだが、ここを引っ張って描写されても困るので、どうせこの流れならば、これがベスト。つまり、ワースト中のベストな描写だった。

誤解じゃないよ、ありのままのニーニーを見られただけ

この期に及んで母に与えた誤解を解くと言えてしまう和彦は、もう客観性がないもしくは、分かっていて言っていたらそれはそれであかん。暢子さえ、ありのままの賢秀だと認識できたのに。

人間関係を破壊して捨て台詞の兄を全肯定する暢子

準備した全てを破壊した兄賢秀に対し、暢子のことを考えている気持ちは分かっていると言えてしまう暢子。それだけでなく暢子は二千円まで渡す。何故怒らない。何故受け入れる。もう変な意味で涙が出てくるくらい狂ってる。

賢秀の行為を全肯定なのはヤバい。だから賢秀は繰り返す。やはり比嘉家は、比嘉家かそれ以外かの価値観。それが家の外では全く通じない論理ということ。

賢秀の傍若無人の言動だけでなく、こんな兄妹愛の描写を見せられたら、住む世界が違うと言う重子に視聴者も同意せざるを得ない。

御三味料理も作れない女に本家の嫁は務まらん

博夫の叔父がそんなこと言ってるが、それ言うなら結婚前に言えよと。石川本家も言ってることの筋が通らないな。しかし、やはり料理勝負になってくるのか。嫌だなぁ。

今度はレストランに来てとお手伝いさんに言伝する暢子

だから何をしようとしているの?胃袋つかんだ後のこと考えていないでしょ?

『あまゆ』で何がダメだったのか考えたのだろうか。『フォンターナ』にはさすがに賢秀は来ないから問題ないということか。重子の方は、住む世界が違うということを更に確信しているのだから、『フォンターナ』なら何が違うのか、何が挽回できるのかを考えているはずなのだが、そんな気配はない。

結局、対決の場が『あまゆ』と『フォンターナ』に変わることによって何が違うかは、大城オーナーがいるかいないかなのだろうな。何でもできる大城オーナーが、重子と対峙するのだろうと思ってしまう。しかし、もしそうなったら、何かやっつけ感がする。

三郎と大城オーナー

『あまゆ』:三郎頼み
『フォンターナ』:大城オーナー頼み

沖縄県人会の外の世界であれば、大城の方が頼りになるのだが…なぜ大城は暢子・和彦を応援するのかは分からん。賢三と優子の経緯から略奪愛は許容しなさそうな気がするのだが。

胃袋つかまれたお手伝いさん

外堀を埋めるという暢子の作戦通りになっているわ。こういうの、詐欺の手口を見せられているみたいで嫌だなぁ。暢子はこれをナチュラルにやってるのが更に嫌。

そもそも『あまゆ』であんなことがあった翌朝に、何事もなかったかのようにやってくる暢子は確定的にヤバいやつ。

暢子はやりがいのある仕事をしている

そんなことを和彦は言うが、ああ、仕事のシーンを最近見ないなぁ。ちゃんと暢子は働いているのかなぁ…って思うよ。考えてみれば、愛は働いているシーン、職場のシーンが多かったぞ。なぜ働く女性を描くドラマなのに、主人公の働くシーンが無くなってるのか?

暢子、前回『フォンターナ』の調理場に立ったのはいつだ?

手紙作戦

暢子が次は重子に手紙を書いて分かってもらおうと提案するが、和彦は、子供の頃の文通とは違うとか言ってる。つまり、和彦の中では、別れる際に愛の書いた手紙も全否定ということか。もしくは逆に、愛の手紙が重過ぎて逆効果とでもいうのか。いずれにしても、愛の別れの手紙を知らない暢子の一言で、和彦が変な表情になっている。

こういうところはちゃんと突いてくる脚本は凄いと思う。

お手伝いさんに謝れる重子

重子はちゃんと謝ることができる。和彦も『あまゆ』でのことを重子に誤った。暢子は誰かに謝ったか?少女時代、謝れることが暢子の良いところではなかったのか?

結局、賢秀についてもそうだが、暢子の周りの人間は、暢子の"自分と血族以外は競争相手"みたいなスタンスに圧されてしまう。何を言ってもダメだとなるので、怒らせないように退場しようとする。愛でさえそうだったと言うことができる。これと、主人公補正の幸運で今まで通ってきたので、行動に全く論理的整合性がない。重子に話が通じないと言われて、料理で説き伏せようという全く頓珍漢な話が出てくるのはそういうこと。ただし、重子は自分の息子をこの訳のわからない思考の女には渡さないという強い意志があるので、暢子の作戦は今のところ通用しない。

う〜ん、おいしい!マーサン!

とか夜の『あまゆ』の調理場でニコニコ顔で言ってる暢子。明日の朝も早いんじゃないのか?『フォンターナ』の仕事は楽すぎるのかな?以前の『フォンターナ』は、営業時間中は戦場みたいなこと言っていたはずなのに。暇か?

沖縄料理の腕を上げる暢子

ひょっとして、重子に関係して『あまゆ』の調理場で料理を作り続けることにより、イタリア料理より沖縄料理の腕が上がってしまい、晴れて沖縄料理の店を持つというトンデモ展開にならないか?そして、鶴見なら客が見込めるからと、恩のある『あまゆ』の近くで店を開いてしまうところまでセットでやって欲しい。

和彦は渡さない by 重子

え?そっちに行っちゃうの?安っぽくなるからやめて!確かにこのままでは非常識なのは暢子側確定で、論理的に言って暢子に勝ち目はないからな。視聴者が重子の方にいきそうになったら、これか。

重子はとりあえず『あまゆ』に来た

なんだかんだと言っても、重子は和彦に言われるまま、『あまゆ』には来た。これは評価すべき。アウェーの場に一人で来ただけで評価できる。

暢子は何がしたかった

結局、何もしないまま賢秀がぶち壊したので、分からなかったが、暢子は沖縄料理を食べさせて何をしたかったのだろう。和彦もこの作戦に同意したのだから、勝算はあったのだろうが、食べさせた後、どうするつもりだったのだろう。

和彦…何故愛と結婚しなかった

仕事を続けることを条件に結婚すればよかったのに。暢子のどこに惹かれたのかが、分からないのだよなぁ。初恋だからとかそういう要素しか思い浮かばない。沖縄で1人友達もおらず不安な時に親しく付き合ってくれたという面が大きそうだが、これは暢子の父の東京の話が聞けるから付き合えという言葉から来ているとも言え、なかなか難しい。暢子を含む比嘉兄妹は、打算的に近づいたとも言えなくもない。

比嘉家に憧れる青柳和彦

【青柳家】

・夫婦仲が悪かった(推測)

・1人っ子

【比嘉家】

・夫婦仲が良かった(推測)

・4人兄妹

この対比的家族構成と、少年時代に和彦が暢子のいる沖縄に短期間行って比嘉家に良くされた思い出が、成人後に変な形で表れたのではないかな。和彦が暢子を好きだという感情は、少女時代の暢子に対するもので、成人後の暢子ではない気がしてならない。ドラマで描かれている範囲では、少女時代と成人後は、どうみても別人だからね。なんなら高校時代に既に別人。

4兄妹に対し賢三が、和彦と付き合うと東京の話が聞けるぞとアドバイスしたことと、東京から1人来たことで学校の中で浮いていた和彦が暢子から積極的に声をかけてもらって馴染んで行った経緯が、思い出の美化になっているようで気になる。

うちは絶対あきらめない!

暢子はこんなことを言っているが、何をあきらめないのだろうか。そもそもに立ち返ると、「うち和彦くんのことが好き。好きだけど、きれいさっぱりあきらめる!」とか言ってたんだよね。あきらめる、あきらめないは非常に強い意志がこもった言葉。最初にあきらめたはずのものを、あきらめないとかいうのはどういうことなのか。暢子の言葉は軽い。別にそれが否定されるわけではない。しかし、学者の父史彦、詩集を読む母重子、新聞記者の和彦という殊更言葉に敏感な家族の中に、このような言語感覚の暢子が本当に入ることができるのかという面はある。これを含めて重子は話が通じないと言っているのだから。

賢秀は心入れ替えたのではないのか?

沖縄に帰省して優子の戦争体験話を聞いて改心したのではなかったのか?なんなら悪化しているのだが。これは制作的にはどういう意図なのか?クズは改心しても3歩歩けば忘れるということが言いたいのか?

やはり怖い暢子

身内の賢秀の醜態を見られ、重子は住む世界が違うという思いを強めたであろうにも関わらず、翌日平然とこれまで通り重子の家に弁当を持参し、恐縮した顔をするでもなくお手伝いさんと会話し、和彦には重子に手紙を書いたらと提案する。和彦はこの暢子を見てどう思っているのだろうか。和彦が好きな暢子とは何だろうか。そもそも、和彦と暢子の間に結婚という形が必要なのだろうか。何か根本的価値観が揺さぶられ始めた気がする。

三郎黒幕説

三郎は、愛と和彦の関係も知っており、智のことも、和彦と暢子が惹かれあっていることも気づいていた。和彦が『あまゆ』の外のベンチで暢子に話をしていた時も覗き見していた。そんな三郎が、重子の『あまゆ』来店をぶち壊したのではないかな。動機はいまいち分からないが、賢秀が入っていた時、たまたま席を外していたし、三郎の性格からして賢秀が傍若無人に振る舞った時に叱りつけそうなものだが、そんなことはしなかったし。三郎は、少なくともこの場では、重子との話を進めることはしない方が良いと判断したのではないかな。