Golden Time

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【ちむどんどん 】第84話 『フォンターナ』の騒動に絡めた大城・三郎の昔の恋話


暢子・大城、和彦・三郎の2組に分かれ、なぜか大城オーナーと三郎の昔の恋の話を聞く回になった。それは想像の範囲だが、和彦が、走って『あまゆ』に帰りながら、三郎に『フォンターナ』の危機について話さずに恋バナ始めるのは、さすが和彦という感じ。突然「行ってくる」とだけ言って行き先を告げずに出て行って、走って三郎に会いに来たのは、三郎と大城の恋バナを聞くのがメインか?和彦は相変わらずぶっ飛んだ思考してる。

しかし木曜なので、権田一味の方も話を進めておかないといけないのだが、暢子だけがいる『フォンターナ』に一味だけが来て、そこに二ツ橋も来て、ドタバタの予感だけさせて、相変わらずの金曜日一挙解決になってしまった。もうこれ芸風。

和彦が飛び出した理由が…

案の定、三郎のところに来たところまでは良い。しかし、『フォンターナ』の危機を聞くのではなく、三郎に何故大城と結婚しなかったかを面と向かって聞くのか?それが、『フォンターナ』を飛び出し、走って三郎のところに来た1番の理由なのか?何か優先順位おかしくないか?やはり、「行ってくる」と言って暢子を『フォンターナ』に残して立ち去り、ダッシュで『あまゆ』まで来たら、普通は和彦は権田一味とのイザコザの解決に奔走したと思う。そこに、

ぶしつけなことを伺います。三郎さんはどうしてオーナーと…。房子さんと結婚なさらなかったんですか?

だから、面食らう。

僕が愛する女性を幸せにするために、一つ相談事があるのです。でもその相談をするには、どうして三郎さんが、房子さんと結婚なさらなかったのかを、知る必要があるのです。

相談事を先に聞けよと。まあ、独特な感性から、三郎と大城の関係に気を使ったのだろうが、それが過去を抉るように教えろと言うことになっていて、逆効果どころでは無い。三郎に「全然、分からねえ」と言わせたのが、制作のほんの少しの良心かな。視聴者も正確なところは分からないから、和彦の言い分。

和彦の言う相談事が『フォンターナ』のことかもしれないが、三郎の言う通り「全然、分からねえ」し、その後をこの回の中で描くこともない。

これの笑うところは、和彦が記者であり、取材相手に話してもらう為には、取材理由や取材内容を理解してもらうことが必要な仕事なのに、和彦の言ってることがそもそも理解できないと言っているところ。確かにこれまでの取材は、田良島や大城の支援でうまく行ってただけだからなぁ。

和彦の表情

和彦のあの思い詰めたような、そうでいて醒めたような表情にドラマの中の人は騙されがちだが、我々はもう気づいている。あれは一瞬一瞬思いつきで行動するのに精一杯の顔で、行動に整合性があるわけでは無いことを。これは意図的に描いてるぽい。

三郎と大城の昔話

この話を入れるために権田とその一味は訳の分からない嫌がらせをしなければならなかったのか。権田正造さんに同情するよ…いや、矢作だ、矢作は権田のための露払い役でしか使われなかった。矢作の扱い厳しすぎる。

若き日の大城を救うためとはいえ、大城の屋台から他の人の店まで台無しにする若き日の三郎

これは『ちむどんどん 』らしい訳の分からない大城と三郎の出会い。三郎のひと暴れで他の店も破壊してしまっている。良い感じの場所だったのに、もうその場所で営業するの難しくなったのではないか?あ、三郎は鶴見の顔役の息子なので大丈夫か。

鶴見から姿を消したが、三郎の出征を知り陰から見送る大城

どんな方法で知ったのだろうか。実は情報網を残していたとか?それとも三郎から知らせたとか…それは無いはずだけれど。どうやって知った?

この話はこれで終わり

この言い方、大城好きだな。

三郎と和彦、大城と暢子

三郎と和彦は、お坊っちゃん育ちという共通項があり、大城と暢子は叩き上げという共通項が…あ、暢子は実は身内のところで働いているから叩き上げでは無いか。

うわ、良子が来た!

良子が来た!…って、教師の仕事どうした?いや、晴海どうした?あと、交通費。それどころか、昨日の今日なのだから、『あまゆ』に現れるのは、もはや色々段取り良すぎ。

見方を変えると、どうせ兄妹を出してくるなら、こういう時こそ、良子ではなく賢秀だと思うが、ガチな揉め事には賢秀は引っ張り出されないのか。使い分けされてるのね。

合わせ技で『あまゆ』の面々と三郎の妻に『フォンターナ』の危機を話す良子と暢子

うわっ、てなったわ。漫才の名コンビと言えるほど息が合ってたね。そのために良子は沖縄から飛んできたのか?ご苦労なことだが、で、良子は弁護士でも無いのに何をするつもりなのだろう。観光?それとも騒動に便乗して『フォンターナ』のディナーでもご馳走になろうとした?

良子の間違いの罪深さ

良子が、よりによって三郎の妻多江と『フォンターナ』オーナーの大城を間違えているの、最高に罪深くて、比嘉家の一員らしい。

良子のその後…

ところで、『あまゆ』に怒鳴り込んできて、ベラベラ三郎の妻多江に『フォンターナ』の状況を話す役割を終えた良子は、その日の便で日帰りで沖縄に帰ったのか?残っていても、何の役にも立たないと思うが…いくらなんでも上京は設定的に見て無謀。

遅れて来ることになった権田さん

大城も遅れて来るのね。暢子しかいない『フォンターナ』に、権田の手下と二ツ橋が到着!

これは…明日は、まず決定権も情報もない者たちがドタバタして、次に大城が入ってきて少しピリッとして、最後、権田がやってきて、「この話はなかったことに」という流れかな。三郎は姿を表さず裏で手を回して終わりと。ただ、これだけではドラマとして面白くない。ここは大城が何かやってくれるはず。明日に期待するしかない。

普通の人間の人生が、比嘉家の人間により狂わされていく物語

そう考えると、『ちむどんどん 』が、主人公暢子だけではなく、暢子の物語と直接関係のない賢秀、良子、歌子、優子の物語も比較的細かく描く理由になる。しかし、比嘉家に人災を狂わされたまま物語から退場した者も多い。矢作は舞い戻ってきたから、まだマシなのかもしれない。かなりイメージが変わってしまったが。

設定の対応関係

設定の対応関係は、こんな感じ?

三郎:和彦
大城:暢子
多江:愛

出会う順番と結果が違うな…
こっちか?

三郎:和彦
大城:愛
多江:暢子

これも、何かしっくりこないな。

いずれにせよ、和彦のアナザーストーリー的なものを三郎が語ったと言うことになるのかな。いや、三郎の方は非常に納得できる連続テレビ小説的な物語だが、和彦の方は変な感じで進んでいるのだよなぁ。

大城、三郎、多江の話をわざわざ描く意図は何だろう。和彦がそれを聞く理由をごちゃごちゃ言ってたけど、三郎のセリフを借りると「全然、分からねえ」けど。

多江さん、何故暢子が今日休みだと思った?

臨時休業だから、普段なら仕事がある日。なのに何で多江は結婚式の衣装の件で時間があるか聞きに来たのかな。

…あ、昨夜、和彦が三郎に話したのか?

良子の金銭感覚

比嘉家というより良子のだけれど、料理を教えてもらう為に長距離電話をかけてきたり、妹の勤務先のトラブルを聞いて上京したりと、お金に困っていないのか、金銭感覚が特殊なのかなと思う。しかしこれ、優子の教育が徹底していたのかなとも思える独特の金銭感覚。

三郎への2ルート

『フォンターナ』の危機につき、描かれていないが和彦からと良子からの2ルートで三郎は知ったはず。これ、何故2ルートにする必要があるのだろう。多江が知る必要があるということだと思うが、分からない。

三郎が和彦から聞きながら、多江のことを思い動く決心がつかなかったのを、多江が背中を押すということかな。それとも、多江の方から三郎には伝えず、三郎が動いているのを、事情を知る多江は黙って見ているという感じかな。

あと、1番のオプションは、多江が一人で解決しちゃうパターン。多江は、三郎出征時も家を守ったということなので、多江には問題解決能力があるはず。三郎の父と会社を起こした仲間が多江の父とかなら、多江自身にもそれなりのツテはありそう。

鶴見の屋台時代も銀座の一流店でも三郎が暴れ者から大城を救うのね

屋台の時は出会いで、『フォンターナ』の時は再会なのか永遠の別れなのか。どうなるのだろ。

今日分かったこと

三郎と大城の出会いは、和彦と暢子の出会いより、よっぽど破茶滅茶でワイルドだったこと。

付随して、運命によりそんな2人の間に入れられながらも、三郎の出征中留守を守り切った多江が実は一番豪胆なのかもと思った。